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Channel: 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・
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11月上旬特選映画【23】★映画のMIKATA「人魚の眠る家」★映画をMITAKA

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11月上旬の特選映画をアップロードします。今回5本を映画館で観賞、今月11月は通算で5本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、提幸彦監督の『人魚の眠る家』でした。元々医療のDVD特選映画を映画ブログで書いていましたので、また新しい医療映画の名作が一本増えたーナ…と思いました。この時期は日本アカデミー賞候補の名作が公開される時です。確実に候補の一作に選ばれるだろうし、最優秀賞の幾つかの賞を獲得するのではないでしょうかーネ。東大在学中に蓮實重彦の映画ゼミに参加した異色の蓮實チルドレンの映画監督の中田秀夫監督の『マホを落としただけなのに も面白かったです。がスマホと言う日常的になったIT機器をホラーの道具にしたのはユニークwでしたがだがね、ホラー&サイコミステリーとしてはやや月並みなストーリでした。でも、他の映画も観たくなりました…。日活ロマンポルノの小沼監督にも影響を受けたようなので、ポルノの「ホワイトリリー」も観ようかな。

 

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宇宙船から帰還した飛行士に寄生した知能を持った地球外生命体「ヴェノム」が次々と人間の肉体の中に同化しながら寄生侵略しようとする。1本目は、そのヴェノムから地球外惑星でも生存できる新しい人間生命体と人体を研究する研究所「ライフ財団」の人体実験を疑い、人の犠牲と死と探るジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)を主人公にした、地球外生命の侵略映画『ヴェノム/ VENOM』(2018年、シェーン・ブラック監督、原作)でした。

 

スパイダーマン」「アイアンマン」の原作者として知られるアメリカ漫画界の重鎮、スタン・リー(95歳)さんが亡くなったそうです。映画ファンならば誰でも知っているようにアメリカンのコミック誌「マーベル・コミック」のヒーローで、2作品とも既にこの映画ブログでもシリーズ化され、実写映画化されているヒット作品です。そして、「ヴェノム」もまた原作者は違いますが「マーベル・コミック」のダークヒーローの一人です。

 

地球外から異星人が侵略するストーリや地球を破壊する悪人もまたコミックには「ダークヒーロー」としてたくさん登場しました。「スパイダーマン」「アイアンマン」を初め、キャプテンアメリカン、マイテイソーなどいましたーネ。ところで、ヴェノムは地球外の生命体だけれども、ヴェノムがエディ・ブロックの生体に侵入したヴェノムは悪人なのかな、地球を守るヒーローなのかな…??? 1990年代版(1994年~1998年)の『スパイダーマン』(第37話、第38話)では、ヴェノムの誕生から追放までが描かれているるそうです。ヴェノムはスパイダーマンと共に古くから作られたキャラクターの一人のようです。ヴェノム の本来の名前の由来は「毒(猛毒)」らしいデス。そして、ヴェノムも旧い歴史を持つようです。

 

この先恐らくジャーナリストのエディ・ブロックのその後の続編が地球の悪を懲らしめる「ダークヒーロー」として単独で活躍するのではないでしょうか…ネ。

 

いつもは「マーベル・コミック」原作の映画は避けているのですが、地球外怪物生命の「ヴェノム」の姿が、まるで『エイリアン/Alien』シリーズ(1979年公開、リドリー・スコット監督)のSF映画の海獣にそっくりだったので観たくなったからです。

 

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北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、店主・篠川栞子(黒木華)と、祖母の遺品の本棚にに残された夏目漱石の直筆のような署名入りのそれから』を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)が、その本の持ち主である亡き祖母の恋の秘密を解読する。2本目は、本の周辺の謎を探偵のように推理する「本」探偵映画『ビブリア古書堂の事件手帖}』(2018年、三島有紀子監督、三上 延原作)でした。

 

本を読む人が少なくなって、通勤電車の中は以前の風景ー、混んだ客車に揺られながら片手に吊皮を握り、片手に文庫本を広げて巧みにページをめくる風景は見られなくなりました。IT全盛期の今、敢えて文学の好きな人は満員電車でも紙のページをめくる必要がない電子本で鴎外や漱石を読み、画面を切り替えて読めない難字の意味を電子辞書ですぐに調べる時代が来ています…。

 

私も古本屋が好きです、本を買うというよりも本に囲まれた空間に居ることが好きなのかもしれません。でも未だに紙の新聞を毎朝週間のように広げる習慣の中高年は多いし、紙の本を後生大事に本棚に「積読」する人もまだまだ多いです。最早、本が好きで本の裏に張りつけられた古書店の紙、所有者の蔵書印やサインもそのまま残った、蔵書家の棚から古本屋に売られた本と偶然出会うなどということは、八重洲口に林立するモダンな高層ビルの大理石の石材プレートにアンモナイトの化石を見つけるようなものですーネ。と言っても、昨今古本の値打ちもお勉強もしていない素人のバカ学生ばかりいる古本屋・・・、今も急速に店舗数を延ばしている「BOOKOFF」にはそんなサインや印はないですーネ。却ってそんなものが表皮にあれば1冊100円の値段が付かずに、0円に査定さてしまいます。最早、昔ながらの古書の価値を値踏みできる古本屋は無くなったといっても良いデス―ヨ。

 

そんな昨今の古本屋の現況に、本の価値と来歴の物語を推理小説のように探る原作小説は、寧ろ古き良き時代のロマンを掻き立てるといっても良いデスネ。以前TVドラマで放映していたので、映画を見乍ら私も何か懐かしい物語に再会したようでした。

 

 

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派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人・富田誠(田中圭)が、タクシーの座席にスマートフォンを落としてしまう。それを拾った謎の男は、ある時にはセキュリティ会社社員(成田凌)を装って麻美に近づき、ある時は、富田の携帯を拾ったと連絡して麻美を欺いて喫茶店に呼び出した。

 

そのことから富田の携帯に入っていた住所録や携帯写真もすべての個人情報がコピーされ、恋人の麻美の個人情報も盗まれたある日麻美に相手先不明のストーカの男から携帯コールが鳴り、買ったこともない商品のクレジットカードの請求が届き、SNSにプライバシーを暴露するような写真が何者かによて掲載され、不自然な事件が頻発し始めた…。

 

富田と麻美周辺で起こる携帯のトラブルと並行して、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される猟奇殺人事件が起こっていた。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られている共通点があった。3本目は、サイコ&サイバーミステリー映画『マホを落としただけなのに (2018年、中田秀夫監督、志駕晃原作)でした。

 

現在では大人の誰でも日常的な道具として持っている携帯を使ったサイバーミステリーと、幼児の頃の母親からのネグレクトがトラウマになって、髪の長い女を次々と誘拐して殺して地中に埋める連続殺人と言う異常犯罪者のサイコミステリーを結び付けた作品であることが、この映画を面白くしているのでしょう…。

 

ただいつも「Dlife」でアメリカのTVドラマ『クリミナルマインド』を見ている私には、アメリカの異常犯罪のスーリににごろごろしている犯罪のように思えました。インターネットの«GYAO»に収録されている「DLIFE」見たことありますか…?是非暇な時にネットを開いてみてください。

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中国・深セン市近郊の大芬(ダーフェン)はゴッホなど有名画家の複製画を作ることが小さな町の産業として成り立っていた。

 

湖南省出身の趙小勇(チャオ・シャオヨン)さんは、1996年に出稼ぎのためにここへ来て、以来20年余り独学で油絵の描き方を勉強してこの狭い工房でゴッホの複製画を描き続けてきた。4本目は、有名画家の複製が制作で世界市場の6割を生産しているといわれている、複製画王国の中国で、ゴッホの複製画を10万点以上を家族と共に描いてきたチャオが、オランダ・アムステルダムを訪れ、本物のゴッホの絵を見るまでを追ったドキュメンタリー『世界で一番ゴッホを描いた男/  中国梵/CHINA'S VAN GOGHS 』(2016年、ユー・ハイボー&キキ・ティアンキ・ユー監督)でした。唯一、この映画にドキュメント作品としての価値が有るとするならば、有名画家のレプリカを本物そっくりに描く複製画家が、果たしてゴッホと同じ絵具の職人なのか、芸術家なのかという葛藤をフィルムで追いかけているか、どうだろうか・・・でしょうね。

 

絵画を廻る事件は数々あります、例えばピカソ、マチス、モネ、ゴーギャン、ロートレックなどの多くの高額な名画の盗難事件が最も多いでしょうね。、最近、中国の贋作展示会事件として、前衛芸術家の草間彌生作品の出展物が全てニセモノという展示会、«草間彌生と村上隆の共同作品展»と銘打って公然と広東省深圳市や広州市、湖北省武漢市、江蘇省蘇州市、天津市、山東省青島市と淄博市、重慶市、新彊など、中国各地において展示会が開催されたという…、呆れたもんだ!!!中国はコピー天国だーネ。元々絵画にしても複製品さえ芸術的価値が有るーという文化的素地が元々あったのかも知れませんーネ。ひょっとすると彼女たちの贋作もこの映画の舞台となった大芬で制作されたのかも。

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親の代からの医療機器会社の経営者・播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は2人の子供を授かるが、夫の浮気を理由に別居、離婚準備中だった。ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、脳神経外科医に脳死と診断される。脳死判定を受ければ他の子供に臓器提供できる。が、一瞬だけ瑞穂の指がピクッーと動いたのを薫子が感じ、「娘はまだ生きている・・・」と臓器提供を翻して、蘇生の奇跡を待つことになった。そして、和昌の会社が今現在開発中の脳の微細な刺激でロボットの手足が動く最先端の障碍者の介助機器があった。その一つのアプリケーションとして瑞穂の脊髄神経から脳の神経と同じ信号を送り、手足を動かそうとする研究も社内のエンジニアによって開発中であった。既に瑞穂の心臓は横隔膜に心臓に刺激を与え心臓の鼓動に信号を送る装置によって人工的に動かされていた。5本目の作品は、臓器提供とし臓器移植が遅れている日本ンの医学界に、遺伝子工学や生命科学が日進月歩する現代において「命」とは何か…を問う『人魚の眠る家』(2018年、堤幸彦監督、篠崎絵里子脚本、原作:東野圭吾)でした。東野圭吾の原作も良いけれど、脚本も良かったです。

 

この映画で私が感じたのは、何よりも母親の娘に対する愛情の深さだろうか、母親と言うよりももっと広げて「動物」の、哺乳類の、「有袋類」の動物の母親の子供への愛情の深さだろうかな…。動物行動学者のコンラート・・ローレンツが発見した「刷りこみ現象」のように、生き物の「母―子」の独特の愛情と絆があるのかも知れないですーネ。

 

夜中にベッドにいつものように横たわる植物人間状態の瑞穂にフトと目を向けると、いつも目を閉じている瑞穂の瞼が開き、母親に笑い、言葉を話すではないか…。しかも薫に「お母さん今までありがとう。私は幸せでした…」と別れの言葉を言うではないか…。エ~、私は映画を見乍らワ~奇跡だ、驚きました。その時私も思わず咽びました…。皆さん、ここで泣かないと妻や恋人から冷血漢と言われますーヨ!!!この後で、母・薫との別れの言葉を交わした瑞穂の臓器提供を決める。最後の最後のシーンがまた泣けるではないですか…、野球好きな少年の心臓として元気に動く瑞穂の心臓は、移植された少年で生かされていた。その少年は、瑞穂の心臓の導きで彼女の家に走って探しに行く。2019年の日本アカデミー賞の幾つかの最優秀賞は、この映画カナ…!!!

 
この映画を観た人の何パーセントかは免許証の裏側に臓器提供の承諾のサインをするだろうし、ネットで臓器提供について検索エンジンで調べるでしょうーネ。日本はまだまだ、「子供の体は親から譲り受けたもの、だから他人には粗末に挙げられない」、という暗黙の身体観と拒絶反応がありそうです。だからと言って、東南アジアの貧困地域の子供のように臓器がお金で売買され、中東や中国の石油王や富裕層たちの寿命延命のために移植されては困るよーナ…。或は、過去に日本にもあった暴力団の組長のために臓器提供を強要されても尚更に困るよーナ…。

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、或はより読みやすいコメントにするために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…

 


12月特選映画【24】★映画のMIKATA「斬」★映画をMITAKA

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12月の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今12月はこの4本の観賞で最後の掲載になるかも知れません。というのも来週に再び脳神経外科に入院予定なので映画を観賞する時間が年内になくなりました。来年1月号で順調に回復すれば、新年の挨拶と共に「日本アカデミー賞」の話題を載せたいです。

 

少ない中で、選んだ特選映画1本は、塚本晋也監督の時代劇『』でした。ボクシング映画『暁に祈れ/ A PRAYER BEFORE DAWN』は映画そのものよりも、タイの刑務所に興味をひかれました。私も気軽にボサート東南アジアの観光地を眺めていられないーナ、と思いました。

 

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農村の手伝いをしながら市助(前田隆成)に剣術を教える浪人・杢之進(池松壮亮)は、農家の家族の離れに住んでいた。江戸幕藩体制から250年経った今、戦乱もない平和で静かな農村でも、勤皇か佐幕か、尊王攘夷か、佐幕開国かで、国内が四分五裂していた徳川体制末期の騒動の余波があった。浪人・杢之進も時代の変化に追いつくために農村から江戸へ出る覚悟をしていた。そこへ、すご腕の剣士・澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の剣の腕を見込んで、天皇御所のある騒乱の京都に彼を誘おうとする。幕末の時代の流れの中で、静かに暮らしている姉弟のゆう(蒼井優)と市助たち家族は、村に流れてきた盗賊のような素浪人たちの群れに襲われ、市助が殺される。、その野党の様な素浪人たちの群れを倒して敵を討とうと澤村と杢之進が立ち上がるのだが…。しかし、敵と味方が命の駆け引きをする刀のつばぜり合いのない平安な時代を生きた杢之進には、剣で血を流し命を奪う「剣」の使い道と覚悟がなかった…。1本目は平和な時代の武士社会にとって「剣」とは何かを問う時代劇『』(52018年塚本晋也監督)でした。更に引いて言えば、人の命を奪う平和と戦争が混とんと交錯する平和なこの時代に、«武力»«武器»とは何かーを問うている気がしました。

 

大岡昇平原作の『野火』(1959年、市川崑監督、 和田夏十脚色)に対して、敢えて新しく撮った塚本晋也監督の時代劇『』ぱ、木村大作監督の時代劇『散り椿』(2018年、岡田准一主演)のカウンター作品のようにも思えました。

