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Channel: 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・
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9月上旬特選映画【27】★映画のMIKATA「わたしに会うまでの1600 」★映画をMITAKA

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今月は切に見たい映画が少なかったので、そこでこれまで見逃した映画5本を、DVDで借りて1日中部屋に閉じこもって一気に見ました。そのタイトルは「6才の僕が大人になるまで」(2014年公開。チャード・リンクレイター監督&脚本)、「唐山大地震」(2010年公開。馮小剛監督)、「福福荘の福ちゃん」(2014年公開。藤田容介脚本&監督 )、「インヒアレント(2014年公開。トマス・ピンチョンの原作小説『LAヴァイス』。ポール・トーマス・アンダーソン監督&脚本)、「東京難民」(福澤徹三原作小説。2014年公開。佐々部清監督)…でした。その中でも圧巻は「唐山大地震」でした。ちょうどこの映画の公開が迫ったころに、3.11の東北大震災が起こって間もない頃、同じ自然災害の悲惨な被災者の映画なので、影響が大きすぎるというので、上映中止となった…のです。そういえば、あのころは賑やかでどんちゃん騒ぎのお祭りや、ド~んと鳴り響く打ち上げ花火さえ被災者の冥福を祈るために自重する雰囲気になっていたからーね。




この天変地異の大地震や津波などの自然災害よる大惨事と被害を伝えるドキュメンタリー本や映像はたくさんリリースされました。2010年公開のクリント・イーストウッド監督のヒアアフター」も不思議な映画だったなー。インドネシア・スマトラを襲った大津波で溺死しそうになったフランスの女性ジャーナリストが経験した「臨死体験」を追及するストーリでした。2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材にした君塚良一監督の「遺体 明日への十日間」 (2012年公開)も、あの累々と積まれた死体の山は、凄惨さを通り越して一瞬の津波によってもたらされる人間の「生」の脆さ、「死」の軽さを実感しました。人間の「生死」ってこんなに簡単でいいものかなーと思いました。原子力発電による放射能汚染の問題も含めて、まだ東日本大地震は少しも解決されていないなーと思います。…。


既に新作ではなくなった映画をまとめて見るのも悪くないーな。«地震と津波≫のテーマで映画をコメントしたいし、«医療映画»という括りで「医療とは何

か?」を書いてみたいですーね…。「DVD特選映画」というブログテーマを作ろうかな…。


さて、9月上旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、選んだ特選映画1本は、『わたしに会うまでの1600キロ』でした。


1

1本目は、事件や事故現場に急行して捉えたビデオ映像をテレビ局に売る報道パパラッチのルイス(ジェイク・ギレンホール)が、より高値で売れる刺激的な映像を求めるあまり、警察無線を傍受しては、警察到着以前に事件現場へ駆けつけ、高級住宅地での発砲殺人事件直後の惨殺現場を撮影、更により過激な映像を狙って、殺人犯を追跡、警察と犯人との逮捕銃撃現場まで映像に捉える 『ナイトクローラー

(ダン・ギルロイ監督)でした。


有名俳優のゴシップや政治家の不倫交際やプレイボーイ実業家の遊び相手のグラマー女性の生写真を撮って、それを週刊誌や芸能新聞に売って大金を儲けるもの騒ぎなパパラッチの存在は、アメリカではそれを仕事としている人はたくさんいるようです。特に、ダイアナ元英皇太子妃がパリ・アルマ橋のトンネル内で事故死した現場に、片ひざを曲げて後部座席

の床に横たわるダイアナ元妃や、救急隊員がぐったりとした人物を車から運び出す様子を写した事故現場の映像は、一躍彼らの疎ましい存在を一躍クローズアップしました。スキャンダルを狙ったパパラッチの執拗な追いかけが事故の原因だともされています…。


高収入を得る財界の人脈も家族も、注目を浴びる技術も得意な分野での実績もなく、社会のハイソサイティーにもぐりこめる学歴も身分も家系もない青年・ルイスにとって、単にビデオカメラ一台を持って深夜の都会を徘徊し、ハイエナのように衝撃的な事件現場の獲物を撮影するだけで一獲千金の仕事にありつけるパパラッチは、唯一のアメリカンドリームであった…。私には、パパラッチが映画の主人公として登場すること自体が斬新で、新しい映画の主人公

の出現のような気がします。



2

2本目は、シェリル・ストレイドの自叙伝『Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail』を原作にしたアメリカ女性の自己発見のTRIPな映画『わたしに会うまでの1600キロ』(ジャン=マルク・ヴァレ監督)でした。


1600キロといえば、仙台市から鹿児島市までの日本列島を縦断するような驚くような距離です。私はこの映画を見たとき真っ先に、女性が自分を見つけるために主人公・リズ(ジュリア・ロバーツ) が一人でインドの各地を旅する「食べて、祈って、恋をして を思い出しました


この映画も、母の死の悲しみに耐え切れずに夫と離婚、酒と麻薬と行きずりの男とのセックスに溺れる破綻した私生活を清算して、新しい自分を再生するために「PCT」に旅立った、そんな自分を再発見する映画です…。主人公のシェリル・ストレイド(リース・ウィザースプー ン)が、食料と水とテントとシラフと本と燃料などを詰めた重たいフレームザックを背負ってテクテクと砂漠と雪道と山脈の続く自然道コースを歩く「PCT」(Pacific Crest Trail)とは、初めいったい何なのかな?と思いました。アメリカ合衆国の長距離自然歩道のようです。アメリカには、同じようなこんな長い遊歩道が他に、「アパラチアン・トレイル」、「コンチネンタル・ディヴァイド・トレイル」という三大長距離自然歩道があるようです…。


私は未だ見てないのですが、オーストラリア西部の3,000キロに及ぶ砂漠を7か月間かけて単独横断した24歳の若い女性・ロビン(ミア・ワシコウスカ)を主人公にした『奇跡の2000マイル』(ジョン・カラン 監督)という映画があるそうです…。ところが、近隣では上映していないんですーね!


二人の女性は荒野を一人過酷な「旅」をした後で、自分の何を発見したのだろうか…。私には、『わたしに会うまでの1600キロ』を見た後でも、それがはっきりと分からなかった。女は「男」がいなくても生きていけるということかなー、それとも、一人孤独と寂寥感を噛みしめる長い旅を体験したことで生きることの新鮮さを再認識したのかー、それとも…???


映画全編に流れる「サイモンとガールファンクル」の音楽は、この映画によく合っていました。やはり彼らの「詞」は心の弱さや挫折を飾らず率直にメロディーに乗せて吐露する歌だからだろうかな…。


3
3本目は、新宿と箱根駅間を走る特急ロマンスカー内でコーヒやアイスやお弁当を車内販売するアテンダント、26歳の独身・北條鉢子(大島優子)が主人公にしたコメディー映画『ロマンス』(タナダユキ監督)でした。


ある日、鉢子のもとに音信不通だった男好きの母・頼子(西牟田恵)から手紙が届いていた。映画ではたまたまその心が動揺した日と、いつも通り仕事をしていた彼女の台車に手を伸ばして商品を万引きする怪しげで飄々とした映画プロデューサー(大倉孝二)と偶然に1日母を捜し、一晩をラブホテルで共にする珍事が重なることになる…。


先日観た「海街daiary」の綾瀬はるかの演技を見たときに、綾瀬はもうアイドルではなくて女優だな…と思いましたが、この映画を見てさらに、大島優子も最早AKBのアイドルではなくて女優だなー、と見直しました。まだまだアイドルの演技と感じるのは、何度見ても堀北真希でかーね。あれはあれでどうしょうもない彼女の持ち味なのかな…?映画プロデュサー役の大倉孝二の独特の雰囲気がイイなと思いました。暇とお金に余裕があったら、観賞してください。



4

ドラマでお馴染みの刑事ものドラマシリーズの劇場版第3弾ですが、シリーズが長く続き続編が尾を引く程にストーリは複雑怪奇、支離滅裂になってきた『アンフェア the end 』(佐藤嗣麻子監督)でした。24歳差で結婚した舞台俳優・市村正親さん(65歳)と二児を出産したにもかかわらず、篠原涼子(41歳)の体のラインが少しも崩れていない。劇場版観賞で唯一収穫だったのは、シャワーを浴びるヌード姿を見れたことかな…。


先日も『アンフェア the movie』(2007年3月公開)の続編となる映画版『アンフェア the answer』が(2011年9月公開)がTVで放映されていました。雪平の娘・美央が爆破事件に巻き込まれ、病院に運び込まれ、その病院がテロリストに占拠されるという事件に、雪平が救出と解決に命をはるストーリでした。寧ろ映画版のシリーズ第3弾は、TVストーリに回帰して再び、ネットの「×サイト」に…雪平の復讐が始まった…の新しい謎の言葉から始まる。よくこれだけの単純なストーリをシリーズとしてズルズル延ばしたなーと呆れています。the end とタイトルになってるんですから、もう終わりですね…。


実は私は、誉田哲也原作の刑事ドラマ『ストロベリーナイト』の女刑事・姫川玲子役の竹内結子が大好きです。あの映画版をもう一度あと一本制作してほしいと望んでます。第一ね、あんな拳銃をぶっ放す雪平夏見の女刑事役篠原涼子は現実味が少しもありません。何度見ても好きになれない刑事役でした…悪しからず!




( 誤字脱字その他、アップした後に文章の校正をする時があります。予告なしに補筆訂正、文章の追加と語句修正をいたします。ご寛容ください・・・)







9月中旬特選映画【28】★映画のMIKATA「天空の蜂 」★映画をMITAKA

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参議院・安保法案特別委で自民、公明など賛成多数で「安保法案」が可決されました。この法案には、自衛隊法その他の「平和安全法制整備法案」と、アメリカなどの同盟国他国籍軍の後方支援を可能にする「国際平和支援法案」を含んでます。それらはまた、侵略や武力攻撃など日本の「存立危機事態」を脅かす脅威に対して、軍事的支援と「集団的自衛権」の行使を可能にする法律でした。これから本会議に上程されて早急に採決されそうです…。


テレビ中継は、可決の際の議場は怒号とすったもんだの混乱をつぶさに刻々と映していました。国会議事堂の外では、「戦争反対、安保反対」とシュプレッシコールを叫ぶ学生も主婦も団塊の世代も文化人もいます。ただねまあー、人生いろいろ日本人もいろいろです…ね。国会中継を見るよりも、白鵬、鶴竜の横綱から金星を挙げている前頭筆頭の嘉風の土俵と勝敗が気になる日本人もたくさんいましすー。「北朝鮮や中国の軍隊が攻撃した時、海を越えてミサイルで攻撃されたらどうするんですか…」と、近隣の軍事的脅威に怯えるイデオロギーから、この法案に賛成する声をインタビューで答える国会議事堂前の女性もいました。東南アジアの侵略と武力衝突を心配するよりも、まずは阿蘇山の噴火を心配する人も多くいるだろうーね。横浜アリーナで行なわれたAKB48の「第6回じゃんけん大会」に参加して、藤田奈那に黄色い声で拍手と声援を上げている若者もいるだろうーね。まあ確かに、人生いろいろ日本人もいろいろなんですが、ただ将来、歴史家が2015年9月のこの「安保法案」の可決を解釈した映像に対して、「それでも日本人は安保法案を選んだ…」、「それでも日本人は原発を選択した…」と言うかもしれませんね。この9月の今が、未来から問われる日が来るだろう…。






9月中旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、9月は通算で13本を観賞しました。そして、選んだ特選映画1本は、原発をテーマにした映画『天空の蜂』でした。


1

1本目は、アメリカ大統領専用機エアフォースワンが計画的な謀略によってフィンランド上空で撃墜され、険しい山中に墜落、脱出カプセル「ポッド」で命からがらで山林に落下した大統領(サミュエル・L・ジャクソン)が、翌日誕生日を迎える13歳の少年ハンター(オンニ・トンミラ)と力を合わせてテロリストと戦うサバイバルアクション『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(ヤルマリ・ヘランダー監督)でした。特に斬新でもなく、繰り返されるストーリです。ただ、それを助けるのが少年だった、と言うことが異色ですね。連休中に退屈でお金と時間の使い道に戸惑う人は、暇つぶしに観てください。


2

2本目は、ロンドンにある高級スーツ店の看板「キングスマン」は、実はいかなる国家にも属しないいわば民間の諜報機関で、紳士服を着たハリー(コリン・ファース)が傘を華麗に使い、「悪人」と戦うスパイ&バイオレンスアクション映画『キングスマン』(マシュー・ヴォーン監督)でした。


世界各国には、今も過去でも色々な情報機関が存在しました。欧州でも、アメリカでも、共産圏でも、東南アジアでも、強力なスパイ組織が今も存在します。例えば、元日本軍の「陸軍中野学校」、ヒムラーと親衛隊によってナチス党「SS」内に設置された元「SD」、ドイツ「BDN ドイツ連邦情報局」、アメリカの「CIA 中央情報局」、イギリスの「MI6(軍情報部第6)」、イスラエルの「モサド イスラエル4諜報特務庁」、中国の「MSS 中国国家安全部」、ロシア「旧KGB、FSB ロシア連邦保安庁」・・・などがあります。それらに属する諜報機関やスパイが活躍するポピラーな映画も数多有ります。その中でも、英国諜報部MI6のジェームズ・ボンドが活躍する「007」シリーズはもう誰でも知っています。近近シリーズ続編が公開されるそうです。このブログでも既に紹介したイギリスのMI6に所属するのイーサン役のトム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル」は、先日、シリーズ最新作が公開されたばかりです。フレデリック・フォーサイス原作の秘密組織である「オデッサ・ファイル」は、続編めい作品も製作されて、ドゴール暗殺計画は更に面白いリメーク版スパイ映画でした。ディラン、ナタリー、アレックスのキュートでグラマーな美女たちがチャーリー探偵事務所で活躍するTVドラマシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」も魅力的でした。マド・デイモン主演のジェイソン・ボーンが暗い海から漁船に瀕死の状態で助けられ、記憶喪失の自分の存在を探す所から始まるCIAエージェント「ボーン・アイデンティティー」は、謎が謎を呼ぶサスペンス&スパイ映画でした。ジョン・ル・カレ原作の「寒い国から帰ったスパイ」 もぞくぞくするスパイ映画でした

どれもこれもスパイ映画の名作でした。しかし、同じイギリスのスパイ映画でも『キングスマン』はやや異色でした。国家のスパイ機関ではなくて民間組織、その敵・ヴァレンタインもまた国際社会を混乱させる民間のファナティックな実業家でした。国家が共産圏の敵対行為の情報収集のためにスパイする、或は、世界平和のパワーバランスを壊す兵器開発や戦略を探るスパイ活動とも全く違うストーリでした…。私はアクション映画としては面白く見ましたが、スパイ映画とはして物足りない作品でした…。


3

3本目は、防衛庁へ納入予定の最新鋭で、無人操縦のできる大型ヘリを略奪したテロリストが、稼働中の原発上空でホバリングしながら、全国の原発一斉停止を求めて政府に脅迫状を突きつける『天空の蜂』(堤幸彦監督)でした。


ヘリコプターのエンジニア・江口洋介と、子供がいじめで自殺した原子力発電の設計者・本木雅弘、その共犯に仲間由紀恵が演じる。この豪華キャストの出演を見る限り、堤幸彦監督も配給会社も、相当この映画に力が張っている様だ…。


東野圭吾が1995年に発表したサスペンス小説なのでやや古くさいー、というよりも、寧ろこの映画から2011年の東北大震災と大津波、それに続く福島原発による放射能汚染を直ぐに思い浮べるのだが、それ故に尚更に、この時期の今の関心から観賞すると、余りにもピッタリでリアルなのですが、思いがけない伏線も飛躍も想像以上の意外性や罠も、ドンデン返しもないので、東日本大震災による原発事故を経験した映画好きでも、サスペンス映画としては物足りなさと平板なストーリ性を感じました。


原子力発電の設計者・本木雅弘が、稼働中の高速増殖炉にヘリコプタが墜落しても、日本政府は原発が崩壊することはないと保証しているのだから…と、その安全性の真偽を疑うのであった。しかしこの視点は、福島原発での放射能汚染によって、日本の全原発が一時的に点検のために停止していたのが、その被爆と汚染も安全性も解決されていない現状で、原発調査委員会が川内原発の稼働を承認した…のだ。その危険な再稼働を案じる国民の意識に一石を投じるものではないでしょうか!


4

酒好きでいつもアルコールの匂いをプンプンさせ、借金返済のために唯一残っていた孫の貯金2700ドルを解約して、それを競馬に全部注ぎ込んで、スッテンテンになるギャンブル好きで、4本目は、ちょい悪の中年・ヴィンセント(ビル・マーレイ)が主人公の「ヴィンセントが教えてくれたこと 』(セオドア・メルフィ監督)でした。


私はちょい悪男の、逸れものの中年が主人公だというので、まず初めに筒井康隆の原作小説で、五代謙三役で菅原文太が主演した彼の遺作「わたしのグランパ」 (2003年公開。東陽一 監督&脚本)を想起しました。13年ぶりに刑務所から帰ってきた五代は街の皆から歓迎される。五代家の一人娘・珠子の苛めもなくなり、中学の不良グループの暴力も謙三が諫め、地元の商店街の人たちも暖かく迎い入れる。同時に、五代家の周辺をヤクザがうろつくようになるー。謙三は「ミンジメ料」を商店から強請りから街を守るために地元のヤクザと争い、組事務所に乗り込み、刺殺事件を起こした過去があるのだ…。あ、やや違うかな…、イヤヤ、ちょい悪男のはみ出し者の、正義感にあふれたアウトローの、西洋版だと私は思います…。寧ろ、「ヴィンセントが教えてくれたこと 』よりも、作品としては「わたしのグランパ」の方が傑作だと思いました…!!!


庭の大木をなぎ倒し、柵を潰し、停めてあった車を壊

した隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話を、どうゆう訳かすることになる。が、売春婦と一緒に遊び、酒場や競馬場へと連れ回す、教育に良くないろくでもないことを教え込むヴィンセントに、オリバーは彼を「私たちの身近な聖人」として、学校の発表会で«セイイント≫として紹介する。戦場では仲間を助け、介護施設にいる老いた母を死ぬまで面倒を見て、ヴィンセントこそ聖人ですと讃え、壇上でメダルを首に掛ける。まあまあ、心温まる映画゜でしたー、映画で目をウルウルしたい方は一見の価値があるかもしれません。


( 誤字脱字その他、アップした後に文章の校正をする時があります。予告なしに補筆訂正、文章の追加と語句修正をいたします。ご寛容ください・・・)




9月下旬特選映画【29】★映画のMIKATA「ボーイ・ソプラノ ただひと」★映画をMITAKA

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9月下旬はDVDをレンタルショップより5本借りて観賞しました。一群は医療映画の情報と映像知識を増やしたくて、「ロレンツォのオイル/命の詩」(1992年公開。監督:ジョージ・ミラー 。脚本:ジョージ・ミラー、ニック・エンライト )と、「小さな命の呼ぶとき」(2010年公開。監督:トム・ボーン。脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス 原作:ジータ・アナンド)を見ました。「ロレンツォ」は二回見ましたが、今回も映画にのめり込み魅了されました。二本とも圧巻でした…。


一本は、病気を完治させる治療法も特効薬もなく、ただ死を待つしかない難病「副腎白質ジストロフィー」に悩む作品です。ひとり息子・ロレンツォを助けるために、銀行家のオドーネ夫妻は、図書館に通い、世界中の研究者や医学者の文献を漁り、エルカ酸とオレイン酸を配合したオイル治療法を独自で開発するー。この難病に関する国際的シンポジウムを初めて開催する、


もう一本は、2人の子供が「ポンペ病」と呼ばれる難病に冒され、余命9年を宣告されてしまう。子供の命を何んとか助けたいという親の愛情は凄いものだ…!賢明な努力は、医学界も製薬会社も動かし、難病さえ乗り越えてしまう愛の力でした…。全うできない子供の命、儚い「死」とに向き合うエネルギーは、宇宙の神秘を突き止めようとする「人類」の底力ですね…!


後日「医療と映画」というテーマで、DVD特選映画の枠の中でまとめて掲載したいと思っています。


もう一群は、最近映画館で見ようとしたが、残念ながら見逃した作品をDVDで追体験しました。いくら映画好きとは言っても、一週間で見ることができる映画の数は限られていますー。時と場合によっては、映画よりも優先したい用事もあります…。そんなことで観賞したDVDは「海を感じる時」(安藤尋監督。2014年公開)、『さよなら歌舞伎町』(廣木隆監督。2014年公開)、『味園ユニバース』(山下敦弘監督。2015年公開)でした。


特に、『味園ユニバースは、見る価値がありました。主演の記憶喪失のチンピラ「ポチ男」役の関ジャニ∞の渋谷すばるが歌う、和田アキ子の持ち歌「古い日記」に、私は聞き惚れてしまいました…。彼のドスのきいた歌声は和田を超えていた、あの歌は男の唄かもしれないなー。渋谷すばるの持つ歌唱力なのかなー。お金も芸能界での地位も人気も安定している和田アキ子にとって、あのドスの効いた癖のある歌い方ー、世の中を拗ねて幸福そうな日常を張り倒したいー、捨て鉢な逸れ者の心は消えてしまったナ…。もうブルースでもジャズでも黒人霊歌でもないな…?彼女の上品な口先だけの歌い方は、もう魂から叫んでいないーよ。渋谷すばるの「古い日記」は、もはや全然別の歌を聴いているみたいに新鮮でした…。寧ろ何度聞いても飽きがなかったです。「関ジャニ」にはカバー曲だけのCDがあったかな?是非もう一曲、彼らの歌声で和田アキ子の歌が聞きたいですーね。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが。ご容赦ください…


さて、9月中旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今月9月は、DVD観賞がさらに5本有りましたので、通算で22本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』でした。


1

1本目は、カリフォルニアを襲う巨大地震でフーバーダムが決壊、さらに、ロサンゼルス、サンフランシスコまで延びるサン・アンドレアス断層は、ゴールデンゲートブリッジを倒壊させ、大都市に林立する超高層ビルを破壊させる…、大地震の恐怖を描いた

リフォルニア・ダウン』(ラッド・ペイトン監督)でした。


救難活動に奔走するレスキュー隊の隊員・レイ(ドウェイン・ジョンソン)は、妻と娘を救助するために地震の真っただ中に向かう・・・。


私はこの映画を見乍ら、女性は結婚相手を探すならば、やはりレスキュー隊員だねー!理想的な夫は、お金を持っている経営者ではなくてー、ヘリコプター

を操縦できて、小型飛行機まで飛ばせる、おまけに船舶免許も持っている筋骨たくましい勇敢な男だ

な・・・と思ってしまいました。そのくらい、自然の脅威にさらされた時、命の危険に直面した時に家族を助けられるのは、背が高いのー、高学歴だのー、チャラチャラお洒落な洋服と装飾で言葉巧みに女を口どく「ジャニーズ系」のしょう油顔ではないよ…と、つくづく思いました。私も早速「RIZAP」のベンチプレリスで筋骨たくましくマッチョになろうーかな。女性の価値観も自然の大地震と大災害と共に壊れてしまわないとねー!!!


