■映画情報
ドラゴン・タトゥーの女(2011)THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/上映時間 158分/劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)/公開2012年10月 /
オフィシャル・サイト
■スタッフ
監督: デヴィッド・フィンチャー/製作: スコット・ルーディン、オーレ・ソンドベルイ、ソーレン・スタルモス、セアン・チャフィン/製作総指揮: スティーヴン・ザイリアン、ミーケル・ヴァレン、アンニ・ファウルビー・フェルナンデス/原作: スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』/脚本: スティーヴン・ザイリアン/撮影: ジェフ・クローネンウェス/プロダクションデザイン: ドナルド・グレアム・バート/衣装デザイン: トリッシュ・サマーヴィル/編集: カーク・バクスター、アンガス・ウォール/
音楽:トレント・レズナー/
■キャスト
ダニエル・クレイグ:ミカエル・ブルムクヴィスト/ルーニー・マーラ: リスベット・サランデル/クリストファー・プラマー: ヘンリック・ヴァンゲル/スティーヴン・バーコフ: ディルク・フルーデ/ステラン・スカルスガルド: マルティン・ヴァンゲル/ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン: ニルス・ビュルマン/ベンクトゥ・カールソン: ホルゲル・パルムグレン/ロビン・ライト: エリカ・ベルジェ/ゴラン・ヴィシュニック: ドラガン・アルマンスキー/ジェラルディン・ジェームズ: セシリア/ジョエリー・リチャードソン: アニタ/インガ・ランドグレー: イザベラ・ヴァンゲル/ペル・ミルバーリ: ハラルド・ヴァンゲル/マッツ・アンデション: グンナル・ニルソン/ イーヴァ・フリショフソン: アンナ・ニーグレン/ドナルド・サンプター: 警部補グスタフ・モレル/エロディ・ユン: ミリアム・ウー/ヨセフィン・アスプルンド: ペニラ/エンベス・デイヴィッツ: アニカ/ウルフ・フリベリ: ハンス=エリック・ヴェンネルストレム/
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
2月上旬の推奨映画をアップロードします。映画館で観賞した映画は6本でした。1本目の映画は、1989年にヤングアニマルで連載を開始した、三浦建太郎原作漫画「ベルセルク」の映画アニメ「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」(窪岡俊之監督監督)です。黄金時代篇3部作の第1弾で、懐かしさが半分あるので続編が楽しみです。2本目は、ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」の最上階のペントハウスに住む大富豪に全財産を詐取されたタワーの従業員たちが、黄金のクラッシックカーを強奪する映画です。「ナイト・ミュージアム」のコメディー俳優ベン・スティラーと、エディ・マーフィが初めて共演した「ペントハウス」( ブレット・ラトナー 監督)です。3本目は、元傭兵のハンターのマーティンが、バイオテクノロジー企業の依頼で幻の野生動物「タスマニアタイガー」を仕留め、サンプルを採取する「ハンター」(ダニエル・ネットハイム 監督)です。4本目は、スウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの長編ミステリー小説を映画化したスウェーデン映画1作目『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』を、なんとハリウッドのデヴィッド・フィンチャー監督がリメイクしました。 私は リスベット・サランデルの背中に彫られたタトゥーが強烈な印象を残しています。5本目は、再開発のために荒川の河川敷に棲みついた奇妙で風変わりな若者たちの共同体に、大企業の坊ちゃん・市ノ宮行が偵察に来て、漫画チックな体験する「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」(飯塚健監督)です。6本目は、人気ゲーム「逆転裁判」()を映画化した作品で、 3日間で判決を下す≪序審裁判≫制度を導入した近未来の裁判の弁論を、弁護士と検事の弁舌対決で描いています。率直に言って三池崇史監督が何を?映像表現しているのかーが関心でした。やや幻滅です。私は推奨映画に★「ドラゴン・タトゥーの女」を選びました。
1本目の映画は、1989年にヤングアニマルで連載を開始した、三浦建太郎原作漫画「ベルセルク」のアニメ映画化です。「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」(窪岡俊之監督監督)は、黄金時代篇I3部作の第1弾で、私も学生の頃に深夜のテレビに噛付いてよく見ていたアニメですから、再び映画で見れるとは驚きで懐かしかったです。DVDをレンタルして観たいなと思っていたくらいですが、昔の感動は甦りませんでした。ちょっと映像が余りに綺麗すぎるからだろうかな?