 

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2本目は、サラリーマンの田原秀樹(妻夫木聡)と妻の香奈(黒木華)は、熱々の新婚生活を送っていました。結婚式場の親戚友だちの歓声と賑やかで晴れやかなシーンは、2人の親密で幸福な新婚生活を約束するようでした。が、・・・秀樹の田舎の婆さんの葬式のシーンはその真逆なオドロオドロシイ恐怖の予兆の様なシーンで、対比的でした‐ネ。ホラーの始まりの導入部なのかな・・・。赤ん坊の出産後に、嬰児・知紗の成長を喜び、成長記録をブログに細かく掲載して、会社の同僚にも幸福な家庭の自慢にしていた秀樹のいかにも円満で子煩悩な家庭的姿は、日本の何処にでもある風景です。それが次第に幸福な家庭にノボセテ演出しているように見えるのは、ある意味で私には怖い現代日本の怖い家庭の不協和音のように見えました。この辺りは監督の映画作りの巧みさを感じました。

 

知紗が誕生する前に、奇妙な事件があった。ある日、田原秀樹の勤務先に彼を訪ねて来客があると聞かされ、取り次いだ後輩は「チサさんの件で」と話していた。が、その赤ん坊の名前はまだ妻・香奈のお腹に妊娠中でした…。疎の後輩も肩から噛まれたような傷跡が原因で亡くなるここから始まる『来る 』(2018年、中島哲也監督)でした。

 

第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を中島哲也監督が映画化した作品。多分監督にとっての初ホラー映画ではないでしょうか…、でも映画作りの巧みさを感じさせる作品でした。何時ものホラー映画、ただ恐怖心を煽る凄惨な人間の殺戮も、だらだら血を流す怖い映像を垂れ流し、耳を劈く摘ん絶叫する声を四方八方から突然反響させる、わざとらしい従来のホラーではなかったです。でもーネ、だからかな、私は駄作だと思いました。原作を読んではいないのに僭越ですが原作が悪いのかな?・・・とも思いました。

 

海外のホラーはキリスト教徒にまつわる宗教的な作品や北欧の異教徒の国に伝わる民間伝承が多いのに対して、邦画の場合は村の謎めいた民俗学的な伝説・伝承のホラーが多いデス。動物の絡んだホラー、落ち武者の伝承が関わるホラー、戦争の兵士の亡霊だとか、様々ですそれにしても。山に潜む怪物「ぼぎわん」が人を攫いに来る、魔物が人間を隠す…民間伝承のホラーならばもっともっと村の伝承を詳しく描いてもいいなーと感じました。

 

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3本目は、タイ国内で地獄的極悪環境のチェンマイ中央刑務所へ窃盗罪によって投獄されたイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝小説を映画化したボクシング映画『暁に祈れ/ A PRAYER BEFORE DAWN』(2017年、ジャン=ステファーヌ・ソベール監督)でした。主人公のビリー・ムーアは麻薬に溺れ、闇社会で行われる賞金をかけたファイティングボクシングで稼ぎ、ヘロインとヤーバーに金を使い、自堕落な生活を送っていた。

 

牢獄は肩が擦れ合う狭い空間で眠り、小伝馬町の牢名主の様な囚人が支配していた。牢内は看守によって麻薬が平然と売買され、囚人同士の小競り合いと喧嘩が絶え間なかった。大部屋に入獄した弱い新入りは凶暴な囚人たちに尻の穴を無理やり掘られ、翌朝首を吊った囚人もいた。若い女囚は牢内で売春をさせられ、完全に自由を失っていた。ビリー・ムーアも喧嘩の末で独房に収監された…。ある日、待遇の良い「ムエタイチーム」専属の囚人選手達の練習を見て、ムエタイに専念する…。

 

東南アジアの牢獄は地獄ですーネ。日本人と言うのはよっぽどお人よしなのかな…???東南アジアに旅行していてスリヤ詐欺の犯罪に巻き込まれる事件が増えているようです。犯罪の被害者になるのは不幸な災いだが、麻薬の密輸や麻薬所持で逮捕され、犯罪者にされ、投獄される日本人も増えているそうです。その代表的な事件は、1992年の「メルボルン事件」が有名らしいです。オーストラリアのメルボルン空港で日本人観光客5人が所持するスーツケースから大量のヘロインが発見され逮捕された。一貫して犯行を否認、連邦最高裁まで争ったが、麻薬密輸の罪により有罪判決を受け懲役15年から20年の刑が確定した冤罪事件«メルボルン事件»が有名のようです。日本人が罠に嵌められた事情は、メルボルンに向かう途中に経由したのマレーシア・クアラルンプールで、持参のスーツケースが盗まれ、狡猾なガイドから別の新しいスーツケースを代用品として支給されたが、その旅行鞄は二重底の細工がなされていて、ヘロインが隠されていたようです。平和な空気に慣れている日本人は油断すると犯罪者の罠に嵌められます、気を付けて下さい…!!!

 

この映画を見て私の感想は、映画そのものよりもタイの牢獄の待遇に吃驚しました。平和ボケしている日本ン人には東南アジアの犯罪多発地帯に行くのは怖くなります…。私ならばとても耐えられそうもないーナ、キット自殺するかも知りません。下記サイトにその地獄の様な悪環境が詳しく報告されています。

https://yuuma7.com/%E7%84%A1%E5%AE%9F%E3%82%92%E5%8F%AB%E3%81%B3%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E3%82%82%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%88%A4%E6%B1%BA%E3%82%92%E5%8F%97%E3%81%91%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%80%82%E6%B5%B7/

 

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大学生の西川トオル(村上虹郎)は、墨田川の河原で偶然暴力団の死体を発見、その死体の傍にあった銃を密かに隠し、愛玩のように、磨いていた。4本目は、その拳銃を次第に持ち歩き、何かを打ちたい、引き金を引きたい、人を殺してみたい…と拳銃に憑りつかれて、狂気を孕んでくるサイコ映画』(2018年、武正晴監督、中村文則原作2002年刊行『』)でした。

 

拳銃そのものが大学生・西川の殺人衝動を誘発するストーリ設定ですが、「拳銃」そのものにそんな悪魔的な魅力があるのかな…。

 

アメリカの刑事事件の科学捜査ドラマ『CSI』を見ている私には、この10年以上前に書かれた芥川賞作家のサイコドラマでの警察捜査のテンポが遅く、刑事の捜査も幼稚で、一時代昔の生ぬるく非科学的な事件捜査に見えました。いくら何でも今の警察捜査や鑑識はこんなものではないでしょうーネ。

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…

泰基博の「花」を年末の私のテーマソングにしました。

https://www.uta-net.com/movie/257834/

 

1月上旬特選映画【1】★映画のMIKATA「クリード/炎の宿敵」★映画をMITAKA

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明けましておめでとうございます。本年も映画ブログを宜しく応援お願いします。

年末年始に左程いいこともありませんでしたが、頑固一徹のマイペースで今年も無病息災に過ごしたいです。私の終活の一つ、望むらくは今年こそポーランドの「アウシュヴッツ」見学を実現したいですーネ。ア~そう言えば、これを例のゾゾタウンの前沢友作の1人100万円総額一億円のお年玉プレゼントに応募すればよかったかな…。どなたか応募した方がいますか?

 

近況を少し書きますと、昨年下旬に脳神経外科に2回目の入院、血管の細い部位を手術しまして、ナントか脳梗塞のリスクを回避しました。年末ぎりぎりに退院して自宅でお正月を無事に迎えました。私自身何事もなく回復してホーとしています。退院そうそう早速映画館の座席に座り、何時もより速いペースで続けて数本観賞しました。今日公開の「クリード」も早速観賞後に急いで書きました。それが今回掲載の4本目です。

 

1月上旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、選んだ特選映画1本は結局今日見たボクシング映画『クリード/炎の宿敵』でした。久々にシルヴェスター・スタローンの白髪頭の老いた姿を見ました。いやや、彼もおいているナ…、でもアクションスター・ファイターとしての迫力はまだまだ残ってマス。

 

昨年『ワンダー/君は太陽』(2018年6月公開、スティーブン・チョボウスキー監督・脚本)は素晴らしかったです。私はオスカーの作品賞に値する名作と思っています。そして、『こんな夜更けにバナナかよ/愛しき実話』は障害者映画の久々の邦画の傑作映画でした。こんな障碍者の映画がもっとたくさん制作してほしいですーネ。ラストの30分がなければ、私は日本アカデミー賞最優秀作品賞に値すると思っています…。それにして、日本アカデミー賞にもノンフィクション・ルポルタージ部門賞ができてもいいよな!!!日本の映画界に異論を唱える監督や俳優が居てもいいよな…。

 

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1本目の『こんな夜更けにバナナかよ/愛しき実話』(2018年、前田哲監督、)は、「筋ジストロフィー」という難病に罹った障害者の映画です。介護なしにはコップ一杯の水さえ、一口のご飯さえ食べられず、筋肉が次第に衰えて呼吸器不全で亡くなる遺伝的な不治の難病「筋ジストロフィー」に罹りながらも、大勢の献身的なボランティアの協力と支援で、例えば英検2級合格を目指して英語を勉強したり、障害者でも自立して積極的に生活するアメリカの提唱者に会いに渡航したいとか、体の不自由さをものともせずに自分の夢や欲望にまっすぐに生きる実在の人物・鹿野靖明(大泉洋)の、2002年に亡くなるまでの20年余りの凄絶な生涯を描いた病気療養映画です。

 

筋ジストロフィーと言えば、勿論「車いすの物理学者」のスティーヴン・ホーキングが有名ですーネ。大泉洋演ずる鹿野は、ボランティアの介助なしに一分でも生きられない障碍者にもかかわらず、病院のベッドに縛られず、医者の拘束と治療に干渉されずに、自宅のベッドと車椅子で過ごす生活を送っていました。それは、周囲の善良な親切を巻き込み、その憎々しい態度と無理難題の注文と風船ガムのように言葉が大きく膨らみ弾ける夢と希望を持っていた…。

 

ボランティアの一人で、病院経営者の息子で北海道の医大に通う田中(三浦春馬)と、彼が紹介した彼の恋人役の新人ボランティアの美咲(高畑充希)がこの映画を盛り上げていますーネ…。「こんな夜更けにバナナかよ」というタイトルも、真夜中にバナナが食べたいと気まぐれに言い出した鹿野の食欲を満足させようと、深夜のコンビニを走り回る美咲が憤慨して、「障害者ってーそんなに偉いのかよ…」と捨て台詞をはく…のが、映画のタイトルになっています。普通の女性、ことに若い女性にとっては憤慨してあたりまえの本音から来ています。私は、この高畑充希の演技に大喝采を送りたいですーよ。

 

年末のこの時期は「日本アカデミー賞」狙いの名作秀作が陸続と公開されます。この映画ブログでも紹介した『人魚の眠る家』も、私は間違いなく最優秀作品賞や監督賞、最優秀主演女優年の賞や男優賞を獲得する名作秀作の1本ですーネ。いま私が迷っているのは、『こんな夜更けにバナナかよ/愛しき実話』が2018年のこれらの最優秀賞に値する名作秀作の1本にに値するのではないのかな…と、思われることです。

 

ただね…。映画のラスト30分のシーンかな、お涙頂だいのシーンとハッピーエンドの締めくくり方がやや不満でした。私は映画の真価の基準として、作品の初めと終わりに注目しています。・・・そんなに障害者って、偉いのかよ、という美咲の言葉は、衝撃的でした。それに対して締めくくりのシーン…、もう一度大学入試に挑戦、美晴は無事に教育学部に合格、念願の学校の先生となって終わります。田中は医学部に復学して北海道の僻地の診療に励み、2人はハッピーに結婚する…。目出度しめでたしでしたーネ…!!!でもね、そんなに人生は甘くないぞ…と、やや不満を隠せませんでした。

 

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新春に掲載する1本目の映画は、アルゼンチンのブエノスアイレスに暮らす88歳の仕立屋・アブラハムがマドリード、パリを経由して目的地

ポーランドまで旅するロードムービ『家へ帰ろう』(2017年年、パブロ・ソラルス監督&脚本)でした。

 

アブラハムは70年以上経った今、ポーランド・マドリードに住む命の恩人に自分が仕立てたスーツを渡そうと旅立つ。老いたユダヤ人のアブラハムの家族、教師だった母と仕立て屋の父と11歳の幼い妹は、自分の眼の前で殺される惨いホロコーストの歴史の体験者でした。その時、自分を助けてくれた命の恩人に自分が仕立てたスーツを手渡す約束を果たす為に、ブエノスアイレスからドイツの土地を踏まずにポーランドのウッチまで旅をする…。最後に出会うシーンは感動的でした-ネ。この作品は大変地味ですが「ナチズムとホロコースト」の映画でもあります。

この映画は「ロードムービ」で、アブラハムがマドリード、パリを経由して目的地に向かう途中さまざまな人と出会います。機内で隣席にいた青年、スペイン・マドリード空港到着後に出会ったホテルの女主人、列車でワルシャワに向かう途中に出会った人類学教授のドイツ人女性、電車で体調を崩し倒れた彼を介抱して、旅の目的地であるウッチまで車いすを押して同行する看護婦・・・など。収容所で右足を悪くしたアブラハムに手を差し伸べる人たちとの出会いは通り一辺のロードムービではなく、また、人と人との温かい出会いがいかにもロードムービらしい映画でした。うーん、これは今まで私の見た「ナチズムとホロコースト」の映画とは一味違った作品でした。

 

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3本目は、不思議な夢を見た父ダヤ(ラリット・ベヘル)は、自らの死期を悟ったと言い、ガンジス河の畔の聖地バラナシに行くと宣言する。家族や息子ラジーヴ(アディル・フセイン)の反対を押し切って、安らかな死を求める人々が集う施設「解脱の家」で生活を始めるインド映画『ガンジスに還る』(2018年、シュバシシュ・ブティアニ監督)でした。«解脱の家»と言うのはフィクションだと思いますが、ガンジス河といすうのは、インドの民衆にとっては人の「死」を永遠の輪廻の流れに肉体を預ける、時と空間が宇宙に繋がった川なのだろうーネ。

 