2
利発でおしゃべりで夢見るあどけない少女が「王子様」が迎えに来てくれる山の上のお城で遊んでいた時に、そのお城=ラブホテルから父親がお姫様と車で出庫してくるのを目撃して、それを嬉々と母親にしゃべってしまった…。「お父さんは王子様だったのー、お城からお姫様と出てきたのー」と。それを聞いた母親は愕然とし、父の浮気を知ってしまった…。それを契機に父と母は離婚し、家族はバラバラに、家庭は壊れてしまった。2本目は、その少女・成瀬順は、14歳に成長してもまだそれが心のトラウマとなって、暗い失言症の少女となって、同級生とも話さず、母と二人で隠れて暮らすようになったアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』(長井龍雪監督)でした。久々にこのアニメ映画に感動してしまいました。


アニメドラマの『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズのスタッフが制作した、同じ青春アニメです。私は知りませんでしたが、人気のアニメのようですーね。9/21にその実写化TVドラマがフジテレビ系で放映されのでした…。確かに、映像のプロが集められて、ヒット作を狙って制作されたアニメだけに、見ごたえがありました…。


言葉を失った夢見る少女のトラウマの心の刺は、家族を壊した自分のおしゃべりを封じ、心のありのままの気持ちを二度としゃべれないように閉じ込めた。心の刺であった「玉子の妖精」の幻想が、多情多感な高校生の成瀬順を縛っていた…。その抑制が、学校のイベント「地域ふれあい交流会」で、成瀬が主役を務める彼女の創作ミュージカルを演じることで、心の呪縛が解かれるー。確か、精神病理学でもこんなストーリの「演劇」治療法が使われていたと思いました…。


3

交通事故で母を突然亡くし、隠し子ゆえに父親から面倒をみることを拒否されたステット(ギャレット・ウェアリング)は、乱暴でトラブルばかり起こす問題児でした。しかし校長のスティールは、彼の類い希な美声に気づいて、テキサスの小さな町の学校から東部にある全米一の国立少年合唱団の全寮制付属学校への転校を勧める。3本目は、楽譜も読めないまま、名門の少年聖歌隊のある私立学校に入学する12歳のステットは、やがて天性の美声と才能を音楽教師・カーヴェル(ダスティン・ホフマン)に認められて、ニューヨークの大聖堂でボーイソプラノのソロを歌うまで成長するボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(フランソワ・ジラール監督)でした。


ジャズピアニストを目指してロサンゼルス音楽学校に入学したダスティン・ホフマンにとっては、音楽の映画「カルテット! 人生のオペラハウス」(ダスティン・ホフマン監督。ロナルド・ハーウッド脚本)に次ぐ二本目です。アルトに変声する少年期の限られた時間だけに天から授けられる高音で清冽な歌声「ボーイ・ソプラノ」は,讃美歌を教会に響かせる天使の歌声にふさわしい教会音楽の音域ですの…。ジラール監督は、ステット役の主演俳優を見つけるためにオーディションを繰り返し、映画初出演のギャレット・ウェアリングを抜擢した。


音楽の好きな映画ファンには、たまらなく感動する映画でした。最期の締めくくりに流れるテーマソング
「The Mystery of Your Gift」は、あれー、いい歌だな、誰が歌ってるのかな…と想像させる歌でした。調べると、ジョシュ・グローバン&ブライアン・バーンが共作した楽曲で、ジョシュ・グローバンが歌っているようですーね。






4

4本目は、厳重で複雑なセキュリティーシステムをいとも簡単に破り、正義感から悪徳商売をした企業に盗みに入って、刑務所にぶち込まれたばかりの電子工学の修士号を持つスコット・ラング(ポール・ラッド)

が主人公の『アントマン』(ペイトン・リード監督)でした。刑期を終えて出るときに刑務所仲間が、殴り合ってお祝いするストリートファイターのような映像から始まったので、私は度肝を吹かれました…。


別れた妻が引き取った娘の養育費を支払うこともできず、務所帰りなのでまともな仕事にも就けず、ピンチに立たされた彼に、ついつい昔の泥棒仲間が誘う泥棒と金庫破りの盗みに加担するー。窃盗に侵入した邸宅が、ハンク・ピム( マイケル・ダグラス)博士の金庫で、その中にはピム博士が開発した原子間距離を操作できる「ピム粒子」の秘密とジャケットが保管されていたのだ。ピム博士は、人間が着用すると体長1.5センチの「アントマン」となる特殊スーツを開発して、悪に挑む仕事のために使おうとしたのだが…。


ピム博士と彼の娘であるホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)の敵は、ピムの元弟子であり、彼の会社を引き継いでアントマン技術を模倣して作った「イエロージャケット・スーツ」の軍事利用を企んでいるダレン・クロス(コリー・ストール)でした。


2009年にウォルト・ディズニーが40億ドルで買収したマーベル・エンタテインメントですが、歴代の「スパイダーマン」「X-メン」「ファンタスティック・フォー」「アイアンマン」「トランスフォーマー」等々、これまで数々のアメリカンヒーロを創作してきたアメリカ最大のアメコミです。この映画もまた、アニメコミック誌「マーベルコミックス」の人気キャラクターを主人公にしたアクション映画です。今までと違うことは、大きく逞しいヒーロではなくて、蟻のように小さいが力のあるヒーロである点です。娯楽映画としてはやはり面白いですー。博士の妻が娘の為に開発したジャケットを、ピム博士が娘に見せたエンディングのシーンからは、part1、part2の続編を期待したいヒーロですーかね。

10月上旬特選映画【30】★映画のMIKATA「バクマン 」★映画をMITAKA

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10月上旬の特選映画をアップロードします。10月も先月に引き続き«医療と映画≫のテーマに絞って、DVD5本を観賞しました。その中には、人間の精神や意識は、複雑で怪異で神秘的な構造を持っているんだな、とつくづく感嘆させる精神病理学の映画「レナードの朝」(1990年公開。 ペニー・マーシャル監督)ーがありました。自殺未遂の果て、自らの意志で精神科に入院したアダムスが後に、ヴァージニア大学の医学部に入学して、医師になり医学界の常識を覆した病院建設を志す「パッチアダムス」(1998年公開。トム・シャドヤック 監督)ーも名作でした。心臓疾患を抱えていため、今まさに心臓移植の手術するため手術台の上で全身麻酔で眠る富豪の若手実業家・クレイトンが主人公の医療ミステリー&犯罪映画の「アフェイク」(2007年公開。ジョビー・ハロルド監督)もイイですーね。心臓移植にかこつけて遺産詐取を狙う計画的殺人だった…と言う医療サスペンスの群を抜いた傑作でした。破傷風に罹った女の子と両親の看病を描いた邦画ドラマの「震える舌」(1980年公開。 野村芳太郎監督)もあります。「破傷風」というとペストやコレラと同じくもはや文明社会から消え去った風土病のように思える病原菌が主役でした…。先日の東日本豪雨による鬼怒川の堤防決壊のニュースで、泥水で汚れた自宅を片付けていた常総市の60代男性が破傷風に罹ったと診断されたという。怖いですね…!蝙蝠と豚が媒介する未知の致死性感染ウイルスが猛烈な勢いで香港のマカオ賭博場からアメリカ、ヨーロッパ、世界中に拡散蔓延していく、感染ウィルスパニック映画「コンテイジョン」 (2011年公開。スティーヴン・ソダーバーグ監督」…も見ました。この伝染病パニックで人類絶滅のストーリは、これまでさまざまに映画化されています。最早「医療と映画」のテーマとしては手垢のついた作品ですかーね。ただ、私は、昨今の中国人の観光客が秋葉原の電気街や銀座や、観光スポットで爆買するする風景を見ていると、儲かった売り上げがうなぎ上りですと必ずしも喜んではいられないのではないかな…と思っています!中国人観光客の伝染病チェックは充分なのだろうかな・・・と疑いたいです。万が一、未知の命を奪う恐ろしい殺人ウィルスが、中国人から日本に上陸したらどうするんでしょうね…?今年はインフルエンザが爆発的に流行しそうですーね、それも新しいインフルエンザが流行すると、またまた恐怖では…。





特に『レナードの朝』は圧巻でした。医師・オリバー・サックスの書いた医療ノンフィクションを基にした映画化です。マウント・カーメル病院に入院していた「嗜眠性脳炎」の意識障害の患者に対して、ここに赴任したマルコム・セイヤー医師(オリバー・サックスの実話)は、1960年代に開発されたパーキンソン病向けの新薬「L-ドーパ」を投与したところ意識が覚醒した。が次第に再び効果が薄れていった状況をドラマチックに描いている。その入院患者の一人がレナード役の主演ロバートデニーロでした。


今年8月30日にオリバー サックスが逝去したようですーね。その追悼記念で、先週のNHK・Eテレのプレゼン番組「スーパープレゼンテーション」で彼が過去にした講演録画を再放送してました…。昨今、巷では福山雅治と吹石一恵との結婚発表で騒いでいます。このプレゼン番組の案内役に吹石一恵さんが出演しているんで、二重の興味で、私もこの追悼番組を観ました…。


さてさて結局、今月10月上旬は、DVD5本を含めて、今の所9本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『バクマン』でした。えーと驚き呆れるかもしれません、何故どうして、『パパが遺した物語』と『ベル&セバスチャン』のどちらかを特撰映画に選ばないのーと胡乱に思いますかね…。この二作品とも「名作」「傑作」と呼ぶに相応しい映画でした。それに異議を唱える人はいない筈です。本音を言えば、私の「へそ曲がり」なのです。この二作品を特選映画の折り紙を付けても、余りに当たり前すぎて面白くないだ

ろう…と言う気まぐれです。


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1本目は、作家・ジェイク役にラッセル・クロウが娘との生活と、弁護士費用を稼ぐために懸命に小説を書き、全身を痙攣させ鬱病に苦しみ乍らタイプライターを打つ小説家を演じる『パパが遺した物語』(ガブリエレ・ムッチーノ 監督)でした。


作家のジェイク(ラッセル・クロウ)は、溺愛していた7歳の娘ケイティ(幼少期はカイリー・ロジャーズ)と、浮気で口げんかしていた妻と車に同乗している途中、交通事故を起こし妻を事故死させるー。妻を亡くした心の負担からジェイク自身も重い鬱病になり、精神科に7カ月間入院することになる。退院後し、妻の親戚に預けていた幼いケイティを引き取って一緒に生活をする。が、妻の姉は可愛いケイティを養女にしたいと伝える。作家である彼は、自分と娘についての小説「父と娘の物語」を書き始める―。 20年後、大学院で心理学を専攻したケイティ(成人した彼女役はアマンダ・セイフライド)は、愛するものを亡くした悲しい経験から人を愛することができなくなっていた。そんなトラウマを抱えた彼女に、ジェイクの小説を敬愛する作家志望のキャメロ ン(アーロン・ポール)と出会い、恋におちる。


バーで酔っぱらい再び行きずりの男とセックスする彼女は、偶然、バーのジュークボックスの前で父とともに過ごした日々に聴いた懐かしいカーペンターズの名曲「Close to You」を思い出し、泣き崩れるシーンは、感動的でしたね…


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2本目は、セシル・オーブリーの児童文学「アルプスの村の犬と少年」をドラマ化した山岳&反戦映画ベル&セバスチャン』(ニコラ・ヴァニエ監督)でした。雪深いアルプス山脈に望む小さな村で生活している、孤児のセバスチャン(フェリックス・ボッスエ)が主役でした。


ある日、彼は山の中で羊を襲う一匹の野犬と遭遇する。人間や家畜を襲撃する害獣だとして村人から殺されそうになっていた。だが、野犬を懸命にかばい、ベルと名付けて世話をすることになる。お互いに孤独だったゆえに、固い信頼を育んでいくセバスチャンとベル。そんな中、家族はナチスに追われるユダヤ人一家を逃すための道案内を務めることに。雪と寒さで命を落としかねないアルプスの自然と冷酷なナチスに挑むのだが…。


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3本目は、「GONIN(1995年公開)」「GONIN2(1996年公開)」に続くシリーズ第3弾の『GONIN サーガ』(石井隆監督)でした。五誠会系大越組襲撃事件から19年ぶりの突然の続編でしたが、ヤクザ映画としてもバイオレンスアクション映画としても、いいところのない駄作でした…!!!


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4本目は、北欧・ノルウェーの首都オスロでプロのバレエダンサーを夢見てバレースクールで厳しいレッスンを受けてプロのバレエダンサーを志すルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンドの、12歳から16歳の3人の少年をドキュメント風に、バレーレッスンと成長を追いかけた『バレエボーイズ』(ケネス・エルヴェバック監督)でした。


結局、英国・ロンドンにある名門のロイヤル・バレエ・スクールに入学できたのはルーカスのみであった…。 ただ、俳優が演じるドラマ性と脚色化したストーリのある映画だと、私は思ていたが、やや期待外れでした…!!!


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5本目は、授業中ノートにクラスメートで憧れの亜豆美保(小松奈菜)の似顔絵漫画を描いている高校二年生の真城最高(佐藤健)と、アニメ原作者を志す高木秋人(神木隆之介)がタッグを組んで現役高校生で、プロの漫画家を志し、漫画家の登竜門「手塚」賞と週刊少年ジャンプ連載を目指す青春映画『バクマン』(大根仁監督)でした。


今やマンガ家は若者たちの憧れの職業です。『モテキ』で恋に浮かれる青春を描いた大根仁監督が、今度は漫画家になる夢に前のめりでつ走る青春を映画にした。私は、心躍りました…。「マガジン」や「ジャンプ」に掲載されるまでの地道な努力次第で・・・、ユニークなキャラクターを作画するイマジネーションと、それをペン先のインクで描く、独特で個性的なクリエイティブな才能次第で・・・、若者の心を掴むストーリと人気次第で一攫千金、億万長者も決して夢でない「ジャパンドリーム」が実現できる職業です…。


昨日まで、ノートの切れ端にチョコチョコ漫画を描いていたマンガオタクが、突然の幸運と偶然なヒットによって、趣味が高じてプロの漫画家への夢を実現し

た途端に、高級マンションに住み、ベンツを乗り回す贅沢でゴージャスな人気漫画家になるのだから、凄い日本的社会現象です。昨今、映画でさえ、アニメの人気に乗って、その実写化やキャラクター化を映像化して、更にヒロインにアイドルを抜擢するという「ヒット作パターン」が定着しています。寧ろ、映画の原作が劇画で、それを脚本にしただけの映画は、2015年の公開だけでも直ぐに夥しい数の邦画作品が出てきます。例えば、先日観たばかりの諫山創の「進撃の巨人」、小森陽一・藤堂裕の「S -最後の警官- 奪還 」、吉田秋生の「海街diary」、 筒井哲也の 「予告犯」 、和久井健の「新宿スワン 」、水城せとなの「 脳内ポイズンベリー 」、いがらしみきおの「ジヌよさらば~かむろば村へ~ 」、西炯子の「娚の一生 」、安倍夜郎の「深夜食堂 」etc…。河原和音・アルコの「俺物語!!」 や杉浦日向子の「合葬」も、これから私が見たい映画です。


バクマン』は、「DEATH NOTE」の原作者でもある大場つぐみと小畑健のコンビによる大ヒット漫画のよう

です。まだ年収ベストテンには掲載されていないが、彼等の年収もかなりの金額の筈です。しかし、人気漫画一本のヒット作で、漫画家の収入というものはすごい金額なのでびっくりする…!以下の資料«漫画家の年収ランキング≫は、漫画考察王のサイトを参考にさせていただきました…。


■http://manga-netabare-kousatu-ou.info/?p=416

漫画考察王の「漫画家の年収ランキングトップ5【2014年度版】」によればー。

(漫画家年収ランキング)

・第1位 尾田栄一郎 推定年収31億円 代表作:「ONE PIECE

・ 第2位 推定年収15億円 鳥山明 代表作:「ドラゴンボール

・第3位 推定年収12~13億円 高橋和希 代表作:「遊戯王
・第4位 推定年収10億円 岸本斉史 代表作:
NARUTO

・第5位 諌山創 推定年収8億円 代表作:「進撃の巨人

■http://heikinnenshu.jp/creative/oda.html

推定年収31億円の尾田栄一郎についてはこのサイトが詳しいです。


これによると、原稿料:5万円×一話20ページ×48週=4800万円。印税:420円×3234万部(年間)×10%=13億5828万円。原作使用料:アニメ1話30万円×50週+映画一本100万円=1600万円。海外収入:2億円(編集者の予測)。キャラクターグッズ:15億円。年収:31億2228万円とのことでした。手取りだと、約17億~19億円となります。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが。ご容赦ください…







10月中旬特選映画【31】★映画のMIKATA「ヴェルサイユの宮廷庭師」★映画をMITAKA

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急に秋めいて来ました。朝はもう半袖では寒いですーね。約半年余り、早朝5時に起きて横浜市都筑区の通称「緑道」を腕を振り手のひらをグーパーしながら、薄ら汗をかく位軽くウーオキングをしています…。秋が深まるにつれて日の出も大分遅くなりました。季節の自然は四季折々、暑さ寒さも彼岸まで…。最近は、早朝ではなくてやや遅めに歩き始めました。


平成26年度に医療機関に支払われた医療費が39兆9556億円となり最高額を更新、初めて40兆円を突破するニュースが流れました。が、私の近隣には軽く汗をかく散歩コースなどありません…よ!何故「医療費40兆円」と騒ぐ前に、どうして「健康寿命」だ「運動習慣」などと呼びかける前に、身近な場所に毎日ウォーキングできる緑の散歩道コースや運動施設を作ろう…としないのだろうかーな?


これは、極めて<政治的>な問題であり、日本の政治家の資質の問題ではないでしょうかーね。これは、中国や北朝鮮の軍事的脅威や「安保法制」と同じくらい、いやそれ以上に国民の福祉と平和に直結するものです。さらに、オリンピックを誘致し国立競技場を建設することは、ゼネコンを喜ばし大手スポーツメーカに利益をもたらし放送利権は金になる・・・のだが、国民の健康と福祉にとって重要なことではないです…!?