2本目は、ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」の最上階の「ペントハウス」( ブレット・ラトナー 監督)に住む大富豪に全財産をだまし取られたタワーの従業員たちが黄金のクラッシックカーを強奪するコメディーですが、「ナイト・ミュージアム」の俳優ベン・スティラーと、エディ・マーフィの共演を観て、ベン・スティラーの演技に対していつものエディ・マーフィ風のオチャラケのセリフと演技が妙に大袈裟で不自然に見えました。これは「コメディー」そのものに対して異質の解釈を二人が別々に持っているということなのかな…?
3本目は、元傭兵のハンター主人公のマーティンがバイオテクノロジー企業の依頼で幻の野生動物「タスマニアタイガー」を仕留め、サンプルを採取しようとする「ハンター」(ダニエル・ネットハイム 監督)。オーストラリアタスマニアの静かで神秘的な自然が印象的な映画でした。女性監督独特に映像表現を感じました。それは、そうですね…、「殯の森」等の河瀬直美監督に感得した≪自然と人間への柔和な感触≫と言い換えられます。
4本目は、スウェーデンの作家・スティーグ・ラーソンの長編ミステリー小説の3部作の1作目『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』のスウェーデン版映画を、ハリウッドのデヴィッド・フィンチャー監督がリメイクした「ドラゴン・タトゥーの女」です。私は改めてスウェーデン映画の『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』をもう一度見て、デヴィッド・フィンチャー作品と比較しました。彼独特の映像表現が随所にあり、最後の姪ハリエットがロンドンで生存していて登場するストーリの予想外の解釈もありました。特に リスベットの背中に象徴されるような反キリスト教的な「悪」の個性と、射撃されて頭部に銃弾の傷を負ったミカエルを甲斐甲斐しく手当てし、彼の愛情に報いるように皮革の上着をプレゼントする彼女の女らしい「善」の個性を見事に屹立させて描いているパーソナリティー表現は流石だなーと思いました。さらに、バックから流れるサウンドがまた衝撃的でした…。
音楽担当はナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアティカス・ロスです。映画の予告編映像には、レッド・ツェッペリンの「Immigrant Song」のカヴァーがフィーチャーされていて、その重厚なサウンドが映像を更に強烈に揺すぶっていました。トレント・レズナーは、1993年と1996年にはグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマーに選出されており、1997年タイム誌の特集で「最も影響のある25人のアメリカ人」の一人にも選出されています。第83回アカデミー賞では、やはりアティカス・ロスと組んだ『ソーシャル・ネットワーク』のサウンドトラックが作曲賞でオスカーを受賞しました。 是非とも予告編映像に収録されている音楽を観賞してください。強烈 なインダストリアル・ロックがビンビン響いてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=oaFyp3jdlYE&feature=fvwrel
5本目は「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」(飯塚健監督)です。荒川の河川敷に共同生活する人たちは、誰も彼もバカバカしくもヘンテコリンで漫画チックな個性の集まりです。金星から来たという美少女ニノ(桐谷美玲)、かっぱの着ぐるみを着ている村長(小栗旬)、星の黄色いマスクから両眼を覗かして「ロックだぜー」を連発するミュージシャン(山田孝之)…。私もこんな変わり者が居る村ならば一度出会いを体験したいな…。
6本目は、「逆転裁判」(三池崇史監督)です。 累計売上400万本を超える大人気ゲーム「逆転裁判」を映画監督の三池崇史が映像化したー、私にはこれだけで一度見る価値があると思いました。私はこのゲームの存在を知りませんが、恐らくサスペスとトリックと起承転結のストーリがあり、ストーリを担う個性的な登場人物が活躍するロールプレーゲームなんでしょうか…?。ゲームの魅惑的な興奮を映像化する映画監督に当初首を傾げていた私ですが、それが意外に面白い。これからは、人気ゲームを映画化する映画監督が、それぞれ趣向を凝らして次々に出現しそうです。