何か、高齢化社会に相応しい映画ですーネ。人は死ぬ時を選べない…だろう。ただ生き物は死の時を予感して死ぬ場所を選ぶのかな。都市伝説と言われる象の墓場は本当にあるのでしろょうかーネ。人間で言えば、大規模奈な霊園がさしづめ人間の死に場所なのかな。この日本も、独身男性も未婚女性の増えていますので、家庭を持たない男も女も狭いアパートや古びた民家で寂しく孤独死する人も増えてます。いやや、小金を貯めて贅沢なマンションで生活しながら孤独死するシングルも居るでしょうーネ。だけどそれが、それらが幸福な自分が選んだ「死」とは、誰一人思わないだろう…ネ。ひょっとして、核家族化社会の現代の家族制度で、肉身身寄りが誰一人なくなって、葬儀と墓地もいらないー、樹木葬とか海洋に散骨すること埋葬の方法を選択する人も居るだろうーネ。

 

高齢化社会では、旺盛な生き方を求めるよりも、心静かに死に場所を求める時代なのでしょう…。でも今の日本に生き甲斐を求める空気はないよな…、まして心静かに死を受容する「死に甲斐」などもありませんーネ。一時代昔の「昭和」は、精一杯働いて社会から引退して老後の最後の炎を燃やして、家族友人に看取られながら畳の上で死ぬのが老後の幸福、日本人の平均的な「死甲斐」の姿でしたが…。最早、老後といえども年金でゆったり暮らす生活の余裕などなく、定年後にもあくせく働いて過労死する時代になりました。こんな老人には過酷な時代には、こんなん安らかな「死」の安息の映画は、シミジミ受け入れられる雰囲気がありました。

 

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4本目は、勿論スタローンの脚本と監督ではないが、シルヴェスター・スタローンの代表作「ロッキー」シリーズの8作目のボクシング映画『クリード 炎の宿敵/CREED II 』(2018年、スティーヴン・ケイプル・Jr監督)です。シリーズ6作目の『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006年)で、現役を引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアン・レストラン«エイドリアンズ»を経営していたかつてのヒーロは、愛妻エイドリアンにも先立たれ、満たされない日々を送る。そんな時、無敵の現役ヘビー級チャンピオン・ディクソンは対戦相手に最早伝説のヒーロ・ロッキーとのエキシビジョン・マッチを企画する。シリーズ7作目の『クリード チャンプを継ぐ男」(2015年、ライアン・クーグラー監督 )では、妻を喪い孤独に生きるロッキーが、盟友アポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソンに乞われ、トレーナーとなって世界チャンピオンを目指す…。シリーズ8作目の『クリード 炎の宿敵 』では、世界チャンピオンになったアドニス(マイケル・B・ジョーダン)に、父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターから挑戦状をたたきつけられ、ロッキーの反対を押し切り、リベンジを誓い試合に臨む。ダウンした相手を殴るヴィクターの反則行為によって判定負けで勝利するのだが…。ヴィクターは再挑戦を、しかもアウェーイの母国ロシアでの再試合の挑戦状を突きつける。トレーナーにロッキーをつけて対戦試合に備えたマンツーマンの訓練を積み、ロープの周囲はアドニスの負けを望むロシア人ばかりで試合に臨む・・・。ビアンカ(テッサ・トンプソン)と結婚、可愛い子供もできたアドニスのボクシング映画は、寧ろボクシング映画と言うよりも私には愛情映画のようにも見えました。移民社会のアメリカ、こんどはメキシコ人がチャンピオンになるボクシング映画が見たいですーネ…。

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…

 

1月下旬特選映画【2】★映画のMIKATA「蜘蛛の巣を払う女」★映画をMITAKA

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近頃どこの映画館でも「MX4D」の上映作品が増えています。音響も立体画像も臨場感も充分な迫力があるので、この新しい「MX4D」で観賞する作品も多く、体験した方もたくさんいますーネ。このブログで紹介した『蜘蛛の巣を払う女』を、私は横浜のTOHOで鑑賞しましたが、どうも椅子が時々ブルブル振動するので胡乱に思って、映画館スタッフに疑念を投げかけたら、上映を見終えた付近の方も同じブルブルの感覚を同じように体感したようです。どうやら隣の上映館の「MX4D」の影響のようです…ヨ。立体画像と椅子の振動を伴った臨場感の作品なので、従来の映画館では隣の上映館に影響があるようですー。皆さんはそんな不快感を感じませんでしたか…!!!そう感じましたら是非映画館へ改善と改築のクレームを出してください。

 

1月下旬の特選映画をアップロードします。今回3本を映画館で観賞、今月1月は通算で7本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『蜘蛛の巣を払う女』でした。1月は先日25日から台湾縦断へ4日間の阪急交通社のツアーに参加したので、余り映画鑑賞する時間がなかったです。ただ、映画に関係する発見と連想ももありました。台湾旅行に行った方は知ってますが、台中市にある極彩色の絵が家中から近隣まで広って描かれた«彩虹眷村»を見た時、私はしあわせの絵の具/ 愛を描く人 モード・ルイス』(2018年公開、アシュリング・ウォルシュ監督)の映画を思い出しました…。

 

 

 

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3件の殺人事件が起こり、殺人犯の残した謎の数字が次の犯行場所を予告するようで、更に4件目の殺人予告が分かった。複雑怪奇の数字の謎を解いた警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)はその現場を東京のとある高級ホテル«ホテル・コルテシア»と解明した。1本目は、殺人犯の予告に対しては木村拓哉役の新田刑事たち捜査一課の刑事たちがホテルの従業員を装った潜入捜査をする刑事&ミステリー映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)でした。


原作は今、テレビドラマのにするば間違いなくヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』です。ホテルを舞台とする「マスカレード・ホテル」は、多分木村拓哉を主役にシリーズ化するようですーネ。それもそうです、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。木村拓哉を主役に、彼の演技をピカピカに映像化する演出の仕方に長けたした、キムタクドラマ制作に慣れていますーネ


私は原作小説を読んでないのですが、今はテレビドラマの原作にされればヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』。ホテルを舞台とする「マスカレード・ホテル」はシリーズ化するようですーネ。それもそうです、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。しかも、ベテランフロントクラークの山岸尚美役に長澤まさみを相手役に抜擢しています。その他、周辺の俳優に元の相棒刑事役に小日向文世、上司の刑事に渡辺美里篤郎、ホテルの宿泊客に一癖も二癖もありそうな個性的な俳優たちー、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高島政宏、生瀬勝久、宇梶剛士、松たか子など、ベテランの豪華俳優が登場しています。これだけの脇役たちの顔ぶれを観ると、この映画の力の入れようが一目瞭然です…ネ。これだけ出演料の高い俳優陣が出演してて、駄作か傑作かは抜きにして話題にならない方がおかしい位ですーヨ。


ただね、殺された被害者の相関関係と、疑わしい犯人のⅩ1からⅩ3の容疑者のたちの関係性はバラバラで、警察も謎を解いてませんが、結局連続殺人の謎を暴露してしまえば、結末は次の殺人の容疑者と殺害相手Ⅹ4の容疑者と被害者は、名古屋の小劇団で妊娠した女優と恋人への恨みから狙われた復讐が動機のようで、冷淡な扱いをされたその狙った相手が長澤まさみの演じるフロントの山岸でした…。あー、推理映画をのぞき見暴露してしまったカナ。x1~x3の連続殺人が、無差別殺人なのか、交換殺人なのか、最後まで良く分からない曖昧なシーンで始まり終わりましたよ。更に、本来ならば、連続事件の次のターゲットを暗示する曖昧模糊の数字の羅列の謎を映画では解いてませんーネ。謎ときの原作小説では丹念に謎ときをしている筈ですが、映画では全く省いてしまって、数詞のどこが「ホテル・コルシア」になるのが判りませんでしたーネ。これでは探偵&推理&ミステリー映画にならないでしょう…ヨ。


私は娯楽映画として華やかな映画で話題作であるがはあるが、傑作・名作ではない…と思いました。

 

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2本目は、世界的ベストセラーのデビッド・フィンチャー監督のミステリー

&・サスペンス&バイオレンス小説「ミレニアム」シリーズの第4作目で『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年、デヴィッド・フィンチャー監督、スティーグ・ラーソン原作)の続編と言って良い作品『蜘蛛の巣を払う女/THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB 』(2018年、フェデ・アルバレス監督)でした。


40年前に巨大財閥一族の親類少女ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入りの少女失踪事件の解決と調査を依頼された社会派ジャーナリストの主人公のミカエルが、驚異的な情報収集能力宮入りの天才ハッカーの少女「リスベット・サランデル」と共に真相を追いかけるシリーズの続編でした。今回の『蜘蛛の巣を払う女』のストーリは、背中にドラゴンタトゥーを彫るアウトサイダーのサランデル(クレア・フォイ)の出生の秘密を主旋律に、人工知能研究の権威バルデル博士が開発した「核攻撃プログラム」の攪乱操作ソフトをアメリカ国家安全保障局から奪還するという依頼でした。しかし、そこに今は、謎の犯罪組織のボスとなった、少女時代に生き別れた双子の姉妹・カミラ(シルヴィア・フークス)が仕掛けた罠が待っていた…。


シリーズものの特徴なのだが、特にミステリー&サスペンスの場合に複雑な伏線が設定出来る点だろうーネ、これが作品を余計にワクワクドキドキのストーリにしています。私はどうしても東野圭吾原作の«ホテル・コルテシア»を舞台とした連続殺人事件の映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)と比較してしまいます。余りにストーリの謎と伏線が幼稚すぎますーネ…!!!東野圭吾よ、書けば売れると思って調子に乗ってるのではないのかな…???

 

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3本目は、第二次世界大戦中、残酷冷淡な虐殺でナチス親衛隊No.2にいて、ヒトラー、ヒムラーに次ぐナチズムの要職にいた「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた«ナチスとホロコースト»映画『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』(2017年、セドリック・ヒメネス監督、デヴィッド・ファー(英語版)脚本、ローラン・ビネ『HHhH プラハ』、1942年(英語版)原作)でした。

 

≪ナチズムとホロコースト≫に関係のある映画をいろいろ数多見ている私は、「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画については、以前紹介した映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』(2016年、ショーン・エリス監督)がありました。以下の映画ブログをご参照ください。https://ameblo.jp/sasuganogyosui/entry-12302695732.html

 

ユダヤ人抹殺の「最終的解決Die Endlösung der Judenfrage」」、つまりユダヤ人種を絶滅させるホロコーストを決めた「ヴァンゼー会議」では、そのプランを作成したナチスの中心的な高官でした。この辺りの彼の役割に関しては丁寧に紹介されていました。2作の映画を比較することに意味はないだろうが、ただ、補完的な映像はありました。『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』では暗殺そのものが中心で、どちらかと言うとアクション映画であったが、『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』ではプラスアルファで、青年たちを匿っていた抵抗運動の女性たちとの愛情の繋がりや、ナチス党員だったハイドリヒの妻の役割、子供のピアノを教える姿など、彼の日常を描いている点がこの作品の特徴だろうな…。私は、なぜ彼が「金髪の野獣」と呼ばれる程の残虐を平気で実行できたのかー、不思議でした。まあーネ、国民の大半が手を高らかにかざして「ハイルヒットラー」と叫ぶ、ナチズムの時代の熱狂に巻き込まれた1人…と、当たり前の結論しか私は浮かびませんが。

 

洋画についてはライブドアの下記アドレスで新しい公開作品を掲載しています。http://livedoor.blogcms.jp/blog/cinemalive/article/edit?id=8299116

邦画に関してヤフーブログの下記アドレスで新作映画を紹介しています。https://blogs.yahoo.co.jp/hbhfk429

 

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2月上旬特選映画【3】★映画のMIKATA「七つの会議」★映画をMITAKA

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時のたつのは早いものです、もう2月の中旬です。つい先日まで「バレンタインデー」には、チョコレートの話題で世間は騒いでいたのだが、その後に来るのは3月3日の「雛祭り」かな、その次には5月の「端午の節句」カナ…。四月の桜の咲く時季には、かわいい孫たちが小学校に入学するピカピカの一年生になります。チョコレートメーカや老舗の人形メーカの利益が潤い、おじいちゃんやおばあちゃんの財布の紐が緩みます。旧来の伝統行事に加えて、「ハロウィン」だの「バレンタイン」だの、商品を売るための新しいイベントや祭りも盛んですーネ。その度に、流行やファッションの宣伝にいつの間にか乗せられています。私たちは、望まない「もの」を買い、いつの間にかCMフレーズに洗脳されて、世間という「溝」に流されていますーネ。そのずっーと先に2020年の「東京オリンピック」かー。スポーツの競技の観戦もまた「我」を忘れる洗脳イベントなのだろうな…。そんな永遠回帰の神話を幾度も繰り返す時間の中で、人はいつの間にか企業の宣伝や政治家の公約に躍らせながら一生を終えるのだろう…ナ。私の心は今、「諸行無常」感でいっぱいです。アーまた旅行に行きたくなりました…。JTBや鉄道会社の「旅」のコマーシャルもまた、日常の倦怠と無常観を忘れる忘却の洗脳なの…カナ。一見私たちは「自由」を謳歌しているようで、「自由」を絡めとられ、「自由」から逃避しているのかも知れません。

 

今回は3本を鑑賞、その中でも「七つの会議」が圧巻でした。この作品での野村萬斎は、能役者を忘れてアウトローのサラリーマン、落ちこぼれの社員そのものに徹した見事な演技でした。セリフの抑揚と歯切れの良い台詞の迫力は凄いものでした。やはり能の舞台で鍛えた声帯ですーネ。拍手喝さいの役柄と演技でした。

 

 

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厚生労働省が毎月の勤労統計の不正が国会で騒がれています。が、昨今、統計やデータの隠蔽と偽装工作は国会でも官僚でも民間でも当たり前のようにまかり通っていますーネ。古い歴史を持つ品質と安全性が売り物の日本の一流大手製造メーカが、品質データや試験データを改竄し事故隠しをするのが、製造業でも頻発していますーネ。国会で議論のあった安倍総理と官僚の証拠隠蔽のあった「森加計問題」然り、自動車メイカーのリコール隠し然り、もう日本はどうなっているの…と呆れるばかりです。

 