さて、10月中旬の特選映画をアップロードします。今回6本を映画館で観賞、今月10月は通算で15本を観賞しました。勿論「医療と映画」のテーマで数本のDVDも鑑賞しましたが、ブログが長くなるので、下旬に廻しました。選んだ特選映画1本は、『ヴェルサイユの宮廷庭師』でした。あの「タイタニック」女優のケイト・ウィンスレットが主演します…。今は豊満なボデーを持つ熟女とマティアス・スーナールツのベットシーンに、私は熱くなりました。勿論、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演したコメディータッチの『マイ・インター』も傑作でした。


昨今の邦画は"お茶らけた"作品が多いですーね。国民の生活憂慮と灰色の経済を「まあ、笑って耐えろよ」とでも言わんばかりです…!黒澤清監督の「岸辺の旅」も、傑作には程遠い作品ですーよ。寧ろ大塚祐吉監督の「罪の余白」の方が、私は見ごたえが有りました・・・。映画は、明日の現実と悲劇と喜びと笑顔を映す鏡です。



1

1本目は、聳えたつ壁を破壊して壁の中の人間を襲い捕食する伝説の巨人、人間を見つけると踏み潰し口の中へ飲み込み食う怪人、人間の文明さえ破壊した巨漢と人類の攻防を描いた諫山創のコミック『進撃の巨人/ エンド オブ ザ ワード』(樋口真嗣 監督)の映画化後編でした。コミック「進撃の巨人」の人気は凄まじいものですーね。前回「バクマン」のコメントで書いた通り推定年収はなんと8億円…。ただ、余りコミック誌に興味のない私には、純粋に映画的評価と感想を前編で書きました。「矛盾だらけのストーリで、写化映画とはいえ、やはり漫画チックな駄作」は、後編でも変わりませんでした。

結局、この後編では壁の外の巨大な怪物の正体が、人間の人体実験の結果であった…ことが判明する。その巨人の種明かしのためにわざわざ長々と費やされたものですーね。


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恥ずかしながら私はまだフランス旅行も、今だ「ヴェ

ルサイユ宮殿」も見たことがないのです…。フランス国王のルイ14世(アラン・リックマン)が、10km離れたセーヌ川からの巨大な揚水装置と水道橋を作って水なき高台のヴェルサイユ宮殿の地に水を引き、貴族たちを魅了し民衆を驚かせ、国王の権威を誇った「噴水庭園」は、宮殿建設の25,000人の人夫に対し、36,000人が投入される程、国王の威光と権威を象徴する造営だったようですーね。


2本目は、ヴェルサイユ宮殿の増改築を計画する。ルイ14世の庭園建築家・アンドレ(マティアス・スーナールツ)と、「舞踏の間」の建設を任された無名の

未亡人で、バラ作りの得意な田舎の女性庭園士・サ ビーヌ(ケイト・ウィンスレット)が主演するラブロマンスと歴史映画の『ヴェルサイユの宮廷庭師』(ラン・リックマン監督)でした。

女性庭園士・サビーヌを演じたのは、例の「タイタニック」のヒロイン役の、アカデミー主演女優賞に6回ノミネートされた、なんと、撮影当時第3子を妊娠中だったケイト・ウィンスレットです。


建築家・アンドレの名前は歴史に残っているが、果たして女性庭園士・サビーヌは実在の人物なのかどうか、調べたがやはりよくわからなかったです。恐らく脚色の中の偶像の女性なのだろうーな。ただ、ヴェルサイユ宮殿に百花繚乱に咲くバラは、マリー・アントワネットのバラ好きから植えられたー、彼女もバラの愛好家でバラに詳しい女性で、数々のバラの新種

を作ったと、以前どこかで読んだ記憶がありますが、映画では登場しませんねー。どなたか

詳しい方がいたら教えてください。


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3本目は、ネット市場でファッションを通販するサイトを経営する会社のCEO「ジュールズ」(アン・ハサウェイ)は、仕事と家庭を両立させ、充実した日々を過ごすパーフェクトな女性でした。彼女はまさに勝ち組の会社経営者、だがある日、試練が訪れる…。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの見習い社員として採用される…。 ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイというオスカー俳優が共演をする『マイ・インター』(ナンシー・マイヤーズ監督)も、爽やかなコメディーで、時期的にはアカデミー賞候補作品になる秀作でした。


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4本目は、お馴染みのアメリカのコミック雑誌「マーベルコミックス」で、もはやシリーズ化されている「ファンタスティック・フォー」の誕生を描くお馴染みのヒーロー&アクション映画『ファンタスティック・フォー』(ジョシュ・トランク 監督)でした。


ファンタスティック・フォー 超能力ユニット(ティム・ストーリー監督。2005年発表)も、「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」(ティム・ストーリー監督。20

07年発表)は、宇宙嵐の放射線に晒され、特殊な能力を身に着けた4人のキャラクターも…、地球の危機から地球を守るという4人のヒーロが活躍する設定も…、特殊撮影「VFX」(Visual Effectsの略)を駆使したアメコミのSFストーリであることも共通しています。


アメリカのヒーロ文化が拍手をならし胸を高鳴らす、アニメキャラクターとカタルシスを感じるストーリーなんだろう…。それは、日本人の農耕文化と士農工商の長い江戸幕藩体制が培った、「水戸黄門」と「銭形平次」と「忠臣蔵」に拍手する勧善懲悪の正義と弱い者に共感する判官びいき・・・と同じなんだろうーな。序に「七人の侍」と「宮本武蔵」と「座頭市」と「鬼平犯科帳」も挙げておきます、これは私の好きな時代劇趣味です。その内に、DVD特選映画でこの≪時代劇の映画≫特集したいです…。


5

ベランダの塀の上からからミッション系の女子高生が転落し、命を落としてしまうー。転落死した安藤加奈の周辺には、同級生に君臨する女優志望の美少女・木場咲(吉本実憂)と親友の新海 真帆(宇野 愛海)がいた。5本目は、娘の日記を読んで娘の心の一端を知り、娘の死は事故か自殺か、死の真相を知るために、娘のクラスメイトに接触し、捜査を始める父親の安藤聡(内野聖陽)の動揺と親心、&学校サスペンス『罪の余白』(大塚祐吉監督&脚本)でした。

クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の柏木卓也の転落死の死体が校庭で発見されるー、刑事の娘の同級生が立ち上がり、学校内裁判を開廷する宮部みゆき原作のあの映画『ソロモンの偽証』(成島出監督)の二番煎じの映画かなーと、初め、先入観で観ていたが、第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞した芦沢央の原作小説は、やや異なった。大学で行動心理学を教える父親が、娘・加奈の死の真相に疑問を抱くシーンから映画が始まる…。授業風景「二重拘束」(ダブルバインド)という心理学用語が生徒に解説される。この作品には、咲と真帆の愛好憎悪の「女の言葉」に翻弄される聡の心の動揺があり、ラストでの咲きの心を揺さぶる心理的挑発と逆襲は、いかにも緊張感のある心理劇でした。これ、舞台劇にしたら面白いだろうなー。


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6本目は、3年前に突然理由もなく失踪した夫・優介(浅野忠信)が再び妻・瑞希(深津絵里)前に帰宅した。作品は失踪中お世話になった人々の家庭を訪れ、妻の知らない虚構と現実の幽玄の境を夫婦で旅行する『岸辺の旅』(黒沢清監督)でした。


富山の海底に沈んだ時は、苦しくはなかったと告白する夫は、新聞販売書で働いていた時の彼岸の「幽霊」のおやじを訪れ、無銭飲食にもかかわらず従業員に雇ってくれ、餃子の具を包む仕事を淡々とする食堂の夫婦は、此岸の「現実」なのです。三年間の夫の空白時間を巡る不思議な旅が、この映画ストーリの基幹です。湯本香樹実の原作小説では、どう描かれているのか分からないが、彼岸と此岸を夫婦がどう行き来しているのか、よくわからなかった…な。それとも、夫を失ったノイローゼ患者、死んだ夫の幻想を追いかける未亡人の幻の旅なのかな…???


第68回カンヌ国際映画祭の監督賞に輝いた黒沢作品と聞いて、やや期待を抱いていたが、私は単なる≪オバケ映画≫としか見れなかったです…。


優介役の浅野忠信がいつもオレンジ色のコートとオレンジ色のシャツを着ているのには何か意味があるのだろうかな…?大した問題ではないが、違和感がありました。演出と脚色ではなくて、個人的な趣味なのかーな。映画を見ている時に気になってしょうがなかったです…。






尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが。ご容赦ください…)

10月下旬特選映画【32】★映画のMIKATA「メイズ・ランナー2」★映画をMITAKA

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10月下旬の特選映画をアップロードします。今回6本を映画館で観賞、今月は通算で21本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』でした。「医療と映画」のDVDは7本見ましたが、ブログが長くなるので次回に廻しました。


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1本目は、有川浩の原作小説を映画化した『図書館戦争』の続編『図書館戦争 THE LAST MISSION』(佐藤信介監督)でした。昭和から正化になって33年、関東図書隊のタスクフォースの隊員である堂上篤(岡田准一)と笠原郁(榮倉奈々)が、メディア良化委員会の検閲と焚書から読書と表現の自由を守る戦いを続けるー。


岡田准一と榮倉奈々の中途半端な淡い恋心のラブロマンスだけが続編の新しいシーンでした。その他に、岡田准一の相変わらず見事なアクションがありましたが、ただ、どうせ彼のアクションを堪能するならば、例えば「96時間」主演のリーアム・ニーソンや、「トランスポータ」主演のジェイソン・ステイサムような、例えば、シュワルツェネッガーの『ターミネー

ター』のような、ロッキー・バルボアを演じたスタローンのような本格的なアクション映画を岡田准一主演で観たいです…。日本の監督には彼を主役にアクションを光らせるリュック・ベッソンやジェームズ・キャメロンやサイモン・ウエストのような映画監督は居ないのかな・・・。


いや多分、まだアクション&アドベンチャーにふさわしい脚本がないんだなー。デモね、「図書館戦争」そのものは、ジョージ・オーウェル原作でスターリン体制の全体主義的な反ユートピア「1984年」を日本の舞台に置き換えて描いた有川浩の厚顔無恥な亜流作品ですーよね。まるでヒット映画を模倣する韓国映画のようです…!何故、誰も言わないのだろうか…な???


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ロンドンに着任し、アメリカ大使館員として入国管理事務所に勤務するケイト(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、テロリストのイギリス経由アメリカへの入国を事前に食い止める任務をしていた。或る日、ケイトは不審な医師の入国を怪しむが、そのことがテロリストの手先となった暗殺者・時計屋(ピアース・ブロスナン)から狙われることになる。


2本目の『サバイバー』(ジェームズ・マクティーグ監督)は、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演なので『バイオハザード』シリーズのスーパーウーマンのアクションかなーと思ったが、ケイトは初め事件に狼狽を続ける単に優秀な大使館員に過ぎなかった。暗殺者と闘う闘志もなかった。だが最後に、クリスマスイブのニューヨクーでの大量殺戮毒ガステロを防ぐことになる…。また新しい「サバイバー」シリーズの続編が登場しそうだ・・・な。


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1939年11月8日、ドイツ・ミュンヘンの酒場でヒトラーの演説中に爆弾を仕掛けて単独で暗殺しようとした青年、ゲオルグ・エルザー(クリスティアン・フリーデル)がいた。3本目は、13分早く終わった演説のために未遂に終わった暗殺計画の歴史的事実、ドイツが敗戦を迎える直前に処刑された最期までをドラマ化した『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(オリ

ヴァー・ヒルシュビーゲル監督)でした。


ヒットラーの暗殺はこれまで数々映画化されました。トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」(ブライアン・シンガー監督。2008年公開)はまだ印象に残ってます。単なる音楽家であり家具職人の黒幕を、ゲシュタポが何んとか共犯者をはかせようと数々の拷問や自白薬まで使われて責められるが、爆破装置の製作や火薬の調達まで単独だと告白するー。映画を見終わった私も、黒幕がいるだろうと思いました。しかし、どうして暗殺者・エルザーを取り調べた警察署長が最後に絞首刑になったのかなーと不思議でした。


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高い壁と怪獣の徘徊する巨大迷路から脱出した過去の記憶を失った青年たちを待ち受けていたのは、巨大都市が崩壊した廃墟と広大な砂漠と、病原菌に感染してゾンビと化した人間でした。4本目は、彼等を人体実験の捕虜として監禁する謎の支配者(WCKD)が執拗に襲う荒涼とした砂漠の迷路を歩き続ける三部構成の第二弾『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』(ウェス・ボール監督。ジェームズ・ダシュナー原作)でした。


どうしてもpart1を見た後に、やはり巨大な壁に囲まれた迷路を脱出したトーマス(ディラン・オブライエン)たちに、次にどんな困難が待ち受けているのかpart2が観たくなるーよね。そこが映画作りの巧さなのだろう。最後の最後で、脱出した仲間の一人、ヒロインのテレサ (カヤ・スコデラリオ)が何故か人類生き残りの科学組織、人体実験の「WCKD」に寝返りして裏切るところで終わるー。再び続編への期待が膨らみます。


地球と人類が壊滅した後に生き残った青年たちが、ストーリとしては未だ存在のハッキリしない未知のユートピアを探す物語なのです。が私、原作を読んでませんので、大ボラを吹くようで申し訳ないがー、物語としては古いパターンなのですーよね、やはり映画作りの巧さと原作の魅力が3部作の長編でも映画ファンを引き付けているのだろうーな。日本人監督にはない映画製作の巧さがここにはあります。娯楽映画としては一級品でした。


5

5本目は、休暇を過ごすため田舎にある母方の祖父母の家を訪れた姉弟が体験する恐怖を描く 『ヴィジット』(M・ナイト・シャマラン監督&脚本)でした。姉弟はドアの外から妙な物音と気配を感じ、恐怖と好奇心のあまり、夜9時半以降は部屋から出てはいけないという約束を破って扉の外を覗いてしまう。廊下で見たものは、祖母が全裸で夜中に奇声を上げて壁を拭いている怖ろしい姿であった…。物置を覗いてはいけないなどの約束を好奇心と恐怖から次々に破った姉弟は、そこに猟銃を口にいれた祖父の姿、納屋に悪臭を放つ汚れた紙おむつの山、丸めて隠された精神病院の寝間着、白骨化した夫婦の骸骨を・・・とうとう観てしまう。母とSkypeで話している姉弟は、実は祖父母は赤の他人なの・・・という母の訥々な告白を聞くのだが…。


ストーリとシーンの積み重ねで、次第に日常の薄い風景が剥がれて、ホラーへと変わっていくナイト・シャマラン監督独特のストーリ展開と映像タッチがいつもあるのだが、この作品は、結末に向かってゆっくり進む、しかしいつの間にゾクゾクっとする恐怖の落とし穴に嵌る、独創性がないなーと思いました。最早監督からは、意識にそっと忍び寄る突然の「恐怖」は期待できないのかな…とやや落胆する作品でした。


やはり、ホラー映画専門のジェイソン・ブラムとマーク・ビエンストックが、本作の総製作指揮に参加しているせいなのかなー、それとも最早、『シックス・センス』のナイト・シャマランらしい独創性は終わってしまったのかな…???だから、特選映画には選ばなかった。


6

既にロシアン・マフィアの凄腕の殺し屋から足を洗い、今は毎日の平穏と安らぎに満足しているジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は、悲しみに暮れる妻の葬式の日に、マフィアのボス・ヴィゴの息子・ヨセフに、妻から贈られた子犬を殺され、愛車のムスタングを暴力で奪われる。6本目は、その安息を破られた復讐を誓い、今迄床下に封印していた武器と金貨を手に、殺しのスキルを甦らす迫力のアクション映画『ジョン・ウィック 』(チャド・スタエルスキ監督)です。


身長186センチの二枚目俳優、『マトリックス』シリーズで人気を博したキアヌ・リーヴスが、哀しみの果てに拳銃と格闘技でどす黒い復讐の殺し屋を演じるとは思わなかったー。邪魔する子分を次々に倒し、逃げ隠れていた息子のヨセフを仕留め、マフィアのボス・ヴィゴとの死闘を生き抜いたジョン・ウィックが、ラストシーンで、瀕死の傷口を手当てするために動物病院に侵入した後、犬を一匹連れて深夜の道路を去っていく場面には、凄惨な殺しを非情に続ける彼のヒロイックなアクションとのあまりの落差に、私は寧ろ滑稽さを感じてしまいました…。あれは脚色の失敗だーね。



尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)


DVD特選映画◆「医療の映画】【1】「ジョンQ」「赤ひげ」◆

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DVD特選映画という新しいタイトルを作りました。第一回目は、既に9月10月の特選映画の冒頭でも取り上げていた「医療の映画」をまとめました。初めにこれまで取り上げたDVDとその簡単なコメントを載せておきます。そして、ここ一か月間に、このテーマで括れる過去の名作・傑作をDVDで簡単に紹介してきました。今月はさらに、もう既に公開時に映画館で見た作品、既に名作傑作として評価の高い医療分野の作品を可能な限り、場合によっては既に一度は見たが、もう一度改めて見ました。まだまだ、私の知らない名作・傑作が「医療の映画」のテーマでとりあげても良い作品があるかもしれませんが、もしそれがあるならば教えてください…。

映画は、明日の現実と悲劇と喜びと笑顔を映す鏡で
す。邦画でも洋画でもたくさんの医療映画が制作されました。その中で私が選んだ特選映画は、例えば、日本の医療が今進んでいる方向ー、市場原理によって利潤追求をとことん進める「医療の企業化」の最先端としてアメリカの医療制度を真っ向から批判した『シッコ』のドキュメンタリ―トがあり、「ジョンQ」で描かれたドラマがありますーね。

西欧の医師の倫理的伝統に「ヒポクラテスの誓い」というのがあるらしいです。医師たちは医学校を卒業するときに、古代ギリシャの「医学の父」と言われるヒポクラテスの誓詞を読み上げるそうです…。ヒポクラテスは東洋の伝統で言えば、古代中国の「華ダ」でしょうかー。伝説の名医の医術と倫理を時代劇の「赤ひげ」が体現していました…。邦画の特選映画にそれを選びました。また、臓器移植にまつわる「尊厳死」とか「死」の判定、また、群馬医大の腹腔鏡手術の失敗と死亡を聴くと、医師の使命と倫理などを考えさせる映画として『孤高のメス』は優れています。
















>>>>>>>«洋画DVD≫<<<<<<<<<<<<<<

王冠1●「レナードの」(1990年公開。 ペニー・マーシャル監督)…人間の精神や意識は、複雑で怪異で

神秘的な構造を持っているんだな、とつくづく感嘆させる精神病理学の映画です。もう少し詳しいコメントは以前の掲載文をご参照ください。


●「ロレンツォのオイル/命の詩」(1992年公開。監督:ジョージ・ミラー 。脚本:ジョージ・ミラー、ニック・

エンライト )。…「ロレンツォ」は二回見ましたが、今回も映画にのめり込み魅了されました。病気を完治させる治療法も特効薬もなく、ただ死を待つしかない難病「副腎白質ジストロフィー」の新薬開発の作品です。ひとり息子・ロレンツォを助けるために、銀行家のオドーネ夫妻は、図書館に通い、世界中の研究者や医学者の文献を漁り、エルカ酸とオレイン酸を配合したオイル治療法を独自で開発するー。この難病に関する国際的シンポジウムまで開催する。


●「パッチアダムス」(1998年公開。トム・シャドヤック 監督)…自殺未遂の果て、自らの意志で精神科に入院したアダムスが後に、ヴァージニア大学の医学部に入学して、医師になり医学界の常識を覆した病院建設を志す名作でした。


王冠1王冠1●「シッコ」(2007年公開。マイケル・ムーア監督)・・・『ボウリング・フォー・コロンバイン』は、1999年4月20日に発生したコロンバイン高校銃乱射事件での銃社会アメリカの問題を取ったドキュメンタリーでした。『華氏911』は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件をめぐり、ブッシュ大統領を批判するドキュメントでした。そして、「シッコ」では矛盾を抱えるアメリカの医療システムにメスを入れるドキュメンタリー映画です。4700万人の無保険者を抱えるアメリカの医療システムの実態を明らかにする為に、カナダ、イギリス、フランスを訪れ、キューバをアメリカの医療問題に悩む人びとと共に訪れる…。福祉の中の「医療」制度は参考になります。キューバの医療制度は興味津々でした。


●「アフェイク」(2007年公開。ジョビー・ハロルド監督)心臓疾患を抱えていため、今まさに心臓移植の手術するため手術台の上で全身麻酔で眠る富豪の若手実業家・クレイトンが主人公の医療ミステリー&犯罪映画のもイイですーね。


王冠1王冠1王冠1●「ジョンQ」(2002年公開。ニック・カサヴェテス監督)・・・イリノイ州シカゴ。ジョン()はつい最近会社のリストラの対象となり、フルタイムからパートタイムになり、給料は半減し生活は苦しくなった。そんな時に、一人息子のマイク()が野球試合中に突然倒れ、病院で診断された結果、心臓の欠陥で心臓移植しないと絶命すると診断されるー。しかし、会社が契約したジョンの保険は、高額な医療に制約のある、まして移植手術には適用されない保健であった。そう、アメリカには日本のような政府の「皆保険制度」はなく、企業や個人が民間保険会社と契約する、保険料が高く、従って収入の低い低所得階層は保険料が払えないため「無保険」の貧困層がたくさんいる。それ自体が、医療ばかりでなく政治の大きな問題ともなっています…。マイクの心臓移植をするために家財道具を売るなど病院の支払いに走ったが、病院からは非情にも治療打ち切り退院の勧告を受けるー。ジョンは最後の最後に、拳銃を持って救急病棟を占拠する心臓外科医や、その場の救急患者を人質に、息子の臓器提供の登録と心臓手術を要求する…。


●「21グラム」(2003年公開。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督) ・・・クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)と建築家の夫と2人の幼い娘を持つ幸せな家庭の主婦でした。ところが突然の交通事故で子供と夫を同時に失う。ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所したならず者。だが、今は敬虔な信仰を持ち2人の子供と妻を養っていた。本の軽い付き合いで酒を飲み、誕生日の帰宅途中に交通事故を起こす。大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され、離婚寸前の妻と共に心臓のドナーを待つ瀕死の病人でした。この21グラムの「心臓」をむめぐり三組の男女が偶然出逢う「心臓」サスペンスドラマです…。


●「小さな命の呼ぶとき」(2010年公開。監督:トムボーン。脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス 原作:ジータ・アナンド)…2人の子供が「ポンペ病」と呼ばれる難病に冒され、余命9年を宣告されてしまう。子供の命を何んとか助けたいという親の愛情は凄いなものだ…!賢明な努力は、医学界も製薬会社も動か、難病さえ乗り越えてしまう愛の力でした。全うできない子供の命、儚い「死」とに向き合うエネルギーは、宇宙の神秘を突き止めようとする「人類」の底力ですね…!


●「コンテイジョン」 (2011年公開。スティーヴン・ソダーバーグ監督」…蝙蝠と豚が媒介する未知の致死性感染ウイルスが猛烈な勢いで香港のマカオ賭博場からアメリカ、ヨーロッパ、世界中に拡散蔓延していく、感染ウィルスパニック映画…も見ました。この伝染病パニックで人類絶滅のストーリは、これまでさまざまに映画化されています。最早「医療と映画」のテーマとしては手垢のついた作品ですかー

ね。この恐怖の伝染病パニック映画はほかに多数名作があります。例えば、アフリカ奥地で発生した致死性を持つウィルス感染の恐怖を描いた「アウトブレイク」は最もポビラーですねー。




>>>>>>>≪邦画DVD»<<<<<<<<<<<<<<

王冠1王冠1王冠1◆「赤ひげ」(1965年公開。黒澤明監督。山本周五郎原作『赤ひげ診療譚』。小国英雄 他脚本)・・・ 長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登(加山雄三)は、幕府の御番医になる希望に燃えていたが、医師見習いとして、江戸時代後期・享保改革で徳川幕府が設立した小石川養生所に住み込むことになる。しかし、養生所のうす汚く貧乏臭さと、社会の権威に対していつも怒りを吐く無骨な老医師所長・赤ひげ(三船敏郎)に嫌悪感を抱くー。しかし次第に、赤ひげの貧乏しい病人への接し方や病を診断する医術の眼と手腕の確かさに、心を動かされ、信頼心と好感を寄せていく…。黒澤映画における最後の「白黒映画作品」であり、黒澤ヒューマニズムの名作と言われるだけあって、現代医療の進むべき道、患者に向かうべき病院と医師の『倫理』がここにはあります…ね。


王冠1◆「白い巨塔」(1966年公開。山崎豊子原作小説、山本薩夫監督。橋下忍脚本)・・・敢えて社会派ドラマの山本薩夫監督、主演は田宮二郎モノクロを選んでもう一度観賞しました。大学病院内の教授選挙、医学界に渦巻く権力構造の内幕を描いた作品でした。依然、医学界や大学病院が「象牙の塔」のような権威主義に支配されているかどうかは知りません。今日、「セカンドオピニオン」とかが常識になっていますが、しかし依然として、医師と患者の間には医師の言葉や治療に関して疑いを拒絶する「絶対権威」を感じさせる威圧感はありますね…。


◆「華岡青洲の妻」(1967年公開。有吉佐和子原作。増村保造監督。新藤兼人脚本。・・・映画やテレビドラマなど多くのがありますが、古いモノクロ映画を改めて観賞しました。華岡青洲(雲平)役に市川雷蔵、妻役に若尾文子、雲平の母役に高峰秀子、雲平の父役直道に伊藤雄之助、名優ばかりが演じています。中国の伝説的な医師「カダ」を手本にして、

母や妻を実験台にしてマンダラケの花を使って世界最初の全身麻酔を試み、乳ガンの手術に成功した医療物語です。新しい外科手術の一歩を踏み出した緊迫感がありますーね。


◆「震える舌」(1980年公開。 野村芳太郎監督)…心臓移植にかこつけて遺産詐取を狙う計画的殺人だった…と言う医療サスペンスの群を抜いた傑作でした。破傷風に罹った女の子と両親の看病を描いた邦画ドラマのもあります。「破傷風」というとペストやコレラと同じくもはや文明社会から消え去った風土病のように思える病原菌が主役でした。先日の東日本豪雨による鬼怒川の堤防決壊のニュースで、泥水で汚れた自宅を片付けていた常総市の60代男性が破傷風に罹ったと診断されたという。怖いですーね…!