池井戸潤の企業もの小説は面白いですね。TVドラマの日曜劇場の『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』『陸王』は毎週楽しみにしていました。1本目の「七つの会議」(2018年公開、福澤克雄監督、池井戸潤原作、丑尾健太郎脚本)は、都内の新幹線とか飛行機とかの座席を製造する椅子の中堅メーカー「東京建電」が舞台で、ねじの不良品のリコール隠しを廻る企業もののストーリでした。それも過去に大手電気メーカ「フロンティアグループ」に吸収され資本参加された弱小メーカなので、親会社から売り上げ実績に常にプレッシャーをかけられていた。東京電建の社内の営業課1課2課は、営業部長・北川誠(香川照之)によって常に売り上げ結果と成果を厳しく求められていた。しかし営業一課の八角民夫(野村萬斎)は、だらけて会議室で平気でいびきをかいて、「居眠りハッカク」の悪名を持っていた。しかしそこには、製品単価を落とす為に下町の中小零細のねじ工場を外して、単価の安い耐久性の悪いねじメーカに下請けを変えた裏の事情があった…。

 

この映画の面白さは、ねじが原因で数百億の損害を招くリコールをどうするかを親会社の「フロンティアグループ」の徳山会長(北大路欣也)出席の御前会議で議論されるが…、会長はリコール公表をせずにねじの品質不良を有耶無耶に隠して裏処理しようとしたのが最後の最後の結末でした。殿さまに忠誠を誓って仕え、藩に滅私奉公の精神で働く企業戦死の本質と、八角民夫が語るラストに多現代社会の企業の本質に、私は多分にサラリーマンの悲哀と共感を持ちました。

 

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アメリカ大統領選に絡む不倫スキャンダルは数々あります。その最たるものは第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプとポルノ女優ストーミー・ダニエルズとの不倫騒動だろうーナ。13万ドル(約1,400万円)の口止め料を支払ったことが当時報道されている。さらに、大統領選を目前に控えた2016年10月に、トランプの個人弁護士コーエンが、ストーミーに不倫を口外しないよう13万ドルの口止め料を支払ったとされている。

 

大統領選挙に沸き立っていた1988年のアメリカに、コロラド州から選出された民主党の大統領候補の最有力候補(フロントランナー)として国民の期待と人気を集めていた政治家ゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、マイアミ・ヘラルド紙によって女性との不倫疑惑を報じるスキャンダルが掲載され、F・ケネディの再来と注目されていたが、その報道を機に一気に人気を失ってしまう…。

 

2本目は、政治と政治家がますますスキャンダルとゴシップで騒がれ、政治家の命運を一瞬にして人気者に仕立て上げるマスコミは、反面、政治家を劇的に国民感情を憎悪と嫌悪で離反させる魔力がある政治報道…、ワイドショー化するニュース報道を問題化した「フロントランナー」(2018年公開、ジェイソン・ライトマン監督)でした。特にアメリカ大統領選挙にとって、今現在のドナルド・トランプ大統領にさえ関係のある映画です。

 

私など、今の安倍政権がさまざまにマスコミに干渉する理由は、この映画が描くように、ワイドショー化したニュース報道に、日本政治の言論と大衆を操作する不思議な「魔力」があることを十分承知して、逆にそれを巧みに利用しているようにも思えました。

 

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3本目は、賑やかで晴れがましいストックホルムのノーベル賞式典会場で起こったハプニング…、ノーベル文学賞受賞をきっかけにアメリカの作家ジョゼフ・キャッスルマンと妻のジョーンの夫婦関係と愛情が微妙に揺らいでいく姿を描いた『天才作家の妻 -40年目の真実-』(2019年公開、ビョルン・ルンゲ監督、ジェーン・アンダーソン脚本)でした。

 

一見今まで小説とか映画でも過去にありそうなストーリ…だが、奥行きのある玩味の豊かな作品でした。夫を陰で支える妻が作家の夫のゴーストライターで話題作を書き、夫の作家としての名声を支えていたが、しかし、ノーベル文学賞受賞受賞の名誉を浴したときに、陰で支えていた妻のプライドが顔を覗かせて、不協和音を醸した物語でした。私は結末の見えたサスペンスのようにゆったりと結末を楽しみながら堪能しました。結局、夫のジョゼフ・キャッスルマンはホテルのベットで心臓発作で亡くなりました。ノーベル賞受賞の帰りの飛行機は、妻のジョーンと売れない作家の息子だけが、お悔やみの声を掛けられてながら帰宅しました…。

 

ノーベル平和賞も安っぽくなったが、1974年に佐藤栄作が「非核三原則」を提唱したことで受賞した時以来、尚更にノーベル賞の価値が下落しましたーネ。嘘っぱちの平和論者がよくも抜け抜けと平和賞など手にしたな…と呆れると同時に、今度はトランプ大統領がオバマ大統領への競争心から、北朝鮮の非核化の功績に対してに対して「ノーベル平和賞」をオネダリしていると噂を聞きます。ますますノーベル賞の価値は暴落してしまいそうです…。でも、ノーベル文学賞って、まだこの映画の様にゴーストライターが書いて、世間は騙せても評価されるものでもないと、私は思っています。

 

 

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2月下旬特選映画【4】★映画のMIKATA「アリータ:バトル・エンジェル」★映画をMITAKA

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余談ですか最近、横浜市都筑区のセンター北駅の近くにあるノースポートモール(NP)の「イオンシネマ」にはなるべく映画を見に行かないようにしています…。と言うのは、オートバイを駐輪する場所がなくなってしまったからです。今年になって急にショッピングモール付近全体が横浜市の「条例8条1項」(下記サイト参照)により放置駐輪禁止になってしまったのです。これは最近よく見かける看板と条例です。非常に長い解説のついた複雑な条例です。通常は道路交通法と同じ禁止規定だと思っていたのですが、NPの私有地民有地に停めてある自転車オートバイでも警察幹部の天下り団体がトラックで撤去してきます。近隣には有料の駐輪場はあるが、地下鉄の駅や駅ビルや歴史博物館でさえ利用者のための駐輪場が皆無なんです。ここは地下鉄の通勤客もNPモールの利用客もモザイクモールの客も歴史博物館の見学者などが大勢利用している貴重なスペースでしたがーネ…。緊急車両の停車スペースの障害になるとか…公開空地なので…とか、いろいろと理由はこじつけているけれども、狭いスペースに不十分な駐輪場はあるのですが、実際には周辺の公共施設の利用客のための十分な駐輪場がないのですーヨ。ここ都筑区近隣の人口膨張に対して行政サービスが追いついてませんーヨネ。これは林文子横浜市長の怠慢そのものです…!!!http://cgi.city.yokohama.lg.jp/somu/reiki/reiki_honbun/g202RG00000834.html

 

 

第91回目アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催されました。作品賞はグリーンブック』、 監督賞はアルフォンソ・キュアロンの 『ROMA/ローマ』、主演男優賞にはラミ・マレック 『ボヘミアン・ラプソディ』、主演女優賞にはオリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』、助演男優賞にはマハーシャラ・アリ 『グリーンブック』、助演女優賞にはレジーナ・キングの 『ビール・ストリートの恋人たち』がそれぞれ受賞しまいました。「グリーンブック」も「ビール・ストリートの恋人たちも黒人への人種差別を扱った作品です。まだ日本では公開されていない映画もあるので、おいおいこの映画ブログで感想とコメントを載せたいと思います。特にイタリア系アメリカ人の白人運転手のトニーと、黒人天才ピアニストのドクターシャーリーが未だに黒人差別の根強い南部でコンサートツアーを廻る『グリーンブック』は予告編を見る限りは面白そうですーネ。この作品以外に、私には垂涎の的の作品がたくさんあったのだけれどもーネ!!!「ROMA/ローマ」はどこの映画館で上映してるのでしょうか?

 

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2月下旬の1本目は、地上の世界が戦争によって壊滅した300年後の未来都市を舞台に、スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグ「アリー」を主人公にしたバトルアクション映画「アリータ:バトル・エンジェル」(2018年公開、ロバート・ロドリゲス監督、ジェームズ・キャメロン&ジョン・ランドー製作、ジェームズ・キャメロン&レター・カログリデセィス脚本、デビッド・バルデス製作総指揮、木城ゆきとの漫画「銃夢(ガンム)」原作)でした。アイアン・シティのスクラップ置き場の屑鉄の山の中でアリータ(ローサ・サラザール)を見つけたのはサイバー・ドクターのイド博士(クリストフ・ヴァルツ)で、彼は死んだ娘と同じアリータという名前を付けた。アリータは初めイド博士によって娘のボディーが装着された。が、自分の生命の来歴や今自分が存在する地上の世界のことも、空に浮かぶ空中都市「ザレム」のことも、一切の記憶が失われていた…。

 

あの«アバター»のジェームズ・キャメロンが脚本と製作を手掛けて実写化したSFアクション映画なので、期待感に膨らんで真っ先に地下鉄センター北駅前にある「イオンシネマ」で21日に3Dで見ました。原作の木城ゆきとの漫画「銃夢(ガンム)」とはストーリはかなり脚色しているようです。そもそもサイボクー少女「アリータ」の名前も原作では「ガリィ(Gally)」だったようで、英語では「不毛」などの意味があり、イメージが悪いという理由で「アリータ」にされたという。原作漫画(集英社『ビジネスジャンプ』に1991年から1995年に連載)を読んでいないので映画だけではストーリの詳細がよく分からないー感がありました。観たまま映画の範囲で曖昧なまま書いてたいるのですが、アリータは火星の戦闘員で、最終兵器のサイボーグ、その戦闘能力は火星に発祥した格闘技術「パンツァークンスト」の使い手であったという。

 

難しいテーマやキャメロンの思想が背後にある訳ではないので、アバターと同様に可憐なサイボクー少女「アリータ」の格闘とアクションを楽しめばいい映画です。ただね、続編の予告はなかったが、アリータが恋したサイボーグの部品を盗むことまでしてザレムへ行くお金を稼いでいたユーゴが地上へ落下してヨモヤと言う所で・・・、ザレムへの敵対感と闘争心に満ちたところで、ストーリはプツーと結末となった。私など、何だ続編があるのか、ストーリはまだ完結していないな…とヤヤガッカリしました!!!

 

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2本目は、宮川サトシ((安田顕宮))の母・明子(倍賞美津子)の斎場での火葬、葬式から映画は始まり、白血病で兄の骨髄移植で元気になったサトシが、母が精子バンクに預けてあった精子で、真里(松下奈緒)と結婚して子供をあやす姿で終わる『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った』(2019年公開、大森立嗣監督&脚本、 原作は宮川サトシの自伝エッセイ漫画)でした。

 

その火葬場でサトシが母の遺骨を忌み箸で拾い、ハンカチに包み持ち帰り、それを歯で齧り食べようとする・・・のでした。私の記憶では勝新太郎が父親の長唄三味線方の杵屋勝東治の葬儀の時に骨を持ち帰り齧った映像を見たことがありました。料理家の平野レミさんが亡き父を火葬した後に残骸を指につけて食べたというエピソードを語ったといいます。故人への悲しみが深く、故人の骨を噛むことで死者の霊魂の力を肉体に入れるいみなど様々なことが想像できる戦前やさらに古い日本にあった習慣らしいです。ネットで検索してみると、筑豊地方には「骨噛み」という言葉があるそうで、現在でも(近藤雅樹の論文)愛知県三河地方西部、兵庫県淡路島南部、愛媛県越智郡大島、新潟県糸魚川市などにはそうした風習が残されているそうですーヨ。私はこれだけの好奇心でこの映画を見ました…。

 
樹木希林の遺作となった『日日是好日』(2018年公開)の監督であったので関心ははありました。が、ただね、途中で突然現れる妻・真里との関係が不自然ですーネ。それと、骨髄移植を提供してくれた兄の姿がなか中登場しませんでしたので、誰が兄なのかじれったくなりました。脚本も自作する力量はないなーと感じました。

 

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黒人差別の激しい1970年代のニューヨーク・ハーレムを映画の舞台にした作品です。13本目は、9歳の娘ティッシュ(キキ・レイン)と22歳の恋人のファニー(ステファン・ジェームズ)の二人の黒人同士の恋人たちの愛情物語「ビール・ストリートの恋人たち/ IF BEALE STREET COULD TALK」(2018年公開、バリー・ジェンキンズ監督&脚本、ジェイムズ・ボールドウィン原作)でした。未だ恋人同士のティッシュは二人の子供を妊娠、しかし結婚を決めたファニーは白人警官の人種偏見から身に覚えのない罪で逮捕されてしまうことから悲劇が始まった。

 

黒人と警察官の人種差別を廻る暴行殺人暴動までエスカレートした事件は過去さまざまにたくさんありました。その中でも1992年の「ロサンゼルス暴動」は有名のようです。ロサンゼルス市警察による黒人への権力を嵩にきた圧力、黒人蔑視と差別への不満が引き金のようです。原作者のジェイムズ・ボールドウィンはマーティン・ルーサー・キング・ジュニアと共に首都ワシントンD.C.への行進に参加するなど公民権運動と人種差別と戦った作家でした。彼らしい小説だなーと映画でも感じられました。

 

ビール・ストリートの恋人たち』でティッシュの母親役のレジーナ・キングがアカデミー賞授賞式で助演女優賞に輝いた。妊娠した娘を必死に守る彼女の熱演が受賞の理由・・・カナ。

 

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すこし18世紀のアン女王の時代背景から始めましょう。統治を続けていたウィリアム3世が1702年に没し、アンがイングランド、スコットランド、アイルランドの女王に即位した。スペイン継承戦争が激しくなり、イングランドはフランスおよびスペインと戦うことになった。女王の側近にいたマールバラ公爵夫人となったサラは、夫の代弁者となり、戦争遂行をリードしていた。アンはでっぷりとした肥満体質の体型で、宮廷内を輿に乗り、室内を移動する時にも車椅子を使っていた。

 

鈍重な体格のアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をしていたのがサラ(レイチェル・ワイズ)でした。寧ろ女王の代わりに宮廷の貴族たち抑えて宮廷に君臨し、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来た。4本目はアン女王の気ままな振る舞いと注文に振り回されるサラと女王の側近となったアビゲイルが、18世紀のイギリス宮廷の中で女たちの嫉妬と静かな権力争いを描いた宮廷映画「女王陛下のお気に入り」(2018年公開、ヨルゴス・ランティモス監督)でした。

 

日本とイギリスの宮廷を同列には語れませんが、この映画を見乍ら日本の皇室の伝統的な行事や祭礼のことを想起しました。日本の宮中には国民にとっては摩訶不思議な伝統的な行事や祭礼が残されているようです。まして宮中には古い言葉や習慣が残されているようです。毎年1月1日(元日)の早朝、宮中で天皇が天地四方の神祇を拝する四方拝(しほうはい)の儀式や、11月23日に天皇が五穀の新穀を天皇自らも食べ、その年の収穫に感謝する宮中の収穫祭にあたる「新嘗祭」(にいなめさい)など、私たち日本人にとっても神秘的で不可思議な風習ですーネ。しかし、それらは粛々と今も続いている儀式のようです。昭和天皇が崩御した際の「葬儀」は、私なども実人生で経験し、TVに釘付けになっていました 。天皇の棺の輿を担ぐ八瀬童子が京都の八瀬村から呼ばれるエピソードを書いた猪瀬直樹の『天皇の影法師』はそのころ熱心に興味深く読んだものです・・・。