◆「チーム・バチスタの栄光」(2008年公開。医師・海堂尊の原作小説。中村義洋監督 )・・・心臓手術「バチスタ手術」の事故の原因を探る内部調査を任された田口(竹内結子)と、厚生労働省から派遣された役人白鳥(阿部寛)による医療サスペンス映画です。心臓施術の緊迫感と臨場感がいかにも医療映画独特です。ただ、外科医の視覚狭視が施術の失敗の原因だったーという、サスペンスにしては「何だ

よ」と呆れるあっけない陳腐な謎解きでした…。


◆「ディアドクター」(2009年公開。 西川美和監督)…村でただ一人の、僻地医師の伊野(笑福亭鶴瓶)が突然失踪する。村人から大きな信頼を受けていたが、実は彼は医師免許を持たないニセ医者だった。バレそうなので逃げた。僻地の無医村や地方の医師不足や、「医学」とは誰のために何のためにーを考えさせる作品でした。


王冠1王冠1◆「孤高のメス(2010年公開。成島出監督。大鐘稔彦原作。加藤正人脚本)・・・ピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた医師・当麻鉄彦(堤真一)が地方都市の「さざなみ市民病院」に赴任した。市長大川が末期の肝硬変(柄本明)のために、吐血して倒れる。助かる道は肝臓移植だけーなので迷った末に、1997 年10月には臓器移植法が施行され、脳死の臓器ドナーからの臓器提供が可能となったが、当時まだ違法となっている生体肝肝臓移植手術を施す…。心臓移植を初め未だ国内では禁じられているために何十億という莫大な費用を準備してアメリカに渡って、移植移植手術する患者は多いで

す。現役医師・大鐘稔彦の提起する臓器移植にまつわる高度な外科医術と高額医療は、現代医療の大きな問題です…。


◆「神様のカルテ」(2011年公開。医師・夏川草介の原作小説。深川栄洋監督)…長野・松本の本庄病で、内科医として働く栗原一止(櫻井翔)。24時間365日体制で医師不足の病院でもあった。そんな彼に友人から先端医療に携われる大学病院の医局行きを勧める誘いがあった。医局に行くか行かないかで揺れる病院勤務医を描く作品。職業としての医師の生き甲斐の問題なのかなー。


◆『終の信託』(2012年公開。周防正行監督)…重度のぜんそく患者の懇願から延命治療を止めた医師の尊厳死か安楽死かの問題を描いた作品です。確かに、これも現代医学の問題ですねー。特に、末期がん患者の終末期医療の場合、常に痛みを麻酔でコントロールしながらも、薬のチューブと人工心肺などの器械で植物人間状態で延命措置はできますが、生を拒否して「死」を選択するー、そんな安楽死を「尊厳死」と呼ぶようになりました。また、心臓移植など臓器提供するドナーの「死」を判定することと、病気で苦しむ終末医療にとっても、「尊厳死」を廻る現代医療の問題としても法的問題にもなってきました。


◆「救いたい」(2014年公開。神山征二郎監督) ・・・仙台医療センターで麻酔科医長として勤務している隆子(鈴木京香)と、開業医の夫貞一(三浦友和)の夫婦二人を主人公に、東日本大震災の時以来、自分の医院を閉めて被災地で診療所を開始する町の医者のアットホームな病院物語です。災害の際の病人を救う医療の役割は大きいです。そんなことを考えさせる映画でした。


◆「風に立つライオン」 (2015年公開。 三池崇史監督)。…ケニアの病院で医療ボランティアとして従事した実在の医師・柴田紘一郎氏の話がもとになっている。いわば、「国境なき医師団」という非政府組織 (NGOで、国際的なボランティア医師たちが、国の壁を超えて紛争地域や貧困地域、災害被災地域を中心に、世界70か国以上年間約4,700人の医療スタッフが戦場で負傷した戦士も民衆も疫病の蔓延している村へ緊急医療援助しています。


★「王冠1印」は私の映画評価です。王冠1王冠1王冠1を特選映画にしました。持つといい作品がありましたら、ご紹介ください。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文

章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…






11月上旬特選映画【33】★映画のMIKATA「エール!」★映画をMITAKA

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11月上旬の特選映画をアップロードします。今回  5本を映画館で観賞しました。勿論、鈴木亮平の体当たりの熱演に拍手したい『俺物語!!』も面白かったーな。こんな真直ぐで正義感にあふれる番長がいる学校には、苛めも自殺もないなーと思わせました。『ピッチ・パーフェクト2』も捨てがたい魅力です。音楽が生きる力となっている、私はこれを«障害者の映画≫と思っているのですが、ラストシーンで私をホロリトさせた『エール!』を特選映画に選びました…。「歌」というのは、人間の心にとっては元気や

勇気や慰めを与えるビタミンなのかもしれませんーね。JPではどんな歌なのかな…とフト思いました。



1

1本目は、愛媛県今治市にある高野山真言宗の寺院で、四国八十八カ所霊場の第57番礼所・栄福寺で住職になった白川密成氏の体験記を原作にした宗教コメディーといえる映画『ボクは坊さん 』(真壁幸紀監督)でした。


今年は高野山開創1200年という記念の年だそうです、だが、これが真言宗の宣伝映画であることを懸念します…。ただそうであってもーさ、≪幸福の科学

≫の布教映画よりもましだろうーかな。僧侶の修行を始めた主人公・白方光円役の伊藤淳史の誠実なパーソナリティーと不器用な熱演が、布教宣伝らしくない演技となっていました。 これは、『続・人間革命』(1976年公開。監督:舛田利雄、脚本:橋本忍、原作:池田大作。興行収入=16億700万円(配給収入)で山本伸一(池田大作)役を演じたあおい輝彦の様な熱演でした。この映画も、創価学会が出資する映画としては非常に豪華な俳優陣とベテランスタッフで、思い出すとソウソウ、歴史大作のようにも観れましたーね。


2

情に厚く涙脆い、強きをくじき弱きを助ける優しい日本男児の剛田猛男(鈴木亮平)は、ゴリラ様にごつい体格と太い眉毛とギョロつく眼で睨みつける風体の高校1年生。スポーツ万能であるが、ダサいので勿論女の子にはモテない。ある日、不良に絡まれるしつこいナンパから女子高生の大和凛子(永野芽郁)を助ける。驚天動地の奇跡が起こったー、凛子がウットリと夢中になる憧れのひとが猛男になった。2本目は、猛男の幼なじみで女の子にモテモテのイケメン砂川誠(坂口健太郎)が絡み、猛男と凛子のドタバタの恋物語コメディー『俺物語!!』(河合勇人監督)でした。


鈴木亮平がこの剛田猛男役を演じるために体重を30キロも増やして熱演したそうです、ゲラゲラと笑える楽しい映画でした。近頃、心が塞いでいる、鬱屈してる人にピッタリです。


3

オバマ大統領の誕生記念式典でアカペラパフォーマンス中に、太っちょエイミー (レベル・ウィルソン) が、布で吊り下がって空中で歌っていた最中のアクシデントで、誤ってノーパンのエイミーのタイツが裂けて、下半身を露出してしまった。その失態が原因で大学の恥さらしだーと学長からア・カペラ大会への全面出場停止になった。リーダーのベッカ・ミッチェル (アナ・ケンドリック) は、ア・カペラ全米大会で優勝すれば復活を認める確約をとるー。



3本目は、バーデン大学の女性のア・カペラ合唱団ザ・ベラズを主役にした青春映画ピッチ・パーフェクト2』(エリザベス・バンクス監督)でした。


日本でも高校生や大学生も参加するア・カペラ大会がTVでありますーね。ア・カペラを楽しく歌っている、ただそれだけの映画なのですが、part1もDVDで観賞してみました。part2と殆んど大同小異であったが、同じように観ていて楽しい作品でした…。観ていてこちらもウキウキするような楽しさがあります。これこそがこの映画の値打ちですね…。舞台の上でのア・カペラ合唱なのだけれでも、ミュージカルの楽しさと同じ「歌の劇」があるからなのだろうかーな。


4

フランスの片田舎で酪農を営むベリエ一家は、高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、弟も両親も全員が聾唖者でした。会話はポーラが手話を交えて通訳していた。ところが、音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノ)はポーラの美声に惚れこみ、パリの音楽学校で才能を磨ける進学のためのオーディションを勧める。だが、両親は、私たちはポーラがいなくなったら、どうするの、私たちを捨てるのーと訴え引き止め、ポーラもまた迷い悩む・・・。4本目は、歌の才能のあるポーラと聴覚障害の家族との軋轢と絆を描いた障害者の映画ともいえる『エール!』(エリック・ラルティゴ監督)でした。


オーデションでの手話を交え、主人公ポーラが歌う 「Je vole(ジュ ヴォル 私は飛ぶ)」という曲は、素敵でした。私は貴方たちから逃げるのではなく「旅立つ」のです…と手話で自分の心を伝えるシーンは、感動的でしたーね。


5

5本目は、リュック・ベッソンが製作と脚本を担当した『トランスポーター』シリーズのアクション映画であるが、主役の運び人・フランクはジェイソン・ステイサムに代わり、エド・スクレインが主演の『トランスポーター イグニション』(カミーユ・ドゥラマーレ監督)でした。これまでフランク役のジェイソン・ステイサムは、そんなにエロチックでセックスシーンはなかったです・・・ね。四人の美女との絡み合いとベッドシーンは、まるで007のジェームスボンドのようでした。カーアクションや格闘もあるのだが、私の印象としては、最早『トランスポーター』シリーズとは言えないです。私はだから寧ろ、別の映画タイトルで上映すべきではなかったのかーな、と思いました。






尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…





DVD特選映画◆「医療の映画】【2】ブックレビュー「ルポ 貧困大国アメリカ」◆

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映画は、明日の現実と悲劇と喜びと笑顔を映す鏡です。邦画でも洋画でもたくさんの医療映画が制作されました。その中で私が選んだ特選映画は、洋画では、「ジョンQ」の犯罪ドラマと、『シッコ』のドキュメントでした。邦画では、時代劇の「赤ひげ」と、臓器移植をドラマ化した「孤高のメス」でした。


これらの作品には今、日本の医療が直面し、今進んでいる方向ー、市場原理によって利潤追求をとことん進める「医療のビジネス化」、或は、医療・薬業の分業による薬剤メーカの過剰な「製薬製剤」の投与を助長していますよーね。何時のまにか日本の病院から「製薬調剤」は分離され、外部の薬剤会社が医者の作る処方箋に基づいてお薬を調合するようになりました。勿論薬剤会社は勝手に、処方箋の内容通りにお薬を調剤することはできませんが、どの製薬メーカのどのお薬を選択するかは、そこそこ選択できるのではないでしょうかーね。また同時に、薬剤メーカは病院の医師に「わが社の開発した新薬」を勧める、調剤薬局にもまた「わが社の開発した新薬」の効能を恰も電化製品のように薦めるのですーね。そうすると、患者に責任を持つ意識が希薄になるのでーね。いやや、アメリカが堅持している「資本主義」の原理ですーね。日本の医療は、医療を商品化、医学を利潤追求の道具として、まっしぐらにアメリカ路線を追随しています…!ここに見事に「医師病院」「製薬メーカ」「調剤薬局」が利益追求を独走しつつも、相互に病気・患者ビジネスを支え合う三位一体の協力体制が進みつつあります。アメリカ医療の現状は、提未果著の『ルポ 貧困大国アメリカ』を読むとよくわかります。この本の中でも映画{ジョンQ」をこのアメリカ医療の弊害の例として挙げています。第三章の「一度の病気で貧困層に転落する人」でp65~…2005年の統計では、全破産件数208万件のうち企業破産はわずか4万件に過ぎず、残り204万件は個人破産、その原因の半数以上あまりに高額の医療費の負担だった…アメリカの国民一人当たりの平均医療費負担額は、国民皆保険制度のある他の先進国と比較して約2.5倍高く、2003年度のデータでは一人当たり年間5635ドルドルになる。民間の医療保険に加入してもカバーされる範囲は限定的で、一旦医者にかかると借金漬けになる例が非常に多い…(保険金が高いので会社で民間保険に加入していても)2006年の時点では、4人家族の掛け金は平均で年額1万1500ドルに上昇、そのため国内で保険を提供しているのは全企業のわずか63%になってしまった。…原因は、医療保険業界における「自由競争」と巨大資本による独占のせいだ……と書いてます。是非とも医療を考えるときに読んでほしい本ですーね。


それは端的に、マイケルムーア監督がアメリカの医療制度を真っ向から批判しています。




私も今、病院に通院していますが、「医者の言うことは全て信じるなー」「医者の処方した薬を処方されたまま全部飲むなー」「セカンドオピニオン、セカンドドクター」は当たりまえで、病院から渡される「医療明細書を吟味する」、穴が開くようにどんな診療明細なのか、何にどれくらい診療点数が請求されているかーを点検して、請求に疑問があれば医事課や経理や看護師に聞く…ことを信条としています。


西欧の医師の倫理の伝統に「ヒポクラテスの誓い」というのがあるらしいです。医師たちは医学校を卒業するときに、古代ギリシャの「医学の父」と言われるヒポクラテスの誓詞を読むそうです…。

«ヒポクラテスの誓い≫は以下のような物らしいです。医師の倫理・任務として中々の誓約文なので、私は「ウィキペディア」から引用しておきます…。


医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断従って、この誓約を守ることを誓う。

・この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
・師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
・著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
・自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
・依頼されても人を殺す薬を与えない。
同様に婦人を流産させる道具を与えない。
・生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
・どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
・医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。


この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。…


その医の倫理を時代劇の「赤ひげ」が体現しています…。私はそれを邦画の特選映画に選びました。臓器移植にまつわる「尊厳死」とか「死」の判定、また、医師の使命などを考えさせる映画として『孤高のメス』を推しました。



12月中旬特選映画【34】★映画のMIKATA「グラスホッパー」★映画をMITAKA

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そろそろDVD特選映画を「医療の映画」から「障害者の映画」へテーマを移して、映画紹介を始めようかと思います。冒頭に2-3本ずつご案内します。はじめに、先日TBSラジオで夜の荻上チキの番組でドキュメンタリー映画の原一男監督が出演、彼のドキュメントセオリーを語っていました。『極私的エロス』と『ゆきゆきて、神軍』は既に過去に見ていましたが、「脳性マヒ者」を主役にした『さようならCP』(1974年公開)は、まだ未観賞でしたので、兎も角も見て見ました。詳細コメントは後日、まとめた時に掲載します。第一印象として、横田弘が車いすを降りて、横断歩道をわざわざ膝ですり歩くことはないなーと思いました。マイクを持って駅前で「詩」を語る場面でも、発声が不明瞭で、言語と主張がやはり伝わらなかったです。これも一つの障害者の特長、寧ろ彼等だけにしかできない「表現」と「行為」であるにしても、ならばなお更にもっと、別の「表現行為」があるのではないかと思いました。もう一本は、私も映画館で観たいと思いながらも見逃した『チョコレートドーナツ』 (トラヴィス・ファイン 監督。2012公開)を観賞しました。ダウン症の少年・マルコと一緒に暮らすため、ゲイのショーダンサー・ルディは、カップルの弁護士・ポールと共に子供を引き取り、育てるためにアメリカ社会の偏見と司法の先入観と闘う「LGBT」のドラマでした。どちらも「マイノリティー」を主人公にした人間ドラマで、最後にこのマルコの凍死を知らせる司法関係者への手紙は、泣かせました…ね。



さて、11月中旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今月11月は通算で9本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、犯罪&サスペンス映画『グラスホッパー』でした。原作者の伊坂幸太郎の小説の魅力は、現実のビビットな事件や社会を震撼させる犯罪を素材にしていることです。その小説が「現実」の物象化された政治制度と経済システムの壁を明瞭に照らす言語体系を持つからです。



1

桜木紫乃の直木賞小説「ホテルローヤル」(2013年刊行集英社)は面白かったですが、短編小説集(2012年4月刊行 小学館)を原作にした恋愛映画『起終点駅 ターミナル』(篠原哲雄監督。長谷川康夫脚本)は、ストーリに捻りも伏線もなく、平板過ぎて、結末が見えてしまいますーね。1本目は、単身赴任で北海道旭川の地方裁判所判事・鷲田寛治役を佐藤浩市が演じる。私は、特に俳優・佐藤浩市の恋愛ものが大嫌いで、カメラが接近して顔が大きくリアルに映ると興ざめます。あの顔は恋愛ものには向かないですーよね。覚せい剤所持で逮捕された彼の法廷に現れた被告が学生時代の恋人・結城冴子(尾野真千子)であった。彼女はイイ女優だよーね、真木よう子がアカデミー賞を取った時、本当は尾野真干子に受賞させたかった人です。彼女と肩を並べる演技上手な女優ですが、ひたすら男に献身的に尽くす配役は彼女にぴったりですーね。偶然に、多分50代なので20年ぶりの再会というストーリ設定なのかなー、司法試験の勉強をしながら学生運動に身を投じていた彼が、裁判官として再会する。冴子の20数年の過去は知らないで、流れ流れて男に弄ばれ、ヤクザな男の色だったのだろう…かね。鷲田は忘れた恋人に会い、忘れた恋に再び燃えてしまった。「闘え、寛治ー!」と、バースデーカードを添えたプレゼントの万年筆を未だに愛用しているのだから、よほど愛していたのだろうか…な。突然失踪した彼女と再び肌を合わせるようになって、愛が甦った…。そこで冴子に、「二人で暮らさないか・・・」と誘う。が、「重荷にはなりたくない」と、彼女は突然駅のプラットホームから列車に飛び込み自殺する。それからは、妻子とも別れ国選弁護専門の弁護士として、一人安普請の貸家で質素に生活していた。ストーリを要約しても仕方ないのですが、多分時々彼を訪れ、会社の顧問弁護士を誘う元ヤクザ(中村獅童)は、失踪後の冴子の空白の時間を知る情婦だったのだろうーかね。桜木紫乃の小説は、二人のもっと激しいベッドシーンがあってもイイよな~。


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「MOZU」は逢坂剛の小説が原作なんですね、初めて知りました。劇場版でもキャストはTVと同じく、妻の千尋を爆破事故で亡くし、浴室で殺害された子供の死の真相を捜査をしている公安警察官の倉木役に西島秀俊…、離婚してもなお子供の「めぐみ」と親子づきをしている叩き上げの平刑事・大杉良太役に香川照之、その後刑事を引退して、大杉探偵事務所を開いた…、倉木の同僚で公安部の明星美希役が真木よう子…、「MOZU」のTVドラマ初めからサスペンスの主役のように、深いトラウマを抱えて「百舌」と名乗る殺人衝動に駆られ、次々と殺しを続けてきた謎の暗殺者・新谷和彦/宏美という一人二役を演じ

る池松壮亮…が出演しています。


2本目の新しいストーリと配役は、舞台をフィリピンに移し、さらに都市伝説のように無意識の中で陽炎のように現れる謎の「ダルマ」役がとうとう姿を現し、その怪人にビートたけしが演じる。その正体は日本の戦後史の政界を陰で暗躍したフィクサー「宮崎駒雄?」だった。恐らく、伝説の右翼・玄洋社の頭山満や「宮崎 滔天」あたりを想定しているのだろう―かな。ペナム大使館の襲撃と都心の高層ビルの爆破占拠するテロリストに高柳役に伊勢谷友介、暗殺者・権藤役に松坂桃李が演じるサスペンス&犯罪刑事映画劇場版 MOZU』(羽住英一郎監督。原作:逢

坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』。 仁志光佑脚本)でした。


私は寧ろ、よくも「百舌」という鳥の習性をキーワードとして、これだけ長々とストーリを引っ張れるなーと呆れていました。更には劇場版で新しいキャラクターを増やしてストーリを延長したのだから、いい加減にしろよ―と言いたくなります。


3

アドルフ・ヒトラーの命令を受けて、陥落した欧州各国の彫刻・絵画・美術品をユダヤ人や財産家から略奪して、それを収集収蔵した自分の美術館を作ろ

うとしたヒットラーは、敗戦が濃厚になると、それら歴史的美術遺産をすべて破壊焼却せよ―と言う暴挙の命令さえ発していた。それに強い危機感を抱くハーバード大学付属美術館の館長ストーク(ジョージ・クルーニー)は、ルーズベルト大統領を説得して、特殊部隊「モニュメンツ・メン」を編成して、ナチの略奪秘匿した美術品を岩塩鉱山や城塞から回収する美術&戦争&サスペンス映画ミケランジェロ・プロジェクトジョージ・クルーニー 監督)でした。