 

アン女王の生活する宮廷を興味深く見ました。でも、英語が判ればその言葉使いや独特の古い表現も理解できるのですがーネ、残念ながら分かりませんでした。比較文化論に詳しい方は、どなたか教えてください。私としては、もっと欧州の宮廷独特の儀式や祭礼が映像の中で紹介されていれば、もっと面白かったのですが…。尚、アン女王役のオリヴィア・コールマンは第91回目アカデミー賞主演女優賞を手にしています。確かに名演技でした。

 

 

 

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3月上旬特選映画【5】★映画のMIKATA『グリーンブック』★映画をMITAKA

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第42回日本アカデミー賞の授賞式が3月1日に行開催された。是枝裕和監督の『万引き家族』が作品、監督、主演女優(安藤サクラさん)など8部門で最優秀賞に輝いた。その他の最優秀賞は、主演男優に役所広司(『孤狼の血』)、助演男優に松坂桃李(『孤狼の血』)、昨年9月に亡くなった樹木希林がこの作品で最優秀助演女優賞に輝いた。外国作品賞では『ボヘミアン・ラプソディ』でした。

 

今年も無期待していた日本アカデミー賞に新しいトロフィー、ハリウッドのアカデミー賞にあるような«長編ドキュメンタリー賞»は誕生しなかったです。日本がいくら映画後進国とは言え、いつ保守的な映画界の体質が変わるのかな…???私は是非、原一男監督が大阪・泉南アスベスト工場の元労働者らが国を相手に起こした裁判と訴訟を記録したドキュメンタリー作品。『ニッポン国VS泉南石綿村』(2018年公開日)にこの賞を与えたかったな…。

 

ハリウッドのアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞は『Free Solo』が獲得しました。アレックス・オノルド主演のドキュメンタリー映画『Free Solo』(ジミー・チン&エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ。監督)は、アメリカ・ヨセミテにある断崖絶壁«エル・キャピタン»を命綱なしで踏破した男エルキャピタン・Freeriderを追いかけた山ドキュメンタリー作品でした。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞で話題になったのは、日本のイルカ漁を題材にした『ザ・コーヴ』でした。歴代の受賞作品の履歴を見ると興味津々の映画が多いです。映画館で上映してもらえませんかーネ。

TVではドキュメンタリー番組は盛んで、すぐれた作品が制作されています。TV関係が制作したその一つが映画館で上映されていたので、私も以前渋谷で観賞して、この映画ブログでも紹介した沖縄の不屈の政治家『米軍がもっとも恐れた男 その名はカメジロー』(佐古忠彦監督、2017年公開)がありました。私は沖縄の政治家「瀬長亀次郎」をこの映画で初めて知りました。時の堆積に埋もれた歴史を掘り下げれるのはドキュメンタリーです。数は少ないデスが、日本アカデミー賞に最優秀賞が設置されればもっと盛んになりますーヨネ。
 

さて、3月上旬に見た映画は『グリーンブック』『運び屋』『ROMA/ローマ』の3本でした。いずれの作品もアカデミー賞の受賞作で、甲乙つけがたい作品ばかりでしたした。その中でも私は「グリーンブック」を特選映画に選びました。

 

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1本目は、黒人ピアニストドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と、彼に雇われたイタリア系のアメリカ人用心棒兼運転手トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)が、黒人の宿泊できるガイドブック«グリーンブック»を渡されて、人種差別が根強く残るアメリカ南部を巡るコンサートツアーと人種差別を描いた『グリーンブック』(2018年公開、ピーター・ファレリー監督)でした。

 

クリスマスを真直に控えた晩のホテルのツアー最後の演奏会で、他のスタッフが席についているホテルのレストランに入ろうとすると、今夜の演奏会のメインゲストのドクター・シャーリーは、黒人であるゆえに入店を断わられる…。二人は演奏会もキャンセルして、近くにある黒人の集まる専用の黒人のレストランで食事をする。場末のレストランではジャスの演奏が賑やかに始まっていた。ドクター・シャーリーが有名なピアニストであることをお店のウェイトレスに囁いたところ、ピアノを指して弾いてみなよーと示唆する。たちまち、他のペースやトランペットなどの楽器がセッションを始め、その場の黒人たちは手拍子でリズムにのってきます…。2人は無事に雪の中をニューヨークのマイホームに到着し、家族と共にクリスマスを迎えます。感動的なシーンで終わります。

 

私は映画のコメントを書くときにフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を一瞥します。(下記サイトを参照)私自身、この中でこの作品への評価に対して大変的確で頷けるコメントが書かれていましたので引用します。…本作のアカデミー賞作品賞の受賞に対して、同じく作品賞にノミネートされていた『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー監督は不快感を表すコメントを残し、同様に作品賞候補になった『ブラックパンサー』の主演チャドウィック・ボーズマンも、不満をあらわにした…これらの批判の背景には、主人公であるトニー・リップの役柄が「黒人を差別から救う救済者」として誇張された伝統的すぎるキャラクターだったこと(「白人の救世主」を参照)、また、シャーリーの遺族から「この映画が伝説のピアニストと家族の関係について観客に誤解を与えるような解釈をしている」との抗議も受けている…と書いています。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

●白人の救世主

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%95%91%E4%B8%96%E4%B8%BB

 

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2本目は、花の栽培に失敗して自宅まで借金のために差し押さえられた90歳の元帰還兵のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、車でただ荷物を運ぶだけの簡単な仕事を持ち掛けられる。が、荷物の中身はメキシコの麻薬組織の薬物を車で運ぶ『運び屋』(2018年公開、クリント・イーストウッド監督)でした。一回だけの仕事のつもりが多額の金が入る魅力に負けて回数を重ねるうちに、麻薬取締官に逮捕される。

 

いつもアメリカの社会問題をテーマに選んでいるクリント・イーストウッドだが、果たしていま現在のアメリカのどんな問題と関わりを持つのだろう…か???朝鮮に従軍したことのある元兵士のアール・ストーンが生活破綻していることを考えると、ベトナム戦争や中東戦争にから帰還した兵士たちの社会復帰を問題としているのか…ナ???メキシコの麻薬カルテルに脅かされて麻薬の運び屋から足を洗えなかったことを考えると、アメリカ社会を蝕んでいる麻薬中毒の蔓延の元凶である«メキシコ»からの犯罪の越境を問題にしているのかな…???いろいろなことが想像できます。

 

アール・ストーンが運び屋としての罪をすべて認めて刑務所の中でもデイリリー(「ヘメロカリス」)の栽培に励んでいた姿がとても印象的でした。この花は年老いた元兵士への慰めと安らぎを与えてくれるのだろうか…ナ。もうじき89歳の高齢者となったクリント・イーストウッド(1930年5月31日生まれ)が自分自身の死に方を求めている作品なのかな…と私には思えました。と同時に、麻薬などから縁を切って足を洗えと麻薬組織の子分たちに忠告する姿は、政治家として依然アメリカが残す社会問題を懸念しているのかな。アメリカへよりよい生活を求めて移民するメキシコ人たちの姿を優しく見つめる政治家の視線も感じます。私はアメリカの正義の旗の下で闘った退役軍人たちの老いた姿に、寧ろ憐れみの感情さえ作品に感じました。

 

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3本目は、、1970年代の政治的動乱のメキシコを舞台に、メキシコシティのコロニア・ローマで住み込みの家政婦として働いているクレオを主人公とした家族ドラマ『ROMA/ローマ』(2018年公開、アルフォンソ・キュアロン監督)でした。

 

第91回アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した。監督のアルフォンソ・キュアロンは『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞監督賞に輝いた監督ですが、この作品は想像していた以上に大変地味で淡々とした、ある外国人家族とその子供たちとメキシコ人家政婦が織りなす家族ドラマでした。

 

1968年にメキシコでオリンピックが開催され経済発展はしたが、反面学生や都市生活者に経済的シズミと矛盾が生まれて「トラテロルコの夜」と呼ばれる不満を爆発させ反乱がありました。この映画に現れる学生と警官との間の衝突と投石シーンと白人への殺戮は、こんな社会的背景がありました。映画の核心は単に暖かい家族ドラマだけでなくて、家政婦のクレオが妊娠して、病院に運ばれたが手遅れで破水して死産になった。この家の妻のソフィアは、夫が不倫の末に離婚となった。外の政治的動乱の他方で家族の中の静かな日常のトラブが並行して映像に登場させている視点が、この映画の監督の視点の「妙」なのかな…。どんなに政治が悪くてもどんなに社会が乱れていても、人々の「生活」の日常は放棄して停止できないので、日々の生活を淡々と送る庶民の姿が逆に逞しかったですーネ。

 

 

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3月下旬特選映画【6】★映画のMIKATA「ビリーブ 未来への大逆転」★映画をMITAKA

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俳優でミュージシャンのピエール瀧(瀧正則(51歳)が麻薬取締法違反(コカイン使用)で3月12日に逮捕されました。何よりNHKの大河ドラマ「いだてん」をはじめ、ドラマ、映画、ラジオ、CM、声優等々へ多数出演しているマルチタレントなので、今までの前例のように彼の出演している製作中の映画ドラマは代役を立て、コマーシャルは直ぐに放送中止になっています。

 

封切り直前の映画に対して、俳優の犯罪と作品は別物だという意見もマスコミに流れています。過去の映画のDVDさえ回収と言う意見もあり賛否は様々です。だが、撮影済みのドラマや制作の済んでいる映画などに対して公開するかどうかで未だ揉めています。阿佐田哲也原作で、1984年に和田誠監督製作のヒット作品『麻雀放浪記』のリメーク版で、ピエール瀧も出演している白石和彌監督の『麻雀放浪記2020』の公開を、東映は決定しました。そう言えば佐伯泰英原作、本木克英監督の時代劇『居眠り磐音』はもうスクリーンで予告編を流していたな…。松竹はピエール瀧の代役を立てて再撮影するようですーネ。損害賠償の総額は20億円とも30億円とも噂され、世田谷区の豪邸も高級外車も賠償金で失うかもしれませんーネ。でもね、これだけ映画で活躍している俳優なので、先頃の日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞や助演男優賞に選ばなくよかったですーネ。多分映画業界に逮捕の情報はあった筈です…AH HAHAHAHA。

 

6月1日よりTOHOが映画料金を1800円から1900円に、シニア料金は1100円から1200円に値上げするそうです。デジタル映写機や自動券売機等の導入によるコストアップ、新規映画館の増設、人件費の高騰、鑑賞環境の改善などを理由にしています。恐らくTOHOが1900円に値上げすれば、他の映画館も仲よく値上げするだろうーネ。確かに隣の劇場の音が響き、、場面に共鳴する効果振動も、全てが観賞を妨げるMX4Ⅾの防音防振施設の改良は必要ですーネ。でも、それは劇場が負担しなければならない必要経費ですーヨ。私は値上げで反対にお客が減ると思っています。少なくても、私は安い映画館へ足を運び、或は新作はネットで鑑賞したいです。

 

さて3月は『未来を乗り換えた男』『バンブルビー』『ビリーブ 未来への大逆転ブラック・クランンズ』の4本の洋画を鑑賞しました。いずれも洋画でした。その中でも「ビリーブ」は白眉でした。私ならば「グリーンブック」よりもこの作品にオスカーの作品賞のトロフィーを贈りたかったです。今、『翔んで埼玉』というコミカルな邦画が話題になっているそうです。残念ながら私には魅力がなかったです。邦画には特に映画館で観たいと感じる作品がなかったです。

 

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1本目は、1940年代のドイツでナチスのファシズムが吹き荒れた時代に、ドイツ軍の脅威を逃れてパリから脱出し、フランス南部の港町マルセイユに来た元レジスタンスの青年ゲオルク(フランツ・ロゴフスキ)を主人公にしたミステリアスでロマンチックな作品&ファシズムの時代の映画『未来を乗り換えた男』(2019年公開、クリスティアン・ペッツォルト監督)でした。

 

この作品の社会背景から見ると、私の分類では«ファシズムとホロコースト»の映画でした。1939年9月1日にドイツがポーランド領内に侵攻、ポーランドの同盟国であったイギリスとフランスが9月3日にドイツに宣戦布告して第二次世界大戦が始まる。1940年4月、ドイツ軍はデンマークおよびノルウェーに侵攻、1940年5月、ドイツ軍によるフランス侵攻が開始された。ドイツ軍はパリを始めとしたフランス北部を占領し、さらにイタリアもフランスに侵攻を開始した。この時期にドイツ軍がフランスを支配した状況を克明に描いた映画はあります。ナチ占領下の作品には『黄色い星の子供たち』(2010年)、『サラの鍵』(2011年)、『少女ファニーと運命の旅』(2016年)等など多数あります。

 

特にこの映画の中にはユダヤ人への悲惨な弾圧と殺戮の映像もないし、アウシュヴッツ収容所もナチスの将校もヒトラーもいません。がただ、最後のシーンでマルセイユ港からヴァイデルの妻マリー(パウラ・ベーア)と小児科医を乗せたメキシコ行の船が機雷で大破して全員死亡した時、港の職員がもう直ドイツ軍が侵攻してくる…と、、慌てて港の乗船窓口を避難する場面がありました。それ以外は、凄絶な戦争の風景もなく意外と淡々としたストーリでした。ただ唯一、この辺りのシーンだけがファシズムの緊迫感が多少ありました。

 

ファシズムの時代背景にややサスペリアスな人間関係と恋愛要素の交じった作品がこの映画を魅力的にしています。オルグが偶然大怪我をした亡命作家ヴァイデルを列車で逃避させる途中に死亡するのだが、彼はその作家・ゲオルグはなりすまして、荷物にあった作家の原稿を持ってマルセイユまで逃避する。アメリカ領事館へメキシコ行の渡航申請をしようとした時に、この原稿が虚偽申請を誤魔化す身分証明の材料になりました。ナチズムからの亡命逃避の緊張感が漂う山場でした。身分をヴァイデル本人になりすましている上に、夫ヴァイデルの行方を探し歩く妻マリーとすれ違いとはいえ、マリーと顔を合わせ、なりすましを隠して抱き合う二人の関係とストーリは最もミステリアスなロマンのシーンだろうーネ。

 

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スピルバーグとマイケル・ベイが制作したSFアクション映画の第1作目の『トランスフォーマー』(2007年公開)の後、『トランスフォーマー/リベンジ』(2009年公開、マイケル・ベイ監督)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(2011公開、マイケル・ベイ監督)、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014公開、マイケル・ベイ監督)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017公開、マイケル・ベイ監督)、5作目の次がスピンオフ作品の『バンブルビー』(トラヴィス・ナイト監督)に当たり

ます。私はこれまでのトランスフォーマシリズは恐らく全部観賞していたと思います。ただ今作の「バンビルビー」は、トランスフォーマーと

ディセプティコンとの間のバトルに人間が関与するパターンとは毛色が違って、人間らしい感情を持ったバンビルビーと人間とのほほえましい親愛のストーリがたくさんありました。

 

最新作のトランスフォーマシリズは、アクションとバトルが売り物のマイケル・ベイ監督風ではないです。1987年のサンフランシスコ郊外の海沿いの町に住む孤独な少女チャーリーが主人公で、未だ父の死の悲しみと父との温かい記憶に浸っていた。2本目は、自分の車が欲しくて誕生プレゼントに母から強請っていた18歳のこの少女が、叔父さんのガラクタ自動車の廃品置き場で、廃車寸前の黄色い車を発見して修理を始めるが、突然、そのポンコツ自動車が愛嬌満点の黄色い地球外生命体ロボットへ姿を変心する『バンブルビー』(2018年公開、トラヴィス・ナイト監督)でした。その1台の黄色いボロ車が変身するロボットをバンブルビーと名付けた。他の惑星を侵略する悪のロボット集団ディセプティコンは、金属生命体トランスフォーマーと激闘の末に、司令官オプティマスプライムは惑星セイバートロンから地球へとバンブルビーを避難させ、地球をオートボット再編の拠点とするよう指示した。しかし、地球へとディセプティコン2体が追いかけてきた…というストーリでした。理屈なしに楽しめれば良い映画です。

 

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3本目は、小さな女の子の育児をしながら名門ハーバード法科大学院で弁護士を目指して猛烈な勉強をし、その上、回復不能の恐れのあるガンのため病院のベッドに突然倒れた、同じハーバード大学で法律を学ぶ夫マーティン(アーミー・ハマー)の看病をしながら、驚いたことに彼の授業にも出席して講義ノートを書き、自分自身は大学院を首席で卒業するという実在の人並み外れた超ド級の才能と努力家のルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)を主人公をした女性人権運動の伝記的映画『ビリーブ 未来への大逆転/ ON THE BASIS OF SEX』(2018年公開、ミミ・レダー監督、ダニエル・スティーブルマン脚本)でした。

 

ルース・ギンズバーグの娘ジェーン(ケイリー・スピーニー)が映画に登場するシーンがあります。娘は学校をサボって人権運動の集会に参加する活動的な娘でした。そして法学の大学教授である母親に「活動をしなくては、知識だけでは社会は何にも変わらないのー」と、真っ向から議論する。父親のマーティンは娘のベットの上で、昔、ルースの母親が毎晩ルースに本を読みながら語り聞かせた話をしてあげる時…諦めにないで辛抱づよく«何故なのか?»を考え続けること…」が必要なんだよ、と語り聞かせる。ひょっとすると、これこそがユダヤ人のインテリジェンスの特徴なのかな…と思いました。娘ジェーンも最終的に法律学の教授に進んだようです。私は、何よりもこのシーンと、もう一つ、母親を介護するチャールズモリッシュの税金の所得控除に関する法律に根強く残る性差別を控訴した高等裁判所の最終弁論のルースの熱弁に感動しました。犯罪事実の裁定を事件と裁判ごとに選任される陪審員が有罪か無罪の結論を出し,裁判官は法解釈と有罪ならば量刑を行う役割を持つ陪審員制度では,様々な人種と階層とイデオロギーを持つ彼らに対して、如何に彼らへの説得ある弁論とスピーチができるかどうか弁護士の手腕でした。特にニューヨークの様な経済と政治の中心地では、契約と人権を守る弁護士が活躍の場でした。

 

ニューヨークの貧しいユダヤ系家庭に生まれ、まだまだ女性への性差別の制度と偏見の多いアメリカで、ハーバード法科大学院でさえ女性の在籍者が数名と言う女性蔑視の風潮の強い社会背景があり、にもかかわらず苦学の末に法律を勉強した彼女が、その腕を振るえる法律事務所に採用されずに、とうとう大学教授の道を選択せざる負えなかった苦渋を経験しました。女性として数々の偏見を乗り越えて、1993年、ビル・クリントン大統領の時に85歳で第107代アメリカ最高裁判事に任命されるまで上り詰めていった、壮絶なキャリアと生きざまを描いたルース・ギンズバーグを主人公にしたドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』(ベッツィ・ウェスト&、ジュリー・コーエン監督)は、第91回アメリカアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞/主題歌賞の2部門にノミネートされました。

 

日本国内でも『RBG 最強の85才』の上映は5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ等で公開予定されています。この映画を見た私としては、ルース・ギンズバーグの知識と才能と逆境にめげない努力と、女性差別とマイノリティーの人権運動に邁進する彼女の魅力に取りつかれたので、是非見て見たいです。日本でももっともっと「ドキュメンタリー」映画への評価が高まり、日本アカデミー賞に最優秀長編ドキュメンタリー賞が生まれることを願う次第です…!!!

 

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4本目は、白い頭巾を頭から被り、炎に包まれる十字架を団結の狼煙のように燃やし、黒人をリンチにする白人至上主義の過激派団体KKKに9か月にもわたる潜入捜査した元刑事ロン・ストールワースの回顧録「ブラック・クランズマン」を映画化した『ブラック・クランンズ/BLACKKKLANSMAN』(2018年公開、スパイク・リー監督)でした。

 

この作品を見て私はスパイク・リー監督らしい映画だな…と思いました。だって、『マルコムX」(1992年公開)の監督ですからーネ。私は黒人だけのアメリカ陸軍黒人部隊を描いた『セントアンナの奇跡』(2008年公開)を見て、スパイク・リー監督に関心を持ちました…。

 

映画で最も印象的なのは、「クー・クラックス・クラン」KKKの大幹部デヴィッド・デュークとトランプ大統領の映像を登場させて、トランプの国家政策のスローガンになっている「アメリカ・ファースト」が、KKKのスローガンと同じことを強調している点かーナ。

 

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4月上旬特選映画【7】★映画のMIKATA「ハンターキラー 潜航せよ」★映画をMITAKA

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やや遅くなりましたが、4月上旬の特選映画を掲載します。見逃した映画も多いですが、今の所私の視点で傑作名作と思う作品は少なかったです。「いやそれは違うぞ」「見落としたこんな傑作がある」という閲覧者のご意見が是非聞きたいです。10連休のゴールデンウィークも映画館は手軽な娯楽として混雑しそうですーネ。私も傑作ならばぜひその席に座ってその作品を堪能したいです。

 

1

1本目は、ロシア海軍の原子力潜水艦が北氷洋で沈没。救難信号を受信したアメリカ海軍原潜が救助に急行するが、ロシア艦隊の襲撃を受けて消息不明になる。『ハンターキラー 潜航せよ/HUNTER KILLER』(2018年公開、ドノヴァン・マーシュ監督)でした。

 

異変を察知した米海軍は新任艦長グラスが率いる原潜トレドを現場へ、同時にロシア艦隊基地へと特殊部隊を派遣する!

海軍生活の全てを海の底の潜水艦で過ごしてきたジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が攻撃型原子力潜水艦«ハンターキラー»の艦長としてロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。

 

原潜トレドの艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、やがてハンターキラーは、沈没したロシア海軍の原潜を発見し、生存していた艦長を捕虜として拘束する。

 

戦争映画がフィクションとして楽しむだけならば、何ら問題もないのだが、これまでの戦争映画は、可能性として今現在、今この瞬間に起こるかも知れないという危険性を孕んだリアリティーを持っていることが恐ろしいです。戦争映画の虚構性は、世界戦争への危機を予兆する警告も含まれていそうです…。

 

2

2002年、アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュは大量破壊兵器のイラク保有を理由にイラク侵攻を公表した。アメリカ国内の主要メディアは政府筋が発信するイラクの軍事情報を鵜のみにして、ブッシュの軍事介入を報道していた。それに対して地方新聞社を傘下に持つナイト・リッダー社ワシントン支局の記者ジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)とウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)達は、政府見解のイラクの大量破壊兵器の保有情報に疑念を抱き取材を進めた。2本目は、メジャーなメディアが政府発表をそのまま報道する姿勢に対して、小さな地方新聞社の記者たちが真実を伝えようと苦戦するジャーナリストの映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~SHOCK AND AWE 』(2017年公開、ロブ・ライナー監督)でした。

 

アメリカの軍事介入の背景は、私自身も生きて見聞していた世界史の生々しい激動の時期でした。世界史の発端、1991年の湾岸戦争の後にイラクが受諾した停戦決議で、イラクは大量破壊兵器の不保持が義務づけられていた。このイラクの大量破壊兵器の放棄を確認する手段として、国連は「UNSCOM」(国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会)を設置、その保有の有無と、核兵器の製造設備などを調査しました。1998年のUNSCOMの査察によって、イラクにはミサイルと核兵器は見つからなかったと結論付けた。しかし、2001年に大統領に就任したブッシュ大統領は、査察に対するイラクの非協力姿勢を問題視、疑惑を抱いていた。そして、2001年9月11日、アメリカで同時多発テロ事件が発生した。ブッシュ大統領は2002年初頭の一般教書演説にて「悪の枢軸国」発言を行い、イラク、イラン、北朝鮮は大量破壊兵器を保有するテロ支援国家であると世界に向かって非難した。遂に2002年に入って政府関連施設などの査察を繰り返し要求、イラクはUNMOVICのサイドの査察を容認した。しかし、2003年3月に先制攻撃となる空爆を実行後、テレビ演説で48時間以内にサッダーム・フセイン大統領とその家族がイラク国外に退去するよう命じ、イラク全面攻撃の最後通牒を行った…。アメリカの世論とジャーナリズムは一連のブッシュ政権のプロパガンダに振り回されていた、と言えます。

 

ジャーナリズムが社会の歪みと偏見と闘いながら、真実を追い求める姿を映画化した作品は数多くあります。この映画ブログでも取り上げた、ボストン・グローブ紙がカトリック司祭による性的虐待事件に迫ったスキャンダル『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年公開トム・マッカーシー監督)や、ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在を暴露したワシントン・ポストの報道『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017年公開、スティーヴン・スピルバーグ 監督)などは、私は直ぐに脳裏に浮かびます。邦画でこんな映画かあったかな…???私は直ぐに思い出せません。少なくても私は、«優性保護法»による医学界と医療行政の罪と、官僚による公文書偽装の行われた«森加計問題»などは是非映画化してほしいですーネ。日本の映画の水準の試金石になります。

 

そう言えば、ジャーナリズムの名作映画をあれこれネット調べていたら『すべての政府は嘘をつく』(2016年、オリバーストーン監督)の作品を見たいと思ったが、ツタヤのレンタルビデオにはないのですーネ。

 

3

3本目は、阿佐田哲也原作で、1984年に和田誠監督製作のヒット作品『麻雀放浪記』のリメーク版で、ピエール瀧の端役出演で配給上映を中止するか否かで揉め、結局、東映が公開を決定しました白石和彌監督の『麻雀放浪記2020』(2019年公開、白石和彌監督、佐藤佐吉&渡部亮平&白石和彌脚本)でした。

 

舞台を終戦直後から2020年の東京開催のオリンピックへ移し、戦後の焼き野原の1945年からやってきた主人公のプロ雀士・坊や哲(斎藤工)が、2020年の五輪中止の代わりに、麻雀の世界大会開催するというストーリ設定も荒唐無稽な映画でした。ストーリの詳細もコメントをする価値のない作品でした。中々上映している映画館が少ないので、川崎のチネチッタで漸く見ました。それ程、コメントする価値のない駄作でした。もしや、1984年の『麻雀放浪記』のパロディーだとしても、余りいい出来栄えではなかったです。

 

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4月下旬特選映画【8】★映画のMIKATA「愛がなんだ」★映画をMITAKA

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愈愈、最長10連休になるゴールデンウィークが始まっています。様々な余暇の過ごし方を日本全国でしているだろうな。手軽な娯楽として映画館もにぎわいそうですーネ。私はこの期間は混むのであまり映画を見たくないと思います。必要最小限の名画名作に成りそうな興味作品だけを見ようと思っています。でも邦画は低迷していますので、それも少ないでーネ。従って、4月下旬から5月上旬の鑑賞数は極端に少ないです。私は、今GyAOのアメリカ製無料ドラマに嵌ってて、連日連夜ビールとピザを片手に見ています。日本の刑事もの警察ものドラマはツマラナイですが、アメリカの警察ドラマは1時間たっぷり引き込まれる魅力があります。日本のTVディレクターは大卒のエリートばかりで頭が堅く、常識から逸脱する発想が乏しいのかな…ナ。新しく始まったTVドラマのどれもこれもが退屈な作品ばかりですーヨ。だいたい斬新さと新鮮味は教科書の知識からは生まれないです。例えば、銀行員ドラマの『集団左遷』も何か真木よう子主演の「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!」や「半沢直樹」の二番煎じのようだしーナ。ちょっと変わったOLが主人公の「わたし、定時で帰ります」も以前なんかそんなドラマストーリがあったな…位の手あかになまみれた定番番組ですーヨ。私の一押しだった竹内結子主演の刑事もの「ストロベリーへナイト」は、姫川役の二階堂ふみではミスキャストですーネ、刑事役には向いてない。菊田役の亀梨和也では、役不足です、刑事として悪にまみれた泥沼の様な癖のある顔相と、何時事件に巻き込まれるかもしれない緊張感が足りないです。更に古いストーリの焼き直しではファンとしては、物足りないデス、作家の誉田哲也氏に新しく書き下ろしてもらえば゛よかったのにーナ。

 

私の好きな番組は、死体の検視官主任と女性の刑事が家族がらみでストーリを展開する『リゾーリ&アイルズ』シーズン5は連日見ています。『クリミナルマインド』も『クロ―ザー』も最高に魅力があります…ネ。

 

愈愈、元号が平成から新元号「令和」に代わるようです。2020年の「オリンピック」の過剰な宣伝フィーバーに加えて、今「令和」フィーバが加わって、政治的演出なのか本当にカシマシイデスーネ。私は「令和」という元号に違和感を持っているので、いやむしろ嫌いですからあまり祝いたい気分ではないです…。でも本当に国民は「令和」を歓迎しているのかな。TVの街頭インタヴューもワザとらしい歓待の声ばかりです。雰囲気として、「ゆく年くる時代」というか新時代の幕開けの過剰な演出ですーヨ。消費税10%値上げと福祉削減のマイナスイメージの目くらませかな。いっそのこと「万葉元年」の方がまだましでした。

 

5月1日には皮肉って「冷麺」でも食べて冷ややかに、何か「令和だ…」と悪たれをついて過ごしたいです。臨時ニュースを申し上げます、4/29の緊急臨時国会で「令和」の元号が「万葉元年」に急きょ変更になりました。国民の不人気に配慮した安倍総理の自民党史に大きな足跡を残す初めての英断に日本国民は拍手喝采で喜んでいます・・・あれ、エイプリルフールはもう過ぎたっけ???