3本目は、ロバート・M・エドゼル著の『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』を原作にした映画です。「モニュメンツ・メン」部隊には、中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)や建築家キャンベル(ビル・マーレイ)などの専門家が集められた…。ジョージ・クルーニーが、製作・監督・脚本・主演をこなしています。映画製作に手慣れている俳優とはいえ、脚本も監督も兼ねるというのは、荷が重たいのではないですかーね。映画としての未完成さを感じました…。絵画や彫刻愛好家には面白い作品であるかもしれませんーがね、ただ私は、ミケランジェロの「聖母子像」と言っても、その背景を知らないので、退屈な二流映画に思えました。


4

4本目は、ハロウィンの夜に渋谷のスクランブル交差点で起こった猛スピードで突っ込む車の暴走殺人で恋人・百合子(波瑠)を喪った教員の鈴木(生田斗真)は、殺害を使嗾した裏組織フロイライン社長の寺原へのリベンジのために組織に潜入する犯罪&サスペンス映画グラスホッパー」 (瀧本智行監督)でした。


勿論、原作者の伊坂幸太郎の発想には、 2008年に秋葉原の歩行者天国で発生したトラック暴走、自暴自棄呆然自失の精神状態で、次々人を跳ね飛ばし、17人を殺傷した末に、7人が死亡した元自動車工場派遣社員・加藤智大の通り魔殺人事件、「秋葉原無差別殺傷事件」を模しているのは明らかです。


鈴木とその事故の周辺で、フロイライン社長の寺原の息子の指示で、3人の殺し屋の運命が交錯する。人の心を操り自殺に追い込む殺し屋「鯨」(浅野忠信)、ナイフ使いの殺し屋「蝉」(山田涼介)、背中を

背後で押して事故死させる「押し屋」(吉岡秀隆)が登場する。原作はもっと奥行きがありそうだが、原作

を未だ私は読んでませんから、この殺し屋たちがど

んな「シンボル」なのか、分析しようもありません…。


ただ、「秋葉原無差別殺傷事件」の加藤智大の「狂気」を作品の導入に使う伊坂幸太郎の文学的「解答」には、テロルと通り魔的犯罪に「ドストエフスキー」的世界観が埋め込まれているのかもしれませ

んーね。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…



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11月下旬特選映画【35】★映画のMIKATA「ハンガー・ゲーム」★映画をMITAKA

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今回も「障害者の映画」というテーマでDVDを2本見ました。一本は、クリスティ・ブラウンの自伝書を原作にした『マイ・レフトフット』 (1989年公開。 ジム・シェリダン監督 )でした。脳性麻痺により、生まれながらわずかに左足しか動かすことしかできない、主人公C・ブラウン(ダニエル・デイ=ルイス)が、女医・アイリーン・コール(フィオナ・ショウ)の訓練と努力の末、言語能力を取り戻し、動く左足で絵を描き、個展を開き、自伝を出版するまでになるドラマを描いた作品でした。左足の指でチョークを挟み、床を這いずり回りながら「MOTHER」と書き、知能も身体も健全に成長した瞬間は驚きと感動でしたーね。



もう一本は、2020年のパラリンピックが近付いた今日最も関心の高い、障害者が車椅子で激しいラグビーをするスポーツ映画『マーダーボール』 (2005年公開。ヘンリー=アレックス・ルビンダナ・アダム・シャピーロ監督)でした。車いすを戦車のように疾走する戦いの道具として、筋肉が漲った手足を使ってボールを奪い合う肉弾戦は、凄まじい格闘技でした…。選手たちは、交通事故で身体の自由を奪われた青年、戦争で手足を失った退役軍人、生まれながら手足の運動機能を失った障害者たちーが、活躍していました。ただ、どの選手も生き生きと生活を楽しんでいるのが、印象的でした。特に、車いすに乗り手足がマヒしていながら、車を運転し、恋人とデートをして、障害者のためのセックスの「体位」まで工夫されていました…。日本の障害者は、ここまで社会に開かれていたでしょうかーね。是非とも「パラリンピック」スポーツが、障害の開かれた社会的自由と福祉サービスの大きなチャンスと拡大となるようにしたいです…ね。




11月下旬の特選映画をアップロードします。今回  4本を映画館で観賞、今月11月は通算で13本を観賞しました。下旬の中で選んだ特選映画1本は、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』でした。続編の続編を最後までとうとう見てしまいました。


社会変革の先頭に立つのは、やはり女性なのかな…と思いました。それなのに先日、NHKの「クローズアップ現代」を見ていたら、都会に住む20-40代の女性自殺者が増えていて、深夜の救急救命病院に運ばれるー、現代の片隅に追い込まれ「助けて…」と叫べない、寄る辺ない孤独な女性が増えたーことを報道していました。キャッチフレーズ政治の道化師・安倍政権は、「女性の輝く社会、女性の活躍する社会」などと子供だましの政治宣伝で、この女性の現実を誤魔化さないでほしいですーセイフティーネットと社会保障で困った女性を助けるのが先決です…ね!!!


1

1本目は、依然東西冷戦下という舞台設定で、けれどもアメリカのCIAとソビエトのKGBのエージェントが手を組んで、敵はヒトラー総統のナチス残党が核融合の科学者を誘拐して、再び原爆を製造、地球規模のテロ事件を起こして、混乱と転覆を狙う無謀な企みを阻止するスパイ&アクション映画『コードネーム U.N.C.L.E』(ガイ・リッチー監督)でした。


勿論、CIAのエージェントはナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)が主役で、KGBのエージェント・イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)とコンビを組み、行方不明になったドイツ人科学者の娘ギャビ役・アリシア・ヴィキャンデルがマドンナとして登場する。スー

パーアクション演じるスパイと美女と敵の悪人の役者が揃えば、最早スパイアクションの配役はこれで十分です。しかも、ラストシーンを見る限り、偶然コンビになったソロとクリヤキンが、核拡散の危機が落着した後も、実はイギリスのエージェントだったというギャビを含めた3人が、続けてコンビを組んで世界の平和共存と均衡を撹乱する大事件に活躍するよう

ですーね。


TVの「ナポレオン・ソロ」シリーズはよく見てました。国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロ(ロバート・ヴォーン)とイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキン(デヴィッド・マッカラム)のコンビの活躍で、敵は国際犯罪組織スラッシュでした。その記憶が懐かしいですーね。だから、えー、また始まったのかよ…と呆れてしまいました。スパイ&アクション映画としては面白いなのでけれども、未だ東西冷戦が対立してのスパイ合戦かよー、旧いのではないのか…と感じました


2

エベレスは、チョモランマ、サガルマータなどヒマラヤ山脈に聳える世界最高峰の山である。2本目は、1996年に標高8,84メートルのエベレストで起きた遭難事故を3Dで映画化した山岳サバイバルもの『エベレスト 3D 』(バルタザール・コルマウクル監督)でした。


1953年にイギリス登山家のエドモンド・ヒラリーとチベットの随行シェルパ、テンジン・ノルゲイによって初登頂がなされたて以来、エベレストの登頂は、世界中の登山家を魅了した。一度エベレストの山頂を征

服したいという登山愛好家たちの観光登山の憧れと

もなったー。


この映画でも、嵐の接近や天候の悪化によって、山頂の生存不可能な死の領域「デス・ゾーン」に取り残され、酸素ボンベの不足や、過酷にも吹き荒れるブリザードによって、その場に凍死転落した登山者もいた…。エベレスト初登頂以来、エベレストで死亡した人の数は216人と言われており、回収されずに放置されたままの遺体「グリーンブーツ」は腐敗せずに冷凍保存された状態で150体あるといわれています。


私も学生のころはよく山に登っていたので、あー、それは勿論夏山でそんな高山でなくて、フレームザックにコッフェルとシラフとブタンガスバーナーと食料を詰めて、山を歩き回り、汗を流した後の山頂からの眺望とそよ風に吹かれる爽快感が好きなだけなのです・・・。だから、未踏の山頂を踏破するーという征服感とはまた違いますね…。


3

ハンガー・ゲーム」(2012年公開。ゲイリー・ロス監督。脚本: ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ。原作: スーザン・コリンズ ) 、「ハンガー・ゲーム2」(2013年公開。フランシス・ローレンス監督。 )、「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス

(2014公開。フランシス・ローレンス監督。脚本: ピーター・クレイグ、ダニー・ストロング)、3本目は、そして第4弾の『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(フランシス・ローレンス監督)でした。


独裁者スノー大統領が支配する国家パネムでは、テレビ中継の下で最後の一人になるまで、下層民衆の不満と反乱の抑止を目的に、殺し合いを毎年繰り広

げるサバイバル・ゲームに、第12地区から12歳の妹・プリムが選ばれ、その身代わりとなって姉のカットニスが身代わりを志願する。男子で選ばれたピータ・メラークと共に戦慄のハンガー・ゲームに参加する。全編を通してカットニスがヒロインとなって始まっの作品でした。何度かの危機一髪の窮地を逃れて死闘の末に勝者として故郷へ帰還したカットニスを、民衆は熱狂的に歓迎する。スノー大統領はこの民衆のヒロインの出現に危惧1話を感じ、カットニスを抹殺するため、次回第75回記念大会に歴代優勝者24名による「グランドチャンピオン・バトル」開催を宣告し、再び戦いの場へと引きずり出されてしまう…。ここでも死闘の末に、九死に一生を得て記念大会の闘技場からカットニスは、第13地区の地下に建設された反乱軍の秘密基地へ救助されるー。反乱軍を率いるコイン首相は、独裁者スノー大統領打倒を掲げる革命のシンボルとしてカットニスを迎えた。抑圧された民衆と独裁政府と戦う反乱軍の象徴としてカットニスは、革命軍の先頭に立つことになる…。第4弾は、カットニス(ジェニファー・ローレンス)と共にゲイル(リアム・ヘムズワース)、フィニック(サム・クラフリン)、ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)たちは、スノー大統領暗殺のために首都に乗り込んでゆくー。


ついつい今回この作品でもシリーズ4弾まで「ハンガー・ゲーム」を観賞してしまいました。長かったけれども、この作品の魅力に最後まで引き込まれました…。そう言えば、「メイズ・ランナー」も続編が続いたなー。ハリウッド映画は、長編・シリーズ化の傾向なのか…。それを、そろそろ邦画も真似を始めますーね。ただね、映画ファンとしては、120分のフィルムで、起承転結のストーリを構成して、感動とカタルシスを与えてほしいなーと、私は思います。


4

東京の食品会社に就職の決まった向坂伸行(玉森裕太)は、大阪の部屋を整理していた時、高校時代に愛読していた漫画本「フェアリーゲーム」の下巻がないのに気づき、その内容が何となく気にかかりインターネットで検索したところ、「レインツリーの国」というブログに書かれた「フェアリーゲーム」の感想に興味を魅かれ、管理人の未知の人「ひとみ」(西内まりや)にメールを送るー。4本目は、アニメとブログとメールから始まる、いかにも現代っ子版のラブストーリ&«障害者≫の映画『レインツリーの国』(三宅喜重監督)でした。それも歯の浮くような、美少女とイケメン男女の甘い青春ラブストーリでした。


«障害者≫の映画と敢えてつれ加えたのは、メールを送ったひとみと、「フェアリーゲーム」の本棚の前で待ち合わせする約束をして、食事と映画のデートするまで仲良くなるのだがー。しかし、彼女は感音性難聴なので引け目を感じ、勤めている旅行会社でも難聴が原因で疎まれ、自分にひけ目さえ持っていて悩んでいた…。ここが単に男女のラブストーリに終わらないのが、原作小説の売れっこ作家、有川浩の心憎

いストーリ設定の仕掛けなのだろうー。それにしても、西内まりあはとても可愛いですーね…。


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DVD特選映画◆「医療の映画】【3】ブックレビュー「だれが修復腎移植をつぶすのか」◆

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映画は、明日の現実と悲劇と喜びと笑顔を映す鏡です。邦画でも洋画でもたくさんの医療映画が制作されました。その中で私が選んだ特選映画は、邦画ではドキュメントでした。邦画では、時代劇の「赤ひげ」と、臓器移植をドラマ化した「孤高のメス」を選びました。この作品では市長の大川が末期の肝硬変で倒れ、彼を救済する唯一の手段は日本の法律ではまだ認められていない違法の手術「脳死肝移植」を施術すことを、市民病院に勤務する外科医・当麻鉄彦(堤真一)が決断する…。 この映画を理解するためには、国内の移植医療と臓器移植に関する知識と理解が多少必要でしょうーかね。臓器移植を必要とされる内臓疾患と臓器は、肝臓、腎臓、心臓などです。1968年8月に札幌医大胸部外科の和田寿郎教授が日本で初めての心臓移植を行いました。当時非常にセンセーショナルに報道され、その頃、市民病院で私は大きなオペを受けていて、小学生程度の年齢の私でさえ、病に関してなお更に敏感であったのだろうかー、鮮明に記憶に残っています。え~心臓が悪くなったら、他人の心臓を機械部品のように交換でできるの、エー、ならば私の悪くなって機能しない臓器も、死んだ人の臓器と取り換えられるのかな…と思いました。ならば、人間は永遠に死ぬことがなくなるのかなー、ならば当然、医師の手が自由に生命と寿命を左右できるのならば、臓器をお金で買える金持ちは、いくらでも命を買うことができる…とも考えました。移植の必要とされる致命的な臓器疾患に対して、和田教授の心臓移植の後に、1997 年10月に国内では「臓器移植法」が成立し、脳死した人の臓器を摘出して移植できる「脳死移植」が可能となりました。ここで、臓器提供者の「死の判定」がまず初めに重要な問題となりました。、命にかかわる心臓や肝臓、腎臓などの臓器の致命的な機能不全で、移植を必要とする患者に対して、脳死の臓器提供者(ドナー)から善意の臓器提供により延命の道が開かれました。しかし、臓器移植に関しては「人間の死の判定=脳死」や「臓器ドナー不足による臓器売買」等の命にかかわる複雑な問題が、今日でもまだ依然残されています。例えば最近、運転免許証の裏に「臓器提供」に関する意思表示を確認し、ドナーを求めています。が、「臓器移植法」が施行された後でも、善意の脳死ドナーの登録は大変少なく、脳死ドナーは2015年10月現在で僅か46人です。日本臓器移植ネットワークのサイトによれば、臓器提供を待つ待機患者の登録者は、心臓で423人、肺で258人、肝臓で380人、腎臓で12.572人いるそうです(2015年7月現在調べ)。私も含めて近頃、糖尿病は国民病と言われるくらい患者が急増して、糖尿病性腎症まで抉らせて、人工透析から更に、腎移植をしなければ命の危ない患者によって臓器ドナーを待つ待機患者は増えてます…。腎臓の次に多い肝臓移植オペを待つ患者は、多くは「B型慢性肝炎」なのでしょうかーね。木村良一産経新聞論説委員は「臓器漂流」(2008年ポプラ社刊行)で、プロレスラー・ジャンボ鶴田がB型肝炎ウィルスによる肝硬変で、フィリピンの国立肝移植研究所で2000年5月に肝移植の手術中に亡くなったことを詳細に伝えています。B型肝炎ウィルスのキャリアは、国内に100万人以上いるといわれています。肝細胞が破壊され、肝硬変や肝がんでなくなっていくようですーね。臓器移植をドラマ化した「孤高のメス」では、こんな臓器提供を廻る問題のドラマでした…。


ただ此処では「肝臓移植」というよりも、腎臓移植に伴う臓器移植の問題提起の本『だれが修復腎移植をつぶすのか 日本移植学会の深い闇』(東洋経済新報社、)のノンフィクションライター・高橋幸春氏のルポを特にご紹介します。


日本の血液人工透析患者数は、現在31万4.180人(2013年現在)、毎年約3万8024人の透析患

者が増え、その中で、亡くなる透析患者は3万0708人います。ところが、2010年に「臓器移植法」が改正されて、臓器提供が本人意思でなくても、家族の同意があれば移植できるようになった。とは言えそれでも、2010年以降、心停止(67体)、脳死(88体)による死体肝移植総数は、年間1.431体(日本移植学会2013年)で、透析患者約31万人に対して圧倒的に少ないです。

p23…透析患者約31万人を超えたにもかかわらず移植を希望する者は約1万3000人にすぎない。…患者が透析に満足しているからではない。…移植希望者の登録者数が少ないのは、経済的負担のためというよりも、あまりに移植の確率が低く最初から諦めているからです。…腎臓移植を望んでいる人の1

パーセントしか移植手術を受けられないのが現実だ…。


修復腎移植」とは何か? がんにかかったドナーの臓器を移植に用いるのはレシピエントにがんが持ち込まれるので従来より医学界では禁じられていました。がそれを破って、 4センチ未満の小径腎がんの腎臓から、がんの部位を切除した腎臓「修復腎」を、慢性腎不全の患者に移植することです。それを、宇和島徳洲会病院の万波医師と瀬戸内海グループの医師集団が、実績を挙げていた…。それに対して、2005年に9月に臓器売買による腎移植手術として万波医師たちが警察沙汰となって、更に医師会からの様々な中傷を浴びた…のです。


透析患者は、一級小数医者として認定され、一人が使う国庫負担の年間医療費は、約500万円。国内の人工透析医療患者に投入する医療費は、約2兆円と言われています…。この二兆円市場に絡み、敢えて万波医師の「修復腎移植」を違法と非難しそれを妨害し、告発をする医学界には≪深い闇≫横たわる

と高橋幸春氏は言うのである。

p154…透析患者を多く抱えることは安定した病院経営に直結する。…この巨額の医療資金は、「透析医療」の最終消費地である透析病院で吸い上げられ、関係者間で分配されます。分配先は透析病院、医師、医療者、医療関係会社、銀行、そして、間接的に大学医学部の寄附金、研究費、政治家の政治資金、マスコミへの広告費などとしてその資金は社会の隅ずみにまでゆきわたっています。…移植医療の発展は、透析医療の2兆円市場の拡大を確実に阻み、萎ませていく。その思惑が万波バッシングの背景に潜んでいる…

p192…現在の腎移植希望登録者数1万0849人。修復腎移植移植が認められれば、6年ほどの期間内で移植が受けられることになる。…移植を望む透析患者の大部分は移植がうけられずに死亡していると言って過言ではない。修復腎移植が認められれば、その多くの命が救われるのだ。…


臓器移植の周辺に、安楽死とか脳死判定とか臓器売買の問題があります。それらに肉迫する「医療の映画」に、周防正行監督の『終の信託』や阪本順治監督の『闇の子供たち』などがありましたーね。人間の≪死≫を臓器移植の問題に絡ませて映像化してほしかったのだが、けれど残念ながら『それでもボクはやってない』のように、社会の闇を映像化しきれなかったな…!欲を言えば、ミドリ十字の≪薬害エイズ≫事件などに光を当てた映画を制作してほしかったですーね。だからまだまだ、この「医療の映画」になっていない社会的事件がたくさんあります。例えば、群馬医大の腹腔鏡手術で30人余りの多数の患者が死亡したことや、再び製薬会社のデータ偽装の「化血研究所」の事件なども、映画化してほしいものでした。






12月上旬特選映画【36】★映画のMIKATA『母と暮せば 』★映画をMITAKA

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今回も障害者を廻る映画«障害者と映画»というテーマで4本のDVDを鑑賞しました。取り換えず冒頭で簡単な紹介だけして、後に改めてDVD特選映画の«障害者と映画≫編を特集したときに改めてコメントします。




➀全身にタトゥーを入れた進行性筋ジストロフィー患者、再訪した時には亡くなっていた。オートバイ事故で家に閉じ籠って寝たきりの身体麻痺の青年、障害をネタに本番の挿入まで要求する車いすの常連客…を相手に、在宅身体障害者向けの風俗店ハニーリップの派遣型風俗嬢として働くヒロイン・沙織(小泉麻耶)が主役の暗闇から手をのばせ』 (2013年公開。戸田幸宏 監督)。性描写が逸脱するとポルノ映画になりそうでしたが、ただ、障害者の性は、もっと大らかに明るく痛切に取り上げたいテーマですーね。パラリンピックの選手たちの性生活を映画化、ドラマ化してもイイですね。
②人生に悲観した捻くれ者の全盲の退役軍人・フランク・スレード中佐(アル・パチーノ)と、ボストンの名門私立高校に奨学金で入学して寄宿生活をする苦学生チャーリー・シムズ (クリス・オドネル)の2人の信頼と友情を描いた『セント・オブ・ウーマン/夢の香』 (1992年公開。マーティン・ブレスト監督) 。ラブロマンスのような映画の題名を胡乱に思ったが、高級レストランで、寂しく一人待ち合わせをしていた美しい女性(ガブリエル・アンウォー)との華麗なタンゴ・ダンスを誘うきっかけは、中佐の敏感な鼻が嗅ぎ分けた彼女の香水の香りでした。障害者のガラスのような自尊心が見事に描かれていました。

③モン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」を原作に映画化した作品で、水泳事故により首を骨折、全身麻痺の障害から寝たきりの生活を送る主人公ラモン(ハビエル・バルデム)は26年後、毒を飲み安楽死を実行する『海を飛ぶ夢』 (2004年。アレハンドロ・アメナーバル監督)。法的に許されていない障害者の「安楽死」の権利を裁判で争ったが、負けた…。障害者の生きる義務と死ぬ権利ーというのは、依然≪命の倫理≫として問題は続いています。

④知的障害者4人、ペルッティ、カリ、サミ、トニのメンバーで結成されたフィンランドのパンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」を追ったドキュメンタリー映画『パンク・シンドローム』 (2012年。ユッカ・カルッカイネンJ=P・パッシ監督)。知的障害者のパンクバンドでという点では特色があるのだが、練習風景やメロディー、パンクロックの歌詞そのものは、音楽として聞いてもさほど訴える力はないと思いました。吹き替えの日本語が悪かったのかな…。


さて、12月上旬の特選映画をアップロードします。今回5本を映画館で観賞しました。選んだ特選映画1本は、家族愛の物語でもあり、また、戦争映画でもある山田洋次監督の『母と暮せば 』でした。今月は期せずして戦争に関係する作品が4本揃いました。これも現実政治へのアンチテーゼなのかもしれませんね・・・。戦争映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』も名作でしたーね。