 

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紀元前245年頃の群雄割拠の中国舞台に、大国の晋(山西省)、斉(山東省)、秦(陝西省)、楚(湖北省+湖南省)などが互いに争う戦乱の時・春秋戦国時代に、秦の戦いで親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)の二人の少年を主人公に、奴隷の子供は一生奴隷…という奴隷の境遇と運命を逆転させて、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れる中国時代劇です。1本目は、漂は王いよいよ・エイ政(吉沢亮)と顔が似ているので彼の身代わり役として王宮に召し上げられたが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が玉座を転覆するクーデターによる戦いで致命傷い、信の奴隷小屋で失命する…。殺されたのを知った信は、王・エイ政を恨むと同時に、弟・成キョウの復讐を誓い、大将軍になる夢を決意する中国の戦乱の時・春秋戦国時代の時代劇『キングダム』(2019年公開、佐藤信介監督、原泰久原作劇画、黒岩勉脚本)でした。

 

中国の土地で中国の大規模なセットを使い、大勢の中国人のエキストラを登場させた久々のスケールの大きい中国時代劇です。井上靖原作で日中合作の歴史大河『敦煌』(1988年、佐藤純彌監督)などは懐かしい歴史大河ドラマでした。同じ佐藤純彌監督の『空海』(1984年、早坂行脚本)なども、スクリーンに目が釘付けにかーなる心躍る作品でした。原作が日本文学ではなくて劇画原作と言うのも、歴史と同じフィクションがより合わさった映画の原作でも、私は時代が変わったことを強く感じました。

 

この中国時代劇の面白いところは、弟・成キョウ(本郷奏多)が玉座を奪還するのに「山の民」の力を借りるシーンだろーネ。春秋戦国と秦の時代に、こんな山の民・楊端和(長澤まさみ)がいたかどうか、恐らく史実ではなくてフィクションだろうが、流石に劇画原作のストーリだけに、通常の春秋戦国時代の戦乱劇とは違う点が作品を一番盛り上げている…ネ。私はこの場面が面白かったです。

 

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2本目は、28歳のOL山田テルコ(岸井ゆきの)と合コンで偶然出会った出版社の編集者のイケメン守(成田凌)に一目ぼれ…、ぞっこん惚れてしまったテルコに対して、恋愛感情など毛ほどなく、まして将来結婚などの意志もなかったマモルの、男女のすれ違いの恋愛関係関係を描いた『愛がなんだ』(2019公開、今泉力哉監督 角田光代原作、澤井香織脚本)でした。「ヤリタクナッチャタ」と、時々あった時もベットに誘うセックスフレンド程度の男と、マモルとのデートの連絡を一日中今か今かと待って仕事も手につかないテルコの、片思い熱愛と破綻と、もう一人、マモルの飲み友達で予備校の事務と言うすみれ(江口のりこ)が絡んだチョット不思議な恋愛ストーリでした。出版社の編集のめいしを持っていると、昔で言えばマモルは、ひと頃の昔、銀座で女を漁って、難破し放題であった電通の社員のような存在なのかな。ヘチャムクレの吉本の芸人が人気アイドルやスタイのいい女優と結婚する電撃結婚の様なものかな…。

 

地縁血縁が村落共同体から消えた近代現代社会で、地域の人間関係も勿論男女の出会いも繋がりも希薄になった今、男と女が出逢うチャンスは昨今ネットで全くの未知数の男女が街角で出会い、男女関係を発展させていくのが今流のようですーネ。時々地方出身の結婚エピソードで、田舎に帰った時にクラス会で再会したとか、幼稚園小学校からの同級生同士が偶然顔を合わせてお互いが未だ未婚だったので、結婚に発展した…とかよく聞きますーネ。ただーネ、出会い系サイトは、旧い時代の私など危険だナ…と思ってしまいます。神奈川県座間市で自殺願望の若い女の子がネットで誘われ、殺人鬼の餌食となってアパートの一室で 男女9人がバラバラに切断された遺体が見つかっ2017年の衝撃の事件は記憶に新しいです。その他、何軒も繰り返し見ず知らずの男女がネットで知り合い、若い女性が殺される事件が頻繁にありました。怖いですーネ!!!まあね、合コンで知りあって交際を始めるなんて、健全で安全かも知れないーナ。

 

良くアメリカのドラマなんか見ると、新聞を広げて失業者が仕事を探している求人欄を見ます。リクルート雑誌などが氾濫しているのだから、結婚相談所の様な調査をして男女の交際欄を掲載する、«出会い系雑誌»があってもいいよーナ。或は、「命の電話」と言うのがあるんだから、スマホを使い«男女の交際電話»と言うのもあっていいよーナ。そんなバカなアイデアが、私は浮んでしまいました。日本の出生率を上げる唯一の方策ではないですかーネ。ひょっとしたら、売春に繋がるとか何とかで、警察当局から早速ブレーキがかかりそうですーネ。

 

原作が『八日目の蝉』『紙の月』など映画の原作にもなっている直木賞作家・角田光代の恋愛小説を映画化したものです。映画化し易い作品なのかな ???脚本家がどれほど原作を咀嚼し深読みしているかは、私自身も原作を読んでいないので良く分からないです。が、映画を見た限りでは、たかが恋愛、恋愛が何だー、されど女はその恋愛に一生をかけて一瞬に燃えるものだ…という女の恋愛観が込められているのか…ナ。その中には、結婚して子どもを生んで温かい家庭を作る…と言う女性「性」願望、原始より連綿と続く聖なる女性「性」を描いているのかも知れないですーヨ。男の原初的な願望は・・・何かな???王となり君臨するーかな。

 

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憲法記念日なので、日本国憲法の前文の朗読を改めて掲載します・・・

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今日5月3日は憲法記念日なので、日本国憲法の前文の朗読を添付しました。ナンカ、「令和元年」と新天皇の即位の儀式にTVのニュースは、1日のメーデーも憲法記念日の特集も忘れてしまったようなので、敢えて載せました。
 
私はゆっくりジックリ憲法の前文を玩味したのは、昨日横浜の«ジャック&ベティ»で、松元ヒロが20年以上も演じ、憲法を擬人化した一人舞台劇「憲法くん」(松元ヒロ製作、馬奈木厳太郎プロデューサー)をベースにした作品、映画では渡辺美佐子を主役に広島で爆死した集団疎開の少年の思い出と共に«日本国憲法とは何か»かを問うドキュメンタリー映画『誰がために憲法はあるか』(2019年4月17日公開、井上淳一監督)を観る機会を得たからです。
 

5月3日の憲法記念日の前日なので、関連した映画を見ました。私の直截な感想としては松元ヒロの舞台そのものを映画化してほしかったな、プラス渡辺美佐子と、原爆朗読劇の女優たち、高田敏江、寺田路恵、大原ますみ、岩本多代などがコメントに登場させる構成で見たかったです…。感想としては、もっともっとドキュメンタリー性を盛り込んでもよかったのではなかったか。私も広島の原爆資料館へ見学に行ったので、原爆ドームよりもあの慰霊碑近くの原爆記念館の中の展示映像も流したいよーナ。

 

私としては、1945年8月6日に原爆が投下され、学徒疎開していた旧制広島県立広島第二中学校1年生321名全員が死亡する生々しい歴史をドキュメンタリー風にまとめた、広島出身の綾瀬はるかが朗読を担当していた映画『いしぶみ』(2016年公開、是枝裕和監督)の印象が強かったので、この作品に準ずる生々しい映像を想像していたのですが、でもやや期待外れでした。渡辺美佐子の小学校時の同級生の記憶も、「いしぶみ」の中の一人でした。元々この映画も、1969年に広島テレビが制作したドキュメンタリー番組が元になっていて、やはり広島出身の杉村春子が語り部として出演放送されたものでした。このTV映像もDVDになっていれば観たいですーネ。

 

本当は渡辺美佐子さんが劇中で朗読している映像を載せたかったのですが、残念ながらできませんでした。その代りに松本ヒロさんの朗読と「憲法くん」の一場面のYOUTUBEを載せました。
 

 

 

 

 

 

5月上旬特選映画【9】★映画のMIKATA「オーヴァーロード」★映画をMITAKA

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5月の10連休ゴールデンウィークも終わり、新元号「令和」のバカ騒ぎも新天皇即位式の浮かれた気分も沈静したようです。ただ、依然、2020年のオリンピックを神輿に載せた過剰なお祭り騒ぎは続いてますが。映画館も連休中は春休みの時季だったので、アニメの上映が多かったです。従って、4月5月は観たい作品も少なかったです。

 

さて漸く、まともな邦画を見ました。水谷豊監督&脚本の交通事故のひき逃げを通して、人間の抱える嫉妬と羨望、理性の裏側に潜む暗い闇を描いた『轢き逃げ 最高の最悪な日』は魅力的な作品でした。それと、«ナチズムとホロコースト»の映画に関係するのかと勝手に先入観で見た『オーヴァーロード』は、想像以上に本格的な戦争映画でした。ナチスの人体実験が造り出した«ゾンビ»映画かなー程度の先入観も持っていましたが、以外に面白かったです。で、私は娯楽性の高い『オーヴァーロード』を特選映画に選びました。

 

 

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1本目は、松元ヒロが20年以上も演じていた憲法を擬人化した一人舞台劇「憲法くん」(松元ヒロ製作、馬奈木厳太郎プロデューサー)をベースに、映画では渡辺美佐子を主役に広島で爆死した集団疎開の少年の思い出と共に«日本国憲法とは何か»かを問うドキュメンタリー映画『誰がために憲法はあるか』(2019年4月17日公開、井上淳一監督)も私には収穫でした。水谷豊監督&脚本の交通事故のひき逃げを通して、人間の抱える嫉妬と羨望という理性の裏側の暗い闇を描いた『轢き逃げ 最高の最悪な日』は魅力的な作品でした。

 

5月3日の憲法記念日の前日なので、関連した映画を見ました。私の直截な感想としては松元ヒロの舞台そのものを映画化してほしかったな、プラス渡辺美佐子と、原爆朗読劇の女優たち、高田敏江、寺田路恵、大原ますみ、岩本多代などがコメントに登場させる構成で見たかったです…。感想としては、もっともっとドキュメンタリー性を盛り込んでもよかったのではなかったか。私も広島の原爆資料館へ見学に行ったので、原爆ドームよりもあの慰霊碑近くの原爆記念館の中の展示映像も流したいよーナ。

 

私としては、1945年8月6日に原爆が投下され、学徒疎開していた旧制広島県立広島第二中学校1年生321名全員が死亡する生々しい歴史をドキュメンタリー風にまとめ、広島出身の綾瀬はるかが朗読を担当していた映画『いしぶみ』(2016年公開、是枝裕和監督)の印象が強かったので、この作品に準ずる生々しい映像を想像していたのですが、やや期待外れでした。渡辺美佐子の小学校時の同級生の記憶も、この中の一人でした。もともとこの映画も、1969年に広島テレビが制作したドキュメンタリー番組が元になっていて、やはり広島出身の杉村春子が語り部で放送されたものでした。

 

久々に横浜のジャック&ベティでこの作品を鑑賞しました。と言うのも他館に余り見たいと思う作品が上映されなかったので…。序に補助席も埋まった『希望の灯り』( 2019年4月5日公開、トーマス・ステューバー監督)も観たのですが、この作品もやや期待外れの作品でした。ナンカ何を映像化したいのかな…という映画のテーマがぼんやりとしていて、見乍ら苛立ちました。同館で上映していた『グリーンブック』と『ビリーブ』も満席でした。

 

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2本目の『希望の灯り」(2018年公開、トーマス・ステューバー監督)は大変地味で、刑務所所帰りの27歳の無口な青年クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)を主人公に、彼が就職したスーパーの在庫管理係で働く周辺の人々との関係を淡々と描いた作品でした。旧東ドイツの元トラック運転手であった同じ在庫担当の上司ブルーノ(ペーター・クルト)や、亭主のDVに苦しめられている食品担当の年上の女性マリオン(ザンドラ・ヒュラー)たち、職場の人たちの日々の事細かな仕事が描写されている。最後のシーンでブルーノが突然予告もなしに首つり自殺するのが、衝撃的で静かな事件らしいドラマなのだろうーナ…。

 

ここに邦題のどこに«希望»があるのか、私には全く理解できませんでした。日常の平凡な生活にナントか希望の灯を見つけようとしながら、日常の出口が見つからずに、生きていくよりほかがない絶望を得鵜が来たかったのか…どうもこの映画のテーマが見つからずに当惑している私でした。私の観賞眼では、2流映画の駄作としか思えませんでした。それとも旧東ドイツの文化圏に住む人たちには、「希望」と「絶望」を実感出来る作品なのかなー???