11本目は、夫と共に亡命したアメリカ・ロサンゼルス在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、1938年にオーストリアを占拠したナチスに略奪された、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画、1907年制作の≪アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I≫を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした美術&戦争映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』(サイモン・カーティス監督。 アレクシ・ケイ・キャンベル脚本)でした。


ただ単に美術品の映画であるばかりでなくて、ウィーンに住む裕福なユダヤ系一族の全財産を没収したうえ、その先にガス室に多くのユダヤ人を送ったナチのユダヤ人虐殺まで想像させる戦争映画でもあります。


マリアと共にオーストリア政府を相手に絵の相続権をめぐる法廷闘争と返還訴訟に手を貸した新米弁護士のランディ(ライアン・レイノルズ)は、ナチ時代の協力者と言われた12音階の指揮者・フルトヴェングラーの孫であったという素敵なストーリ展開でした。見事な脚本なので、拍手したい傑作でした。


22本目は、『007』シリーズの4度目のジェームズ・ボンド役ダニエル・クレイグが主演のスパイ&アクション映画『007 スペクター』(サム・メンデス監督)でした。


一応「007」シリーズ新作公開なので観賞はしたが、今更主役の俳優を変えてジェームズ・ボンドの映画を製作することはないだろうーね、余りに退屈な駄作なので辟易しました。近頃ハリウッドの映画製と創造性は、停滞しているのだろうかーな?余りにも多くの続編の続編の続編が多すぎるー。更に、過去のヒット作のシリーズ化とリピートが多すぎますーね。


33本目は、1948年8月9日、長崎の原爆投下で亡くなった、医者を目指して医大に通い、爆死した息子の浩二(二宮和也)が突然3年後に姿を現した。原爆で多くを爆死させた長崎を舞台に、あの世から舞い戻った浩二が母を労る母子の家族愛の物語『母と暮せば 』(山田洋次監督)でした。


今では名女優・吉永小百合というよりも、母親役ぴったりの母性愛を感じさせる女優・吉永小百合です。私は公開初日に舞台挨拶が有楽町から全国に配信されるというので、横浜の映画館で見ました。12:50の上映開始だけれども、私は早めに10:30に行ったが、殆ど切符は売り切れ間際でした。超満員の人気でした。流石に吉永小百出演の映画ですーね。


近頃、東日本大震災の被災地では、津波や地震で家族を亡くした地元住民の間で、「亡霊」を見たという噂が広がっています…。震災の死者たち1万5,884人の亡霊が、或は、長崎広島の被曝者、被爆後5年間の広島での20万人、長崎での14万人の亡霊たちが、恰も、再び原発を次々に再稼働させ、再び日本を戦争へと駆り出させる「安保法制」の自民党・安倍政権に対して、亡霊たちが呪いの姿を現しているのではないのかな…!!!http://matome.naver.jp/odai/2142040937271984101


44本目は、第2次世界大戦中、リトアニア・カウナスの日本領事館領事代理として勤務していた杉原千畝(唐沢寿明)が、ナチスのユダヤ人迫害から逃れるのために独断でユダヤ難民に日本通過のヴィザを発行して、6,000人あまりのユダヤ人の命を救った外交官・杉原千畝の生涯を描いた戦争&政治映画杉原千畝 スギハラチウネ』(チェリン・グラック監督)でした。


久々に杉原千畝の妻・杉原幸子役に小雪が出演していた。2011年4月に松山ケンイチと結婚、2015年7月に第3子を出産したばかりですが、もう女優カンバックなのでしょうかーね。兎も角も、相変わらず美しかったです。


55本目は、1890年、和歌山県串本町沖で紀伊大島の樫野崎に連なる岩礁に激突座礁して、海難事故に遭ったオスマントルコ帝国のトルコ軍艦エルトゥールル号を、串本町の島民が救援した事と、イラン・イラク戦争中の1985年、イラン・イラク戦争に取り残された日本人をトルコ人にが脱出援助という、トルコと日本の関係を象徴する二つの出来事を繋いだ航海&戦争映画『海難1890』(田中光敏監督)でした。


元紀州藩士の医師・田村元貞(内野聖陽)とその助手役のハル(忽那汐里)の二人演技で、何とか映画らしい体裁でした。でも、明治23年の田村んなに英語がうまいというのは不自然でした。


日本の航空会社も臨時便をチャーチせず、自衛隊も救援機を飛ばさず、絶体絶命の窮地に置かれた日本人たちをトルコ人の飛行機が脱出を援助するというシーンは、まるで、「それ見たことか、安全法制があれば自衛隊機は国会の承認なしでも飛ばせるぞー」と言わんばかりの政府広報宣伝の映画かな???…と錯覚しそうでした。




尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…


ご案内下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~第5章連載№7を掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!

12月下旬特選映画【37】★映画のMIKATA「マルガリータで乾杯を」★映画をMITAKA

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「障害の映画」を廻るテーマでDVD6本を見ました。後ほど、これまで挙げた映画をまとめてDVD特選映画≪障害の映画≫を掲載します。今回のそれは、➀オートバイ事故により下半身不随になった車いすの高校生・健太(松山ケンイチ)が車椅子バスケ選手権に全力で挑む青春&スポーツ映画「ウィニング・パス」 (2003年公開。中田新一監督)。ガールフレンドの香織(佐藤 めぐみ)と妹役の堀北真希の初々しい演技だけが見応えがありました。②「エレファント・マン」(1980年公開。デヴィッド・リンチ監督)。妊娠4か月の身ごもった女が象に襲われ踏みつぶされて、腹の中の胎児は出産しても、奇形な姿で大きくなった…というストーリ設定。成長して青年になってもグロテスクな姿を世の中から隠して、見世物小屋で「珍獣」のように飼われていたーという物語でした。障害者に対する視点もやはり同じものだね。③生まれながら不治の病に犯された少年・ケビンと、人並み以上に大きな体と優しい心を持った精薄児の少年・マックスが二人三脚のように成長してゆくヒューマン・ドラマ「マイ・フレンド・メモリー」(1998年公開。ピーター・チェルソム監督)。マックスの肩にいつも担がれて肩車されてるケビンはやがて死に、死体の救急車を追いかけるマックスは悲しみに暮れる…。④ソウルの郊外ムジンという田舎町にある聴覚障害の子どもたちを教育する寄宿学校の校長や行政室長たちが幼い子供たちに暴行や性的虐待を行った実話を基にしたコン・ジヨンの小説「トガニ-幼き瞳の告発-」を映画化した「トガニ 幼き瞳の告発」(2011年公開。ファン・ドンヒョク監督)。美術教師として赴任したカン・イノの告発、金か人間愛かのいじらしい苦悩が、いかにも韓国社会らしい作品でしたねー。⑤重度の身体障害者である住田(住田雅清)と学生の敦子、ヘルパーのタケと周辺の仲間たちの交流を描いた「おそいひと」(2004年。柴田剛監督)。身体障害者・住田の内面の荒れ果てた感情は、最後に酔っぱらったサラリーマンを地下道で襲って刺し殺すあの結末が、私にはよく解らなかったな…!障害者の「何?」を描くのか?が障害者を主人公にした映画の難しさだろうーかね。 ⑥三重苦を背負った聾唖者の主人公・マリーを聴覚障害の教育施設ラルネイ聖母学院の修道女・マルグリットが言葉と手話を教える苦難を描いた「奇跡のひと マリートとマルグリット」(2014年。ジャン=ピエール・アメリス監督)。サリバン先生とヘレンケラーのような奸計でした。人間の「死」を理解したマリーが、マルグリットの墓に祈る姿が感動的でした。…6本を観賞しました。




さて、12月下旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今月12月は通算で9本を観賞しました。私が選んだ特選映画1本は、『アメリカ映画『クリード チャンプを継ぐ男』よりもむしろ、インド映画の『マルガリータで乾杯を』でした。 まだ何本か見たい映画が公開されているのですが、ー「オレンジ」と「神様なんかくそくらえ」は年末までに見れるかもしれませんーかね。でも掲載は1月の新年号に繰越すことにいたします。


11本目は、車椅子でないと動けない脳性マヒの身体障害・ライラ19歳(カルキ・コーチリン)が、障害をものともせずにインド・デリー大学からアメリカのニューヨーク大学に留学して、持ち前の明るさで青春を謳歌する『マルガリータで乾杯を』(ショナリ・ボース監督)でした。


デモでたまたま知り合った盲目のインドの女子学生ハヌム(サヤーニー・グプター)と話すうちに、バイセ

クシュアルの彼女と同居するようになる。さらに、普通の女子大生のように性衝動にも突き動かされて、介護学生ともセックスを経験する。インド出身の女性監督ショナリ・ボースのインド映画ですが、それにしては、驚くほどに奔放に障害者の「性」を描いているばかりでなく、そのうえ女性の「自由」を求める女さえ描いています。ただ、こんな大胆奔放な生活を享受できるのは、インドでもアッパー階層の人だけなのだろうな…。見ごたえがありました。


22本目は、遠い昔の遥かな銀河系で繰り広げられる帝国と反乱軍の戦いを描いた「スター・ウォーズ」のエピソード6『ジェダイの帰還』(1980年アーヴィン・カーシュナー監督 )から30年後の世界を舞台とした『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督)でした。


銀河征服を企む暗黒卿ダース・ベイダーの存在と、勇者ジェダイの騎士のこの長いシリーズは、ファンを虜にした宇宙を舞台とするアクション映画、SFXを駆使した冒険映画です。このシリーズが再びどこまで続編が果てしなく制作されるかは、2012年に、ジョージ・ルーカス監督が設立した「ルーカスフィルム」を40億5000万ドル(約3200億円)で買収したウォルト・ディズニーしかわからないですーね。映画収益に貪欲なウォルト・ディズニーは、このシリーズ続編をどこまでも重ねて制作して、どれだけ儲けるつもりなのかな…???


スカイウォーカー、レイア姫と宇宙海賊のハン・ソロも登場がありました、フォースの暗黒面に転落しダース・ベイダーとして生まれ変わるスカイウォーカーも登場しました、ストームトルーパーの脱走兵フィンも登場です、ルークの所在が記載されている地図を持ったロボット・BB-8も登場、「スター・ウォーズ」の物語は、またまた続編シリーズが始まりました。これではストーリの糸が頭の中で縺れて、複雑すぎます…。多分、「フォースの覚醒」だけを見ても、よほどのファンでなければ面白く見れないだろうーね…。いやや、少なくても私がそうでした。けれども、公開初日に映画館へ行った私は、ほぼ満席に近い観客席と、「スター・ウォーズ」の予想外の人気にビックリしました。


33本目は、パリのファッションデザイナー、イヴ・サンローラン(ギャスパー・ウリエル)の退廃と成功を戦争帰還、1967年からフランス社会の動きと共に描いた『サンローラン』(ベルトラン・ボネロ監督)でした。


斬新なファッションデザインを次々に生み出し、巴里コレをリードするデザイナーである姿と、酒におぼれ、麻薬に依存し、ゲイパートナーと楽しむイヴ・サンローランの裏表の姿を描いている…。華やかなファッションの世界と、退廃した世界が見事に対比されていて、面白かったです。


44本目は、ロッキーのライバル、ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)がロッキー(シルヴェスター・スタローン)を訪ね、ボクサーになりたい、だからトレーナーを頼むと現れる「ロッキー」の続編のようなボクシング映画『クリード チャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー監督)でした。


何をいまさら「ロッキー」の続編のような映画が制作されるのだろうかーな?と、突然現れたアポロ・クリードの息子に、私自身は胡乱に思っていました。が、依然としてロッキーは、伝説のボクシング映画のガッツなヒーローとして人気があります。特にアメリカ人、特に移民たちのアメリカンドリームの体現者として記憶に生きているようです。今回の「クリード」でも試合の終わった翌日、最後のシーンでロッキーとアリスが登ったフィラデルフィア美術館の階段の右前にある公園にには、「ロッキー3」で作られたロッキー像が移設されて、記念写真のマスコットとして人気者になっている様です。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…




ご案内下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~第6章連載№8までを掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!http://blog.goo.ne.jp/sasuganogyosuigyatei

第39回 日本アカデミー賞 「2015年に私が選んだ邦画ベスト10」

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2016年で39回を迎える日本アカデミー賞が、今年も近づいてきました。作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞など複数の部門で優れた映画を決定し表彰するという授賞式は、2016年3月4日に東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで開催されるのが恒例となっています。尚、詳細は下記公式ホームページで確認してください。

http://www.japan-academy-prize.jp/prizes/?t=38


私は、2015年に映画館で見た作品を並べて、感動した作品にベル印を付け、更にその中て日本アカデミー賞の何かの最優秀賞を受賞しそうな作品を、「邦画ベスト10」として更に王冠1印を付けました。


私が選んだ≪ベスト10≫は、「母と暮せば」「レインツリーの国」「俺物語!! 」「バクマン。」「日本のいちばん長い日」「野火」「海街diary 」「あん」「味園ユニバース」「KANO 1931海の向こうの甲子園」、次点に杉原千畝 スギハラチウネ 」「at Home アットホーム 」を挙げました。この中から更に3作品選べといわれても、私はどれもこれも捨てがたい魅力があり、困難でした…。ただ、戦争と障害者をテーマとする映画がたくさんありました。「KANO 1931海の向こうの甲子園は敢えて、邦画に入れました。残念ながら見逃して、名作でも鑑賞できなかった作品も 多くありました。





   

        
王冠12015-12-12 ベル母と暮せば
2015-12-12 orange -オレンジ-
2015-12-05 海難1890
王冠12015-12-05 ベル杉原千畝 スギハラチウネ
王冠12015-11-21 ベルレインツリーの国
2015-11-07 グラスホッパー
2015-11-07 起終点駅 ターミナル
2015-11-07 劇場版 MOZU
王冠12015-10-31 ベル俺物語!!
2015-10-24 ボクは坊さん。
2015-10-10 図書館戦争 THE LAST MISSION
王冠12015-10-03 ベルバクマン。
2015-10-02 屍者の帝国
2015-10-01 ベル岸辺の旅
2015-09-26 GONIN サーガ
2015-09-19 心が叫びたがってるんだ。
2015-09-19 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
2015-09-12 天空の蜂
2015-09-05 アンフェア the end
2015-08-29 S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE
王冠12015-08-22 ベルat Home アットホーム
王冠12015-08-08ベル 日本のいちばん長い日
2015-08-01 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
王冠12015-07-25 ベル野火
2015-07-18 ベルHERO
2015-07-11ベル バケモノの子
2015-07-11 リアル鬼ごっこ
2015-06-20 極道大戦争

2015-06-20 愛を積むひと

王冠12015-06-13 ベル 海街diary
2015-06-06 ベルおかあさんの木
2015-06-06 予告犯
王冠12015-05-30 ベル あん
2015-05-30 ベル新宿スワン
2015-05-16 駆込み女と駆出し男
2015-05-09 百日紅 Miss HOKUSAI
2015-05-09 脳内ポイズンベリー
2015-05-01 ベル映画 ビリギャル
2015-04-25 王妃の館
2015-04-25 寄生獣 完結編
2015-04-25 龍三と七人の子分たち
2015-04-11 ベルソロモンの偽証 後篇・裁判
2015-04-04 ジヌよさらば かむろば村へ
2015-03-14 風に立つライオン
2015-03-07 ベルソロモンの偽証 前篇・事件
2015-02-28 振り子
2015-02-14 ベル悼む人
2015-02-14 ベル娚(おとこ)の一生

王冠12015-02-14ベル 味園ユニバース
2015-02-07 ベルマンゴーと赤い車椅子
2015-01-31 ジョーカー・ゲーム
2015-01-31 ベル映画 深夜食堂
2015-01-31 マエストロ!
2015-01-24 さよなら歌舞伎町
王冠12015-1-24 ベルKANO 1931海の向こうの甲子園

王冠12015-01-17 ベルアゲイン 28年目の甲子園
2015-01-17 神様はバリにいる
2015-01-10 映画 ST赤と白の捜査ファイル
2014-12-27 海月姫
2014-12-27 ベル真夜中の五分前
2014-12-20 バンクーバーの朝日











1月上旬特選映画【1】★映画のMIKATA「ブリッジ・オブ・スパイ」★映画をMITAKA

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明けましておめでとうございます、本年も映画ブログ、宜しくご愛読ください。今年初めての1月上旬の特選映画をアップロードします。


まず初めに昨年にひき続いて、DVD特選映画「障害者と映画」のテーマで見た作品6本を取り上げて、簡単な案内とコメントを載せました。詳細は後日に回します。


ロケットに見立てたドラム缶の中に閉じこもるアスペルガー症候群のシモン、シモンを家族の義務のように世話する兄のサム、いやいやながら3人で同居している兄の恋人フリーダ達のドタバタコメディー「シンプル・シモン」 (2010年アンドレアス・エーマン監督)。奇能異能の頭脳と感覚、偏執的特技を持つこのアスペルガーを主人公とする作品は、例えば古くは「レインマン」、新しくは「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」など有名で、その他たくさんあります、恐らく映画にしやすいのだろうーね。


車椅子生活を送る障害者の息子ジュリアンと元トライアスロン選手の父親ポールが、泳いで(スイム3.8km)、自転車に乗って(バイク180km)、最後に走る(ラン42km)3種で、トータル226kmを二人三脚で挑むスポーツ系映画「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」 (2013年ニルス・タヴェルニエ監督)。パラリンピックに是非とも≪トライスロン≫の種目を入れ

て、メダルと記録を競うのではなくて、自由な参加と完走を讃える競技にしたいですーね。それでこそオリンピック精神ですーよ。



③第二次大戦から無事故郷に帰還した3人の従軍兵士の社会復帰の姿を描いた人間模様「我等の生

涯の最良の年」 (1946年ウィリアム・ワイラー監督) 。その一人アルは銀行の副頭取で融資担当の要職に迎えられる。結婚2か月後に出兵したばかりのフレッドの妻は、彼の実家を家出してナイトクラブで働いていた。しかも、元のドラッグストアーに復職したが、安い給与に妻から愛想づかしされていた。若い水兵ホーマーは両腕を失くし、鉤のついた鉄の義手をはめて実家に帰った。戦争負傷兵の自分にコンプレックスを持ち、恋人との結婚に二の足を踏んでいた。アメリカの良心を表現する様な障害者&戦争映画です。この背景が「ベトナム戦争」であったり、「中東戦争」を舞台とする映画であったり…名作が次々に制作されています。


④20歳の精薄児チョウォンは、母親キョンスクの励ましと訓練によって「走る」運動機能だけはずば抜けていた。母は走る才能を伸ばしたいと願い、フルマラソンに参加するためにオリンピック金メダリストにコーチを依頼する、スポーツ系映画 「マラソン」 (2005年チョン・ユンチョル監督)。やはり韓国映画らしいストーリですーね。


⑤雀荘でアルバイトしている大学生の恒夫と、いつも老婆と共に乳母車で外出する脚の不自由な少女ジョゼとので会いと別れの、奇妙な同棲映画「ジョゼと虎と魚たち」 (2003年犬童一心監督)です 。サガンの作中人物から「ジョゼ」かー、流石に田辺聖子の短編小説が原作だな…。妻夫木聡と池脇千鶴のセックスシーンに、「障害者」という違和感がない…、流石に犬童一心監督だな。以前に一度見たが、何度見ても面白い傑作ですーね。



⑥劇団「東京セレソンデラックス」の演出家で脚本・俳優としても活躍する宅間孝行の原作。知的障害のグループホームを舞台に、末期がんに侵された漫画家の父・愛情いっぽん(竹中直人)と知的障害の娘・マコ(貫地谷しほり)の、親子愛故の哀しい親子殺人となったヒューマン映画「くちづけ」 (2013年堤幸彦監督) 。映画上演以前から観客を泣かせた舞台をさらに映画化した作品です。公開時に映画館で一度見ていたが改めてDVDでももう一度見たが、やはり名作ですーね。高齢化社会の現在は、老老介護にくたびれた老夫婦の殺人が起こっている…。

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今回4本を映画館で観賞、選んだ特選映画1本は、ブリッジ・オブ・スパイ』でした。米ソの冷戦のスパイアクション映画かー?、とはまた古色蒼然としているな!…と初めは思いましたが、主役のトム・ハンクス演ずる弁護士ドノヴァンのとことん「人権」を尊重する思想と姿勢を表現したかったのか…な。戦時下の若いフランス女性の歪んだ淡い恋心を描いた戦争映画『フランス組曲』も捨てがたい魅力がありましたーね。邦画は不作でした。いつまでも劇画を原作に脚本を作り、アイドルを主役に安易な映画制作をしている限りは、邦画の名作傑作は永遠に生まれないだろうーね!


1

1本目は、高校2年生の高宮菜穂(土屋太鳳)の元に10年後の自分から手紙が届いた。そこには、10年後の自分が後悔している事柄が時間軸に沿って書かれていた。転校生の成瀬翔(山崎賢人)が将来、自転車でトラックに飛び込んで死んでしまうことが、悔やんでも悔やみきれない一番の後悔として書かれ

ていた。今の自分が大切にする翔を助けられないかと行動する…青春映画『orange-オレンジ-』(橋本光二郎監督)でした。


同じ手紙は同級生の、今の夫になっている須和弘人にも届いていた。『別冊マーガレット』(集英社)、『月刊アクション』(双葉社)に連載されていた高野苺の漫画が原作です。でもねー、アンジェラ・アキの 『手紙~拝啓 十五の君へ~』が現在から未来の自分宛てにて手紙を書くのと、発想としては単に逆なだけだねー。学校の校庭に埋める「タイムカプセル」だよ。そんな漫画を貪って読んでいる若者は、本当に橋本治の言うように「バカになったか、日本人」と思ってしまいます…。18歳選挙権も、自民圧勝から憲法改正を招く一歩になるのかな…。


2

2本目は、実在のチェスの天才プレイヤー、ボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)が1972年、アイスランドで行われたチェス世界選手権で、ロシアのチャンピオン、ボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)と対戦する、伝説的な対局を映画化したチェス映画『完全なるチェックメイト』(エドワード・ズウィック監督)でした。


これも米ソ冷戦時代のチェス盤上での米ソ戦争ですが、今、アメリカのオバマとソ連のプーチンとの関係が悪化しているのだろうかな?以前にこのボビー・フィッシャーを主人公とした映画を見た気がするんだけれども、旧い「ボビー・フィッシャーを探して」(1993年)という作品なのかーな?チェスの好きな人は、この作品は面白いかもしれませんね。


ボビー・フィッシャーも対戦相手のボリス・スパスキーも、幻聴幻覚の妄想は狂気寸前、異常な精神状態ですーね。だから映画になるのでしょうーね。将棋ではここまでのここまでの緊張はないですね、やはり「ゲーム」の論理性が違うのかな…?


3

3本目は、ニューヨークの若いドラッグ中毒のホームレス二人、ハーリー(アリエル・ホームズ)と恋人イリヤ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)の若者を描い
た不条理映画『神様なんかくそくらえ(原題HEAVEN KNOWS WHAT)』(ジョシュア・サフディベニー・サフディ監督)でした。HEAVEN KNOWS WHATという英語の題名に「神様なんかー」という邦訳は、なかなかいいえてピッタリだなーと感心しました。私は敢えて「不条理映画」としましたが、私には家族と日常を捨てたジャンキーの世界はよく理解できません。強いて言えば、対象を持たないアナーキな怒り?だがそれさえも、その漠然とした怒りがファシズムへと流れるのかなーとなお更に恐ろしいです・・・。ただ、ホーム;レスの何パーセントかは精神障害者とも言われています…。彼等はその選択しかなく、抜け出す力もないのですーね。「麻薬」は犯罪として取り締まるだけではなくて、既に医療と社会保障支援の問題なのです。病んだ社会には、刑務所ではなく医療が必要なんですーね!


4

4本目は、東西冷戦下の1960年を舞台に、国家反とスパイ罪でアメリカに逮捕されているソ連のアベル(マーク・ライランス)と、ソ連領空で撃墜されたアメリカ偵察機U-2のパイロット・パワーズ(オースティン・ストウェル)との間の捕虜交換を、東ドイツで行う敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)の、共産国を相手に駆け引きする舞台裏を描いたスパイ&弁護士映画『ブリッジ・オブ・スパイ』(スティーヴン・スピバーグ監督)でした。


監督は、何故今頃こんな米ソ冷戦下の緊張した関係を描かなくてはならないのかなーと少し疑問に感じました。寧ろ、ハリウッドはアメリカと日本、中国或は北朝鮮と東南アジアの緊迫した国際関係を映画化すべきだと思うのですがーね。


東西ドイツの間に高い壁が築かれるシーンは、その後のベルリンの壁が壊される時代を誰も想像しなかっただろうなーと、時代の変遷をシミジミ感じました。国家間の利害の対立が「戦争」であっが、エネルギーと資源の争奪、民族と宗教の衝突に「戦争」は変貌したのか…な?いやや、EUさえ統合を崩壊させそうな現状です。今、宗教とイデオロギーと経済体制が複雑に絡んで、一触即発の新たな国境と壁と「戦争」が始まっています。


ひょっとすると、2011年に童話から閃いて映画化した監督のあの『戦火の馬』の流れから言えば、スピルバーグのとらえた人間と戦争の命を廻る「影絵」なのかもしれませんーね。

5

5本目は、ナチス・ドイツ占領下のフランスの田舎村

を舞台に、元作曲家だったドイツ人将校・ブルーノ・フォン・ファルク中尉(マティアス・スーナールツ)と、自宅を彼の宿泊先として供与したフランス人家庭で、夫の帰りを待つ音楽好きの若い人妻・リュシル・アンジェリエ(ミシェル・ウィリアムズ)との間の、1940年代の緊迫感と重圧のある戦時下の恋心を描いた戦争映画『フランス組曲』(ソウル・ディブ監督)でし
た。


1942年にアウシュビッツで命を落とした作家、イレーヌ・ネミロフスキーの未完の遺作を娘が持ってい

た体験的な小説が原作となっているようです。リシュルは村からパリでに逃げて、自由解放軍で働き、命を大切に…と淡い恋心を抱き、彼女を最後まで擁護したドイツ人将校は後に戦死したようですーね。バッ

ハの<フランス組曲>をテーマソングに使っているのかな…チョットよくわかりませんでした。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…




 

ご案内下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~連載№12までを掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!http://blog.goo.ne.jp/sasuganogyosuigyatei



1月中旬特選映画【2】★映画のMIKATA「はなちゃんのみそ汁」★映画をMITAKA

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まず初めに前回に続けて、DVD特選映画「障害者と映画」のテーマで見た作品3本を取り上げます。取りあえず、簡単な紹介とコメントを載せました。「障害者の映画」は次々と新作が公開され、過去の作品も未だ鑑賞していないDVDもあり、その数は夥しいです。この映画ブログでコメントし、掲載した新作も想像以上にたくさんありました…。ざっと列記すると、『ツリーの国』『エール』『抱きしめたい -真実の物語-』『最強の二人』『チョコレートドーナッツ』『博士と彼女のセオリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『マンゴーと赤い車椅子』等々などがありました。このテーマを完結するためには、さらにもう少し時間がかかりそうですーね。詳細なコメントとブックレビューは後日に回します。


➀有望な新人ボクサーとして期待された芦原太一は、オートバイ事故で下半身麻痺、車いす生活を強いられる境遇に生きる気力を失う「AIKI 」(2002年天願大介監督)でした。そんな時、神社の境内で行われた古武術の奉納演武で合気柔術を見た太一は、武術に開眼し、サラリーマン師範の平石に入門する。この作品もスポーツ系障害者映画です。が私も、大東流の武田惣角や合気道の創始者・植芝盛平に関心を持ちました。

②盲目のドイツ人教師サブリエ・テンバーケンは、盲人として初のエベレスト登頂を成し遂げたアメリカ人登山家エリック・ヴァイエンマイヤーにサポートを依頼。彼女の盲学校の生徒たちと共にエベレスト登頂を目指すドキュメンタリー映画「ブラインドサイト ~小さな登山者たち~」 (200年ルーシー・ウォーカー監督)でした。古くからの迷信で盲人への差別が根強いチベット社会で、障害者の子どもたちへ生きる自信を与えるエベレスト登頂へ挑戦するドキュメント映画は、チョット異色の作品でした。日本人監督にはできない傑作だな…。

③山田洋次監督の「学校」シリーズは学校を舞台に第4弾まで制作されています。昼間の公教育にとって学校とは何か?そもそも人が人にものを教える教育とは何か?教師と言う職業とは何か?そこに教師を管理する管理体制が必要か?…。人間にとって学校と教育とは何か?を深く考えさせる、いずれも秀作でした…。ただ、山田洋次監督は、あと2本、塾を舞台とするシリーズ第5弾と、公教育の管理体制と過酷なサービス残業とモンスターペアレントの重圧に、学校に絶望して脱落する若者を主人公にする第6弾を製作する必要があるのではないかーと、元塾の教師の私としては要望したいですー。学校は今、新しい社会的舞台と学校の問題が噴出していますーね!


学校」(1993年) シリーズ第1作で夜間中学を舞台に教師・黒井を主人公にした作品。「学校III」(1998年) シリーズ第3作では、 不況で会社をリストラされ、再就職のために職業訓練校へ通う紗和子を主人公にした作品。「学校IV」(2000年) シリーズ第4作は、不登校の中学3年生の川島大介を主人公に、屋久島の縄文杉を目指してヒッチハイクをする作品。そして、「学校II」 (1996年山田洋次監督)では、 北海道の高等養護学校を舞台に、青山竜平役に西田敏夫が演じる作品で、西田以外は務まらない作品です。


さて、1月中旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今月2016年1月は通算で8本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『はなちゃんのみそ汁』でした。今回は「人生の約束」、「の・ようなもの のようなもの」など、邦画も力作が多かったです。私の心を震わせたのは、阿久根知昭監督でした。この監督の人情ものは、山田洋次監督以上に日本的「家族」のペーソスを描くのが上手ですーね。家族の持つ独特の泣き笑いのツボを心得ていますーね。


1
1本目は、富山県射水市の古くから続く「新湊曳山まつり」を舞台にして、大手IT企業のCEO中原祐馬(竹野内豊)の携帯に掛かる、今は袂を分けたが嘗ては共同経営者であった親友・航平からの無言電話に懸念を覚え、突然航平の帰郷先・富山県新湊へ車を飛ばす所から『人生の約束』(石橋冠 監督。吉本昌弘脚本)が始まった。



西町から四十物町へ曳山を呼び戻してくれーという親友が死の直前まで切望していた新湊曳山まつりをたった一枚のネットへアップした手紙が、射水市の祭りのエキサイトに火をつけた・・・。ただねー、それを「人生の約束」というのは、少し大仰すぎないですかーね。


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結婚して幼い娘と夫(滝藤賢一)と共に幸せな結婚生活をしていた安武千恵(広末涼子)は、ある日、25歳で乳がんと診察される。一度は癌は消えたが再

発して、既に手遅れなほど全身に転移して余命わずかと診断される。2本目は、幼い娘にみそ汁作りを通し母としての愛情と娘と夫へ残す『はなちゃんのみ

そ汁』(阿久根知昭監督)でした。


阿久根知といえば『ペコロスの母に会いに行く』の脚本を手掛けた人です。これまで癌により余命短い命を描いた映画も、病妻ものも数々あったが、涙もろい私は、ホロリとするこの人情映画は大好きです…。久々に見た広末涼子の演技は、明るく清純な母のイメージにピッタリでした。夫との出会いと娘を授かって成長を見守る母親としての自分の人生を振り返って「ツイテタネー」と言い残せるのは、短い命でも幸せですね…。


3

3本目は、10歳のとき死んだ母の幽霊が娘のイーディス(ミア・ワシコウスカ)のベットに現れる幽霊映画『クリムゾン・ピーク』(ギレルモ・デル・トロ監督)でした。


でもオドロオドロしいゴーストが娘を脅かす怨念のこもった幽霊ではなく、母の愛情の憑依したゴーストは、「クリムゾン・ピークには気を付けろ・・・」と、幼い娘に謎の言葉と警告を残すものだった。それ以来、彼女は亡霊の存在を信じ、幽霊の小説まで書くようになる。イギリスから資金援助を実業家の父に頼みに来たトーマス(トム・ヒドルストン)と出会い、父親の謎めいた死を機に彼と結婚。赤粘土の影響で雪が赤くなるクリムゾン・ピークと呼ばれるトーマスの豪邸に、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と共に移り住むことになる…。


しかし、クリムゾン・ピークの城は、トーマスに騙され結婚した女たちの怨念の幽霊が彷徨ていた…。光と音で妙に観客を脅かすホラーではなくて、ストーリとしてもサスペンスの面白さもあり、大変な傑作なゴシック映画ですーね。


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4本目は、『の・ようなもの のようなもの 』(杉山泰一 監督。堀口正樹脚本)でした。元々の森田芳光監督の、『の・ようなもの』(監督・脚本・企画の森田芳光。企画・製作の鈴木光)に対して、その時の森田組の俳優陣が全員集合で、2011年12月に亡くなった森田芳光時代に助監督であった杉山泰一 作品を盛り上げています。森田芳光の力が大きかったのだろうーね、主演の松山ケンイチと、特に東北訛りが薄れ、訛りの面白さが消えた伊藤克信の演技は、何ともぎこちなく、新鮮味と表情がのっぺらとしていました。



私は16日の公開初日に川崎のチネチッタで舞台挨拶があるというので駆けつけましたが、期待以下で面白いとは思いませんでした。落語家を主人公とする映画は、余程古典落語も含めて落語に精通していないと監督と脚本が難しいですーね。主演を演じる落語家もまた落語家の独特のパーソナリティーを演じきれないと、尚更に演技も難しいですーね。


嘗ての森田芳光監督のスタッフであった杉山泰一監督と、師匠・出船亭志ん米(尾藤イサオ)に住み込ん

でいる志ん田役を演じた主演の松山ケンイチと、志ん魚役の伊藤克信の演技がぎこちなかったです。歴代名人の落語テープを全て聴いただけの私が、こんな口はばたいことなどいえないのだけれどもーね、やはり、落語映画ナンバー1は、TOKIOの国分太一が演じるた「しゃべれども しゃべれども」 (2007年、平山秀幸監督、佐藤多佳子の原作小説) ですーね。

ただ好演は、今、ダイゴと結婚して話題の渦中にいる、師匠の娘・夕美を演じた北川景子の雰囲気が、時代劇に出演していた堅い演技とは違って、何となくソフトで余裕のある演技だなーという印象がありました…。

尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…


(ご案内)下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~第6章連載№8までを掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!http://blog.goo.ne.jp/sasuganogyosuigyatei







1月下旬特選映画【3】★映画のMIKATA「ザ・ウォーク」★映画をMITAKA

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まず初めに前回と同様に、DVD特選映画「障害者と映画」のテーマで見た下記作品4本を取り上げます。その内に「障害者と映画」論をまとめることに向かって、徐々に少しずつ鑑賞しています。取り敢えず、いつものように簡単な紹介とコメントを載せました。最終的にこのテーマは、ヒトラーの障害者虐殺「T4」作戦を言及しなくてはならないでしょうーね…!!!先日、ETV特集再放送の「障害者虐殺70年目の真実」は、いままで闇に包まれ沈黙が守られていた真実、ハダマー精神病院その他で20万人以上の障害者がユダヤ人殺戮以前にガス室で殺されたいた真実をドキュメントしていました。「最終的医学処置」か…ウハァ、大変衝撃的な番組でした…。


➀子供の頃よりIQが少し劣り、足にギブスをはめた知的障害者だが、足の速さと耐久力と純粋で誠実な人柄の主人公フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)が、たまたまバス停の隣のベンチに座る待ち合い人に、問わず語りに自分自身の人生と数奇な体験を話す、一睡の夢のような回顧譚の映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』 (1994年ロバート・ゼメキス 監督)です。「フォレスト・ガンプ」の「ガンプ」(gump)は、アラバマ方言で「うすのろ」「間抜け」の意味の様です。ただ、彼の人生は「ガンプ」である以上に、本当に数奇でした。いじめっ子から逃げている習性から、逃げ足は誰よりも早くなり、その俊足を買われてアラバマ大学では、フットボールチームで活躍する…、大学卒業後、アメリカ陸軍に入隊、ベトナム戦争で生き残り、彼の人生を運命づけるエビ漁師のバッバやダン中尉と知り合う…、軍隊生活は戦地ではなく、卓球全米チームに入り中國で活躍するー、しかも、戦友を救った勇敢な行為に対し栄誉勲章を送られる…、除隊後、バッバの故郷でエビ漁の会社「バッバ・ガンプ・シュリンプ」を設立…、突然衝動的に、ジェニーからプレゼントされたランニングシューズを履いてアメリカ横断を繰り返すー、彼のその姿が、「平和を願って走る男」とアメリカ中の話題になり…そしてついにジェニーと再会して結婚する。ガンプの名セリフがバス停の隣人に語られる、«人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない≫と。ベトナム戦争を体験したアメリカらしい映画、荒廃したアメリカの魂に希望を与える、流石にロバート・ゼメキス 監督ならではの映画ではないでしょうかーね。


②兄の身代りでひき逃げ犯で服役したした前科者のジョンドゥは出所後、被害者の家族に謝罪に行き、そこで重度脳性麻痺のコンジュと出会い、交通事故の加害者と脳性麻痺の障害者の奇妙な絆と触れ合いを描いた韓国映画『オアシス』 (2002年イ・チャンドン監督)でした。 脳性麻痺特有のチック症状と仕草を美しく可愛いーと、褒めて車いすで連れまわすジョンドゥの常軌を逸した行動は、鑑賞しているとに不思議な感覚に襲われますー。これは監督独特の表現なのか、韓国人特有の「変り者の姿」なのかなー?


③野戦病院のベッドで、顔も体も白いシーツに覆われて静かに横たわっている負傷した軍人が主人公です。第一次大戦の中、彼はほとんどの器官を失う大怪我を負い、脳さえも損傷してここに運ばれてきた…。暗闇の中で医者も匙を投げた再起不能の負傷兵ジョーは元気なころを回想する。釣り好きだった父と過ごした日々や、出征前夜に恋人と交わした愛の営みなどを。やがて一人の看護婦がジョーの胸に指で書いたアルファベットの文字に喜び、自分に意識があり正常であることを外界に伝えるのだが…。


ジョニーは戦場へ行った』 (1971年ダルトン・トランボ監督)は、恋人カリーンに別れを告げて恋人が止めるのを振り切って第一次大戦の兵士に志願し、塹壕の中でドイツの放った砲弾の直撃に被爆し、脳の機能を失って肉体の塊として野戦病院のベッドで横たわり、暗やみの意識の中で回想する戦争負傷兵ジョーの映画です。原作は第二次世界大戦勃発の1939年にダルトン・トランボによって発表されたが、アメリカ政府によって「反政府文学」と弾圧されて、1945年に発禁処分となった。しかし、ベトナム戦争最中の1971年、再びトランボ自身が脚本・監督して映画化された有名な作品です。トランボは、アメリカ議会の「赤狩り」の最初の標的とされるハリウッド映画界の「ハリウッド・テン」の中に数えられる著名人であり、時代を超えた反戦映画の名作です。流石に見ていてひき込まれますーね!


④妻と娘が家出するという家庭内の不和を抱えたサラリーマンのアリーは、イライラと車を飛ばしているときに、養護施設を脱走したダウン症の青年ジョルジュの犬を撥ねてしまいう。死んだ母親の幻想を追いかけるジョルジュを送り届けるために車に同乗させたが、母の亡くなった実家、最早結婚して夫と子供を抱えた姉の自宅を放浪することになる発達障害者が主人公の映画『八日目 LE HUITIEME JOUR』 (1996年ジャコ・ヴァン・ドルマル監督)でした。


さて、漸く1月下旬の特選映画をアップロードできました。今月はアップが遅れました。映画を自由に見る時間が減り、仕事で拘束される時間が増えたためと、ここ数日風邪を抉らせたたためです。

今回3本を映画館で観賞、今月1月は通算で11本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、ゼメキス監督の『ザ・ウォーク』でした。サーカスの綱渡り「ワイヤーウォーカ」という«マージナルマン≫を主人公に、人間の可能性を表現する、流石にロバート・ゼメキですーね。



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メルビルの原作「白鯨」が老朽の捕鯨船ピークォッド号に乗り込み、巨大なマッコウクジラに片足を喰いちぎられ、その白鯨を倒す執念に憑かれた復讐の狂

気に燃えたエイハブ船長が主人公であったが、1本目の海洋冒険映画『白鯨との闘』(ロン・ハワード監督)は、1850年、アメリカの新進作家メルヴィルが、捕鯨基地ナンタケットを出港した捕鯨船エセックス号に乗り組み、巨大な白いマッコウクジラと戦った人々の最後の生き残りトマから壮絶な実話を聞き出すメルヴィルがどちらかというと主人公であった。


だからハーマン・メルビルの「白鯨」を原作にしているのではなくて、メルヴィルの「白鯨」の裏側にあった生存の秘密、妻にも真実を話せなかった人肉を食べて生き延びた船員たちの生存の真実に迫るナサニエル・フィルブリックのノンフィクション「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」を基に描かれた海洋映画でした。


「白鯨」が人間を押しつぶす巨大な自然の驚異だとするならば、クジラに食いちぎられた片足の「エイハブ船長」と、それを銛で仕留めようとするエイハブの執念は、人間のあくなき自然征服欲だ…。ならば、「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」はメルビルの原作「白鯨」のテーマからはるかに遠く離れてしまっているといえます。最早、「白鯨」はロン・ハワードの白鯨なのだろうーね。


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1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦した、フランス人大道芸人フィリップ・プティの原作を、偶然「The Man Who Walked Between the Towers」という絵本を読んだロバート・ゼメキス監督が映画した『ザ・ウォーク』(脚本:ロバート・ゼメキス&クリストファー・ブラウン)でした。


2本目は、2001年9月11日の9/11の同時多発テロによって崩壊して「グラウンド・ゼロ」の超高層のトウィンタワーの間に張られたワイヤの間を一歩一歩渡る曲芸師フィリップ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の危険な 綱渡りの冒険を描いた作品です。


ロックフェラー一族の掲げる理想「World Peace through Trade」貿易を通じて世界平和を実現するという資本主義と富の象徴であったワールド・トレード・センターは、アメリカの富によって蹂躙された民族にとっては、「憎悪」と悪の象徴であるかもしれないが、ロバート・ゼメキス監督は、それをバランスを崩して一歩間違えれば地上411メートルから落下して命を失う若者の冒険と可能性の夢とロマンスを実現する象徴に変えてしまった…と言えます。


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3本目は、1986年のテレビドラマ第1作、劇場版第7作のシリーズで、2005年の前作「まだまだあぶない刑事」以来およそ10年ぶりに製作された、ダンディー鷹山ことタカ(舘ひろし)と、セクシー大下ことユージ(柴田恭兵)の刑事コンビが5日後に定年を控えて、縄張りを広げる凶悪な中南米マフィアと対決するドンパチ殴り合いの刑事アクション映画『さらば あぶない刑事』(村川透監督)でした。


今更「あぶない刑事」を見て、心躍る人は少ないだろうー。そのくらい時代錯誤の古さを感じました。まあ、でも昨今、ニヤツイタ二枚目や饒舌な三枚目が活躍する甘ったるい推理だけの刑事ものが幅を利かせ、殴り合いもアクションもない刑事ものを嘆いて、辛口の刑事ドラマを求めているマニアならば、「あぶない刑事」に一服の清涼剤を感じるかもしれません…。ただ、どうしてヒロイックなアクションものが好まれるのだろうかーというわたくしの疑問は依然まだ残りますーね。




尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…


(ご案内)下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~第6章連載№8までを掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!http://blog.goo.ne.jp/sasuganogyosuigyatei




2月上旬特選映画【4】★映画のMIKATA「オデッセイ」★映画をMITAKA

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まず初めに前回に続けて、DVD特選映画「障害者と映画」のテーマとして5本の映画を取り上げます。ここでも簡単な紹介とコメントを同じように載せました。


既に次回のDVD特選映画を決めました。「障害者の映画」の次は「女のウァギナと男のペニス」というテーマにしました。その意味するところは、「セックスの映画」です。いやや、ポルノ映画の特集と勘違いされては大笑いです。「男と女の性」に関連するテーマで私の特選映画を取り挙げたいと思っています。勿論、「障害者の映画」のテーマはまだまだたくさんの名作映画が残っています。あと数回掘り起こし、更にブックレビュー」もまだなので、もう少し時間がかかりそうですーね。詳細なコメントとブックレビューは後日に再び回します。


さて、2月上旬の特選映画をアップロードします。今月も再びアップが遅れました。再び「防災センター」の仕事にカンバックしたので、映画を自由に見る時間が減り、仕事で拘束される時間が増えたたです。2月上旬は4本を映画館で観賞を観賞しました、それもかなり慌てて映画館へ行きました。選んだ特選映画1本は、あの『G.I.ジェーン』 (1997年)、『グラディエーター』 (2000年) 、『ハンニバル』(2001年)を製作したリドリー・スコット監督の『オデッセイ The Martian』でした。


➀天体や宇宙に詳しいが、どんな仕事にも失敗するアスペルガー症候群の青年アダム、同じアパートの上階に引っ越してきた童話作家志望の幼稚園の先生ベスの苦々しいロマンスを描いた「恋する宇宙」 (2009年マックス・メイヤー監督)です。アダムは天文台で職を得て、べスはセントラル・パークに住むアライグマ一家の子供アダムを主人公にした童話の絵本を一冊出版できたのだが、悲しいことに二人は障害者の壁を超えた結婚にこぎつけなかった・・・のです。


②アスペルガー症候群の男女が集まるサークル仲間のリーダーを務めるグレゴリー青年と、その集会に参加した美容師イザベルの、二人の奇妙な同居生活を描いた「モーツァルトとクジラ」 (2004年ペッター・ネス監督)です。クジラの着グルミを頭から被っるグレゴリーと、モーツァルトを心のリズムのように聴くイザベル・・・二人のラブロマンスです。アスペルガー症候群のパーソナリティーは、背後に一風変わった人格と、それが周囲に巻き起こすエピソードが豊穣なので、映画化しやすいのだろうかーナ、面白い名作が多いです。これ以外にもダスティン・ホフマン主演の「レインマン」他多数あります。


③第二次大戦中のドイツケルンで両親を亡くした双子の姉妹が、ナチス・ドイツに住む親戚の農家に引き取られたアンナと、占領下のオランダにある裕福な家庭に育てられたロッテの悲運を描いた「アンナとロッテ」 (2002年ベン・ソムボハールト監督) です。直接「障碍者」の主人公が登場する映画ではないのだが、先日大変衝撃的な番組、ETV特集「障害者虐殺70年目の真実」に触発されて、ハダマー精神病院その他で20万人以上の障害者がユダヤ人殺戮以前にガス室で殺されたナチズムの「T4」作戦に関連した映画を探し、ネット資料

http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hb/a6fhb700.html#ex01

にたまたま「アンナとロッテ」と「マイ・ファーザー ~死の天使~」の2作品の映画が紹介されていました。私は参考資料として観賞しました。「アンナとロッテ」にはナチスの「優生政策」によって、家政婦をしている姉アンナをナチス・ドイツ政府の役人が訪れ、「知的障害者」として「断種」することを通告するシーンがありました。後日、ブックビューで取り上げたいと思ってます。


④聾唖者秋子役の高峰秀子と、同じ聾学校の同窓生である片山道夫役の小林桂樹が結婚して、空襲の焼け跡と戦後の混乱を生き抜く松山善三の初監督作品「名もなく貧しく美しく」 (1961年松山善三監督&脚本)でした。日本映画では聾唖者が主人公の作品が多いです。特に、障害者の邦画では、この作品は名作中の名作です。身体障害の映画で「だいじょうぶ3組」(2013年。廣木隆一監督)は異例中の異例ですね。邦画で『ゆずり葉-君もまた次のきみへ-』(2009年早瀬憲太郎監督)を見たかったのだけれども、DVDがレンタルショップになかったです。


⑤ホームレスの売春婦が産み捨てていった女の子ルーシーを、スターバックスで働きながら育ててる7歳の知能しか持たない知的障害サムは、家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、手元から愛娘ルーシーを養護施設に保護養育す措置を始める。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、女性弁護士リタに弁護を依頼する。「I am Sam アイ・アム・サム」 (2001年ジェシー・ネルソン監督)は、サム役のショーン・ペンの演技にホロリと感動させる名画でした。




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1本目は、火星に一人置き去りにされた宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)は、火星への有人探査計画「アレス」の前のミッションが残した居住カプセル資材・・・、それは、NASAが1996年に火星に打ち上げ着陸した火星探査計画の着陸機・探査車「マーズ・パスファインダー」の資材ーを使い地球帰還の孤独な奮闘を描く。『オデッセイ。原題: The

Martian』(リドリー・スコット監督)でした。


この映画の注目点の一つは、「ボーン・アイデンティティー」以来、彼のイメージは、サスペンスとアクション俳優まの印象が強かったですが、今回の主演作品を務めるマット・デイモンは、完全にイメージチェンジをしています。


しかも、宇宙飛行士の生存を支えたのが「植物学者」の地球の知識でした。生きることの科学技術と生存する命への愛着と冒険心は、最後の最後まで地球の人間のものでした・・・。これこそ私の信念である≪人間の知識は地球を駆け巡る魔法の杖である≫ことを証明していました。


二つ目は、これまでの宇宙映画の舞台が、月面から宇宙空間へ宇宙船内から、とうとう火星になりました。これまでさまざまなスペース映画が公開されました。私の記憶に残っている映画には、例えば、宇宙空間に投げ出されてしまった宇宙飛行士・ストーン博士(サンドラ・ブロック)の極限的状況を描いた『ゼロ・グラビティ』(劇場公開 2013年。アルフォンソ・キュアロン 監督)がありました。例えば、3年契約で1人孤独な生活に耐える宇宙飛行士サムは燃料を詰めたポッドを地球に送る単調な毎日を過ごすが、あ

る日不注意から事故を起こし診療室で目を覚ました。そこには自分と瓜二つのクローン人間に会うというストーリの『月に囚われた男』(劇場公開2010年。ダンカン・ジョーンズ監督)、例えば、アポロ13号の絶体絶命の危機と地球への生還描く人間ドラマ『アポロ13』(劇場公開1995年。ロン・ハワード監督)がありました。これまで宇宙映画の舞台装置は、もっぱら月面でしたが、それが宇宙空間と船内に変わり、さらに、金星がとうとう登場した。


三点目は、主役はアメリカ人俳優だが、救助するのはアメリカではなくて、中国の宇宙船と中国マネーがアメリカ人宇宙士を救助に向かう。ハリウッドの映画に中国が登場した点がとても面白いですーね。


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2本目は、実在するアイリッシュ・マフィアのボス、「ジェームズ・ホワイティ・バルジャー」が裏社会でのし上がっていく犯罪映画『ブラック・スキャンダル BLACK MASS 』(スコット・クーパー監督)でした。バルジャー役をジョニー・デップが主演するゆえに見た映画でしたが、駄作でした。同じ町の出身からFBI捜査官、ジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)とホワイティが手を組んでイタリア系マフィアの縄張りに勢力を広げていくホワイティの組織犯罪のストーリは、実在のストーリのようですが、私の嫌いな心胆を寒くする残酷非情な殺人シーンの連続でした。


例えば、ブラッド・ピット出演の『悪の法則』(2013年リドリー・スコット監督)や『ジャッキー・コーガン』(2012年アンドリュー・ドミニク監督)は、かなり期待して観たのだけれども、公開されて直ぐに見る作品なんかではなくて、期待外れの駄作でした。犯罪映画には、例えば今作品「ブラック・スキャンダル」のように俳優の知名度だけで観客の関心を引き付けるB級作品が多いですーね。


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3本目は、ニューヨークのデパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする若くて清純な、天国から落ちてきたようなあどけない女性・テレーズ(ルーニー・マーラ)と、幼女を廻り離婚訴訟途中の成熟した婦人・キャロル(ケイト・ブランシェット)の間に生まれた謎めい美しい同性愛的関係を描いた恋愛映画キャロル 』(トッド・ヘインズ監督)でした。


見知らぬ乗客』(1951年アメリカ映画。アルフレッド・ヒッチコック監督)や『太陽がいっぱい』(1960年フランスイタリアの合作映画。ルネ・クレマン監督)の原作者です。監督にとっては映像化への表現意欲の湧く女性の視点で書かれたミステリアスなストーリを創作する女性作家です。私もこの作家に魅了されました…。日本の女性作家で言えば湊かなえカナ?!


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4本目は、元アスリートのFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、アスリートによる犯罪集団への潜入捜査を敢行するが、ミッションを遂行する一方、命知らずの犯罪者との間に信頼と友情が生まれアクション映画『X-ミッション POINT BREAK』(エリクソン・コア監督)でした。


ハーヴァード大学出のエリートFBI捜査官のジョニー・ユタ(キアヌ・リーブス)は、ロサンゼルスのベニス・ビーチで続発する銀行強盗の調査のためにサーファーに成りすまし潜入捜査のため強盗団の

リーダーであるボディ(パトリック・スウェイジ)に接触する『ハートブルー Point Break』(1991年キャスリン・ビグロー監督)にアクション映画のリメイク版と看做してよいだろう。


エリクソン・コア監督は、ご存じ「ワイルド・スピード」シリーズの撮影監督を務めた監督です。劇中のスタント、30メートルを超える大波を滑走するサーフィンは勿論、山頂の隘路を猛スピードで突っ走るモトクロスや大空に向かってそそりたつ絶壁をよじ登るロッククライミングや山肌の岩石が露出した急斜面を直滑降に滑るスノーボードなど、大自然との命のやり取りをするアクロバットのようなエクストリームスポーツにCGを使わずに世界のトップアスリートを起用した作品でした。犯罪アスリートたちのリーダ・ボーディの犯行は、肉体と運動能力の極限と限界を目指した「8オザキ」という自然への崇拝と恩恵を実行する伝説の東洋人の思想があった・・・。


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3月上旬特選映画【5】★映画のMIKATA「エヴェレスト/神々の山嶺」★映画をMITAKA

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3月上旬の特選映画をアップロードします。今回5本を映画館で観賞しました。選んだ映画1本は、山岳映画の『エヴェレスト/神々の山嶺』が白眉でした。山岳映画にまた新しい名作が一本増えたと言えます。ただ、過去にも山岳映画には名作が数々製作されています。私は邦画では木村大作監督の「劔岳 点の記」 (2008年)が直ぐに思い浮かびます。旧い作品では 増村保造監督の「氷壁」 (1958年)かな…。洋画では、「アイガー北壁」 (2008年、フィリップ・シュテルツェル監督) と「クリフハンガー」 (1993年、レニー・ハーリン 監督) が強烈な印象として残っています…


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1本目は、南米ペルーの奥深いジャングルの地震を契機に、長旅の末ようやく大都会ロンドンのパディントン駅に降り立った、真っ赤な帽子に青のダッフルコート姿の、毛がふわふわふさふさもこもこのクマが主人公の『パディントン』(ポール・キング監督)でした。


いつもの私ならば決して見ないマイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」原作のアニメ映画なのだが、あのクマのしぐさは愛らしいですねー。自然の中で熊は獰猛で怖ろしいのですが、それを愛らしいアイドルにしてしまう人間の感性とは、不思議なものです。


アニメ、特に動物アニメへの熱愛は、泣いて暴れて騒ぐ子どもや、排便し涎を流し噛み付き毒舌を吐く生身の人間を嫌悪する「人間嫌い」の独身女性が、可愛らしいペットの猫や犬を抱きしめて頬ずりして溺愛するのと似ていますーね。人間の本質は、その対象にある紐の先を手繰り寄せて、「者と物」の分析からしかわからないものですーね。女がペットを性の対象以外の生きモノ「愛玩物」として、或は、男が女をセックスの対象以外の生きモノ「愛玩具」として溺愛すると似ています。人間の本質とは何なのだろうか…???そんなことを私に考えさせる映画でした。


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ジャッキー・チェンの体当たりのカンフーアクションをどれだけこれまで観てきただろうか。印象に残る近作品だけでも、「ベスト・キッド」(2010年)、「新少林寺」(2011年)、「1911 辛亥革命」(2011年)等々、すぐに挙げられます。2本目のドラゴン・ブレイド天降雄獅/DRAGON BLADE』(ダニエル・リー監督)は、シルクロードで前漢とローマ帝国軍が争ったという史実をベースに、ジャッキー・チェンは西域警備隊隊長役で登場して、雁門関に流され、ルシウス(ジョン・キューザック)率いるローマ帝国軍と出逢うというストーリでした。


ただ私は、ジャッキー・チェンの良さ、つまり、コミカルな演技と、演技の饒舌さが出ていないなーと思いました。目まぐるしく手足を動かし、滑稽に七転八倒する、滑稽なしぐさと肉体の表現は、ブルースリーを元祖として、ジャッキー・チェンの専売特許です。兎も角私には、退屈な映画の一本でした。


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3本目は、2005年のアメリカでサブプライムローンの金融危機をウォール街で警告する金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)を主人公に、サブプライムで大損をするのではなくて、逆にリーマンショックで大儲けをする『マネー・ショート 華麗なる大逆転/THE BIG SHORT』(アダム・マッケイ 監督)でした。


リーマンショックやサブプライムローンなどの金融関係の事情と金融用語が分からなければ、ちっとも面白くない映画でした。が、この映画のアダム・マッケイ 監督の狙いは、映画の中でアメリカ社会のウォール街の証券と金融業界を暴露するためなのでしょうか…ね、何なのでしょうか・・・ね???。


今アメリカ社会での最もホットな話題は、バラク・オバマ大統領に代わって、誰が第45代アメリカ大統領になるか…、今、大統領選の有力な候補者の顔が浮かんできました。予備選では、民主党のヒラリー・クリントンと共和党のドナルド・トランプの人気は有力であり、関心があります・さて。その一人、危険な意外で注目の異色候補者、共和党のドナルド・トランプとは何者でしょうか・・・???ホテル、マンション、ゴルフ、カジノその他の不動産を開発建設した「トランプ・オーガニゼーション」を経営する推定資産45億㌦の不動産開発で財を成した不動産王です。彼の所有するニューヨーク五番街にある中心部の高級複合施設「トランプタワー」には、スピルバーグやハリソンフォードなど、アメリカの有名な芸能人やスポーツ選手が住んでいるそうだー。


ただ、トランプの推定資産45億㌦など、歴史上の億万長者たちやアメリカの富豪たちと比較したら大した物ではありませんーね。ここで見ておきたいのは、アメリカ経済構造の中での「不動産」というものの位相です。豪邸などではなく、庭のある細やかな一軒の家で家族と共に穏やかに生活するという生活は、アメリカ人の平均的な生活欲求ではないでしょうかー。


イギリスの金融業界を支配したユダヤ系金融一族のロスチャイルド家の初代家長のマイヤーの総資産は桁外れの3500億㌦です。さらに、アメリカの石油開発から財を築き、20世紀のアメリカンドリームの体現者・ロックフェラーの総資産は驚異の3400億㌦でした。また、鉄鋼王と言われた実業家カーネギーの総資産は何んと3100億㌦です。フォーブスの発表した資産10億ドル以上を所有する2016年の億万長者では、ITで成功したマイクロソフトのビルゲイツがまあまあ750億㌦、アパレル業界で儲けた「Zara」創業者のアマンシオ・オルテガの総資産は670億㌦、投資顧問会社、金がさらに金を、利息がさらに利息を生み出す金融業界のウォーレン・バフェットの総資産は760億㌦、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの総資産は452億㌦、facebookの創業者マーク・ザッカーバーグの総資産は446億ドル、コンビュータソフトのオラクル・コーポレーションの創始者ラリー・エリソンの総資産は436億㌦、通信放送業界で財を築いたブルームバークの創業者マイケル・ブルームバーグの総資産は400億㌦、Googleの創業者セルゲイ・プリンの総資産は344億㌦、スーパーマーケット「ウォルマート」の創業者一族の一人、アリス・ウォルトンの総資産は323億㌦、中国系不動産王の王権林の総資産は287億㌦・・・多彩な顔ぶれと金持ち達がズラリズラズラと並んでいます。


私が長々とアメリカの長者番付を列挙したのは、アメリカのお金持ちたちの金儲けの経済構造を見てほしいからなのです・・・。明らかに石油で一儲けしたロックフェラー、ビルや造船で使う鉄鋼業で財産をなしたカーネギーのアメリカ経済は、19世紀から20世紀のアメリカ経済です。昔ながらのアパレルファッションやスーパー業界で複合経営をする億万長者と、IT関係と株や証券で儲け、ウォールストリートで働く投資家ヘッジファンドの億万長者が出現したことは、新しいアメリカ経済の姿です。そして、不動産関係の億万長者が出現したアメリカ経済の構造変化もまた見てほしいのです…。


さて、映画の話題に戻ります。リーマンショックの元凶はサブプライムローンの破たんです。アメリカでも日本でもマイホームを買い、妻と子供と共にその土地で賃金労働者で一生を終わるというのが標準的なブルーワーカと都市型生活者のパターンではないでしょうかーね。サブプライムローンというのは、アメリカの格差社会の中で大部分の市民層、低所得階層の貧しい人たちに高金利ではあるが、担保も貯金も資産の審査もなしで、ローンを組める夢のような「住宅ローン」制度だったのです。 なぜ、こんな高金利の住宅ローンを、金もない低所得層が平気で組んだかというと、アメリカにおいて2001 - 2006年ごろまで住宅価格の上昇が続き、空前の住宅バブルになっていた背景があり、住宅価格は上向きに高騰するので、時間の経過とともに高く売れた。たとえ焦げ付きがあったとしても、或はありそうでも、決して赤字になる恐れはなかった…のです。そして尚且つ、投資銀行はこのサブプライムローンの住宅債権を、いろんな金融商品と抱き合わせで運用したり売ったりしていました。ところが、2006年に住宅バブルが弾けて、2007年夏期から住宅価格が下落、ローンの返済ができなくなった。住宅ローンの債権者は、お金に困って資金繰りができなくなり、家を売却してローンを返すということも出来なくなりました。2008年9月15日にアメリカ大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が倒産した事を引き金にリーマン・ショックが発生、投資銀行もローン返済者も、世界金融危機の破綻の原因になったのでした。不動産と金融が世界経済をけん引しているーというのが、この映画の背景でありキーワードです。


私は映画「マネーショート」を、不動産王ドナルド・トランプの人気を支えるアメリカ大衆とサブプラムローン問題を繋ぐアメリカ経済のトライアングルで捉えるとアメリカが見渡せる視点が持てます。


4
カメラマン深町誠(岡田准一)はカトマンズの街を彷徨う中、偶然立ち寄った古道具屋の店先で旧いカメラを目にする。4本目は、かつてエヴェレスト初登頂に挑みながらもエヴェレスト山中で消息を断ったイギリスの登山家ジョージ・マロリーの、登山史上最大の謎の一つ、マロリーの遺品のカメラと見た深町の姿から『エヴェレスト/神々の山嶺』(平山秀幸監督)は始まりました。


1953年にイギリス登山家のエドモンド・ヒラリーとチベットの随行シェルパ、テンジン・ノルゲイによって初

登頂がなされたて以来、エベレストの登頂は、世界中の登山家を魅了し、また、様々な物語を残しています。この映画は、マロリーがエヴェレスト登頂の際に妻のコダックカメラを持って行ったので、もしマロリーの遺体の近くでカメラが発見され、極寒のエベレストではフィルムは劣化せず現像可能だから、そこに頂上から撮った写真があるとすれば、ヒマラヤの登攀史は書き換えられることになる。頂上アタックの写真があるかもしれないー、そんな期待と可能性があった。この謎をメインテーマとして夢枕獏さんが書いた小説「神々の山嶺」が原作となっています。


小説としても大作ですが、山岳映画としても大作ですーね。1996年に起きたエベレスト登山史上でもかつてない悲劇として知られる山岳遭難事故・・・、ニュージーランドの旅行会社が公募した登山ツアーに集まったアマチュア登山家たちが山頂付近の生存不可能な死の領域「デス・ゾーン」で遭難した悲壮な最期を映画化した山岳映画『エヴェレスト3D』(バルタザール・コルマウクル監督))は、以前この映画ブログでもコメントを載せたことがありますが、あの映画と勝るとも劣らぬ平山秀幸監督の映像作品でした。


エベレスト初登頂以来、エベレストで死亡した人の数は216人と言われており、回収されずに放置されたままの遺体「グリーンブーツ」は腐敗せずに冷凍保存された状態で150体あるといわれています。マロリーの遺体も行方不明以来75年の間、グリーンブーツであったわけです。カメラマン深町が見つけた羽生丈二(阿部寛)の遺体も凍っていました…。




5
5本目は、真冬のブリザードが吹き荒れる大西洋上で、荒れる大波に船体を真二つに破壊された巨大タンカーSSペンドルトン号の救助信号をキャッチしたバーニー(クリス・パイン)率いる沿岸警備隊員4人が定員12人の小型木製救助艇で、巨大タンカーで生き残ったに生存者32人を救助に行くに救難救助映画『ザ・ブリザードTHE FINEST HOURS 』(クレイグ・ギレスピー 監督)でした。


どうもタンカーの海難事故の映画と言うのは、単に救助だけのストーリでは、私はあまり感動しませんでした。プラス、サスペンスとかスパイとか、油田開発とか戦争とかの要素が絡まないと、面白くはないで

すーね。


今回はいつものDVD特選映画「障害者と映画」は省略しました。そろそろ飽きてきたというのが率直な理由です…。次回辺りに閉じたいと思っています。

(尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)

(ご案内)下記アドレスでファンタジーノベル「ひまわり先生、大事件です。」序章~第6章連載№8までを掲載しました。宜しかったら、一度お立ち寄りください。感想もブログ内に頂ければ嬉しいです…!http://blog.goo.ne.jp/sasuganogyosuigyatei



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