 

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大手ゼネコン・鹿島建設勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も数日前に控え、公私共にハッピーな人生を歩き始めたところでした。遅刻した大学時代からの友人森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて、細い裏道を急いで結婚式の打ち合わせに向かったが、丁度喫茶店「スマイル」の前で1人の若い女性・時山望を轢き、自失狼狽の末に現場から逃げ去ってしまった。3本目は、ひき逃げ犯のエリート社員宗方とその結婚相手白河の二人を中心に、卑劣なひき逃げ交通事故の映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年公開、水谷豊監督&脚本)でした。
 
この映画も、2000年から始まったTVドラマや数本の映画でもよく知られた『相棒』シリーズの杉浦右京役の水谷豊の、いつものワンパターンの刑事ものの延長かなーと想像しましたが、刑事シリズのベテランディレクター和泉聖治と脚本家輿水泰弘の名前はなかったです。「相棒」から脱皮した刑事もので安心しました。寧ろ、映画を始めから終わりまで見終わて、水谷豊の映画製作の巧みさと才能に感嘆しました。ストーリも『相棒』の上書き内容でもなかったです。ただ、宗方秀一と森田輝のひき逃げ犯の捜査を開始するしている刑事の柳公三郎(岸部一徳)には、やや「相棒」の影を想像したか…ナ。
 
昨今の交通事故を見ると、高齢化社会での高齢者の運転能力の低下に伴う偶発的事故と、公道上で走る狂気と言われる「自動車」を安全に人と車と自転車が共存する路上を運転するための人間の認識力の限界を最早超えているのではないかーナ、と思いました。走る狂気と言われる車は、公道上を安全に運転するためには、高機能なセンサーと高度な無人操縦技術が必要であるーという戒めなのかーネ。でも、映画のテーマとしては、運転者よりㇺ寧ろ、社会生活の中に生まれ潜む「社会病理者」の存在なのかな・・・。結局、この映画は何を描きたかったのかな・・・???唯一無二の親友だと思っていた森田の暗く歪んだコンプレックスと嫉妬と感じました。犯罪は常にいつも大なり小なり犯罪者に潜む「社会病理」が絡んでいるのですが、そこに焦点が当たっている作品でした。
 
最後のどんでん返しで、事故にあった時山光央(水谷豊)と千都子(檀ふみ)夫妻の娘と森田輝の関係は吃驚しました。宗方に嫉妬した森田が嫉妬と羨望のために彼を嵌めた事故であった・・・ということが分かった。どうやら時田夫妻はこの作品では脇役に徹しているようです。水谷豊自身も映画ではストーリを盛り上げる脇役と監督に徹しているようでした。それがまた私には新鮮でした。
 
映画の途中から、この映画の結びは如何のように完結するのかな・・・と、私は想像していましたが、神戸・六甲山の様な眺望の良い高台のレストランで、時山千都子と白河早苗の二人がお茶を飲みながら、お互いが慰め合うゆったりとしたシーンで終わりました。チョット穏やかで静かなラストシーンだなーと感心しました。いかにも水谷豊らしい慎ましい構成だな…と私は思いました。

 

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ノルマンディー上陸作戦開始の1944年6月、アメリカ軍の落下傘部隊が、ナチス占領下のフランス・シエルブラン村に送り込まれる。連合軍の通信を妨害しているドイツ軍の通信施設のある教会内の電波塔を破壊するためであった。堅牢なナチスの要塞と化した教会の地下研究施設に侵入したところ、ナチスの科学者は、そこで村の住民たちを実験台にらしてに肉体が破壊されても死なない不死身の「怪物」軍人を造る人体実験をしていた。

 

私は«ナチズムとホロコースト»の映画に関係するのかと勝手に先入観で見たのだが、4本目の『オーヴァーロード/OVERLORD』(2018年公開、監督ジュリアス・エイヴァリー、J・J・エイブラムス製作、マーク・L・スミス脚本)は、ナチスの人体実験が造り出した«ゾンビ»映画&想像以上に出来のいい本格的な戦争映画でした。

 

ナチスドイツの科学技術開発力については、いろいろな実しやかな未知の軍事兵器や神秘的な伝説が残っています。そうした伝説や神秘的な科学について資料を集めて専門に研究している好事家や、様々な本が出版されています。ただ、ここにあるような村の地下のコールタールから抽出した血清で死んだ肉体を蘇生させるような薬剤を開発途中であったという噂は恐らくフィクションでしょうーネ。未だに、UFOはナチスが開発した円盤飛行体とか、科学技術の噂さえ虚々実々の噂が流れています。でも流石にJ・J・エイブラムスですーネ。通り一遍の「ゾンビ」映画にもしなかった。«ナチズムとホロコースト»の映画でもなく、ゾンビの登場するオドロオドロシイ«ホラー»映画にもしなかった…。むしろ、ホラーとナチズムと戦争映画をミックスした見事な「娯楽映画」に仕上げています。私は時間を忘れてこの作品を観賞しました。

 

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5月下旬特選映画【10】★映画のMIKATA「空母いぶき」★映画をMITAKA

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北方領土へのビザなし交流訪問中に酔っぱらって、丸山穂高衆院議員は懇親会の席で「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」「戦争でしないとどうしようもなくないですか?」、更に「女を買いたい」などと議員らしくない場違いな発言に、国会内で議員辞職の声さえあがっいます。こんな時期に相応しい映画が戦争映画『空母いぶき』でした。私にはこの作品が日本が戦闘状態になる政治的可能性をリアルに描いた作品とはいえ、日本の「自衛隊」と軍隊の必要性を賛美した内容に見えましたが。迷った末にこの戦争映画を特選映画にしました。ただね私は、4島返還を長年交渉している日本政府に対して、昨年末にロシアのラブロフ外相が北方領土問題は「日本が第2次世界大戦の結果を認めなければ、一切議論できない」と発言したことを思いおこします。河野太郎外相はロシア外相のこの発言にコメントはしなかったです。恐らく、戦前に北方4島・南樺太・千島は日本が領土権を有していましたが、連合軍側のロシアが戦争に勝ち日本は負けて、サンフランシスコ平和条約では南樺太と千島列島を日本が放棄することになったのだから、ロシアとしては領土を取られるのは当たり前だろう位の認識なのだろうーネ。ヤルタ会談で千島、南樺太がソ連へ帰属とありますが、日本が参加していないこの会談に日本は否定しています。

まあ、百歩譲って、丸山穂高衆院議員が北方領土返還に「戦争」を持ちこむ極論にはこんな背景があったのだろう。

 

今回は邦画の秀作が3本揃いました。松坂桃李主役の時代劇も捨てがたい魅力がありました。藩内部の勢力争いばかりの通り一遍の時代劇のストーリに、やっとまともな作品『居眠り磐音』だなと思いました。時代劇の『武蔵』を見たいが、余り上映館がありませんーネ。詐欺映画の『コンフィデンスマンJP』も良かったですーネ。長澤まさみの演技力に驚きました。良い邦画を見ると気分がいいデス。

 

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1本目は、原作もベストセラーの佐伯泰英氏なので、ストーリも面白いです、また、監督も時代劇の制作には慣れている本木克英監督なので、しかも、主役の松坂桃李の初めての時代劇もぎこちなくはなかったので、久しぶりに時代劇らしい作品を見たな…と思った『居眠り磐音』(2019年公開、本木克英監督、、原作、藤本有紀脚本)でした。

 

豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平(柄本佑)、河井慎之輔(杉野遥亮)は、3人とも幼なじみで同じ直心影流の佐々木玲圓(佐々木蔵之介)の道場で修行していた仲間でもあった。磐音は琴平の妹・奈緒(芳根京子)との祝言を数日に控えたある日、小林琴平と河井慎之輔を切り殺す事件が起こった。磐音は一度に突然二人の幼なじみを失った。その経緯はこうでした。河井慎之輔の妻・舞は、磐音の妹であり、藩中の謀略にも似た不倫の噂に唆されて、慎之輔は嫉妬と激怒に駆られて舞を呆然自失の朦朧とした心境の末、成敗のつもりで舞を切った。妹の遺体を引き取りに行った磐根はその場で、不倫の噂が根も葉もない悪意の流言であったことを説き、剣を抜いた慎之輔をその場で切った。琴平は宍戸文六に対する藩の処置に不満を持って藩命に歯向かって、それを鎮静する磐根と剣を交えることになった。磐根は、婚約者の奈緒の兄を切ったことで、奈緒を置いて江戸を出奔した。すべてを失った磐根は、江戸深川の金兵衛長屋(中村梅雀)に住み、昼はうなぎを割き、夜は今津屋吉右衛門の両替商・今津屋(谷原章介)の用心棒稼業して、浪人生活をしていた。

 

その当時、田沼意次の貨幣改鋳の政治改革の騒動があり、江戸城中の政争が両替商の今津屋吉右衛門と阿波屋有楽斎(柄本明)の間の争いに波及していた。阿波屋の差し向けた刺客がたびたび今津屋の命を狙おうとする暗殺を防ごうとするる用心棒の磐根は、その政争と商売敵の争いに巻き込まれていった。磐根を追いかけて江戸に流れ着いた奈緒は、映画のラストシーンでは、吉原の花魁として磐根の前に現れて終わる。原作はもっといろいろなストーリの展開があるようですが、私は小説でも読みたくなりました。。

 

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何もTVドラマでたくさん見てるのだから、わざわざ映画館でなんて見なくても・・・と私も思っていたのですが、深夜TV放送で『スポーツ編』や『SPドラマ・運勢編』を見て、もっと別のストーリを見たくんなってしまいました。それにしても、ダー子役の長澤まさみの演技力は凄いですーネ。彼女は女優として何枚ぐらいの顔の表情を持ているのだろうかーネ。この作品では別の顔を見せていただきました、千変万化の演技力を見せていた俳優は素晴らしいデス。TVドラマには、独特の魅力がありました。寧ろ、駄作をお金のために制作している映画監督よりもテレビの制作スタフの方が優秀なのかもしれません。

 

2本目は、詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)たちは、香港の裏社会を牛耳る女帝ラン・リウ(竹内結子)を新たなターゲットに定め、彼女が持っているパープルダイヤを詐取するために香港を舞台に大胆不敵な詐欺計画を繰り広げる・・・のだが、二転三転の思わぬ意表を突いた逆転劇で、最後の最後にダー子たちに復讐の機会を狙っていたヤクザの赤星栄介(江口洋介)をまんまと罠に掛けて騙す痛快無比の詐欺犯罪の映画『コンフィデンスマンJP』(2019年公開、田中亮監督、古沢良太脚本)でした。

 

コンフィデンスマンJP』は元々フジテレビ系TVで2018年4月9日から6月11日まで、「第1話・ゴッドファーザー編」から「SPドラマ・運勢編」まで全11話が放送されましたが、その劇場版で、テレビドラマのスタッフが田中亮監督、古沢良太脚本で制作され、俳優もTVで見慣れているメンバーが顔をそろえています。

 

詐欺師の犯罪に関してはアメリカ映画に数々の傑作があります。その中でも特にジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットほかハリウッドの豪華俳優が多数出演した、詐欺犯罪の集団がラスベガス・カジノの金庫から現金を強奪する『オーシャンズ11~13』シリーズは、新鮮な驚きのトリックと銃激シーンなどサスペンスとスリリングに溢れていましたー。日本の映画だから弾丸の飛び交うシーンはないですが、それにしても、貪欲な金持ちや、貧乏人から金を書き上げる「悪人」たちから、金を満々とだまし取る痛快な「詐欺」師たちに拍手を送るのは、ハリウッドでも弱きを助けるヒーローに喝采を送る「判官びいき」というのかな…。

 

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3本目は、今の日本の武力衝突の可能性をシリアルに描き、自衛隊の「軍事衝突」を生々しく取り上げた戦争映画『空母いぶき』(2019年公開、若松節朗監督、かわぐちかいじ原作小学館〈ビッグコミックス〉掲載、伊藤和典&長谷川康夫脚本)でした。

 
過去の戦争ではなくて、日本の今の政治を想定したストーリ…、20XX年に日本が領有権を持つ領土の一部、日本最南端沖の波留間群島で架空の民族国家「東亜連邦」という国籍不明の軍事勢力が漁船20隻で占拠し、接近する自衛隊に攻撃を開始した。更に、自衛隊員が島に拘束され、戦闘に発展する事態が発生した。閣僚各位を招集し緊急会議を開いた日本政府は、議論の末に総理大臣垂水慶一郎(佐藤浩市)は日本の「専守防衛」の立場の板挟みにあいながら「自衛出動」を出す。艦長・秋津竜太(西島秀俊)と副長・新波歳也(佐々木蔵之介)の乗り込む航空機搭載護衛艦いぶきを派遣、一触即発の戦争勃発の危機を収束しようとする。が、「東亜連邦」が攻撃をする中で、敵との戦闘機での空中戦や「いぶき」に向けて発射される迎撃ミサイルなどで、数名の死者を出す自衛隊と多国籍軍との戦争さながらの戦闘風景が描かれています。
 
日本列島周辺近海で朝鮮半島や尖閣諸島付近で中国との軍事的衝突が起こる危機を頻繁に迎えている現状がありますが、「波留間群島」は「竹島」と容易に連想出来るし、中国の漁船が領海侵犯する日本と中国間の小競り合いはよくニュース映像に取り上げられます。もしも局地的な戦闘が「戦争」にエスカレートする危険な可能性を想定した戦争映画です。
 
戦争の悲惨さを知らない国会議員と、東南アジアとの経済紛争さえ処理できない脆弱な「外交力」と、未だに太平洋戦争の敗戦とGHQの占領政策を屈辱と考え「復讐主義」に執着している自民党の後継者たちの妄念は、憲法9条を改憲しようとしています…。が、果たして「被爆国日本」の平和はこれでいいのかなーと、考えさせられる作品でした。
 
ラストシーンで、安保理事常任国の潜水艦が武力衝突が戦争に発展するあわやと言うと時に、国連の紀章を掲げて浮上し、戦争と紛争を回避する国連の意思を「東亜連邦」に表すことで、「波留間群島」から軍隊が撤退して、終わる。でもさ、アメリカやロシアや中国などの安保理事常任国にそんな戦争を仲裁する力があるのかな…。少なくても過去の戦争にはなかったと思います。寧ろ、ベトナム戦争にしても中東戦争にしても、ただ、アメリカを傍観するだけでした。私には、チョットその辺りが余りにハッピーエンドにまとめるお伽噺のように映りました。
 
確かに、戦争映画と言うのはスリリングで見ていてワクワクするんだけれども、ただーネ、私にはこの作品が日本が戦闘状態になる政治的可能性を描いた作品とはいえ、日本の「自衛隊」と軍隊の必要性を賛美した内容に見えました。是非皆さんの感想をお聞きしたいです。


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6月上旬特選映画【11】★映画のMIKATA「」★映画をMITAKA

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映画のストーリは、バララン~と津軽三味線の様な音と共に映像が展開される時代劇です。幼児より父・無二斎より剣術を鍛えられて、額から血を流しながら勝つこと異常に執着する新免武蔵(細田善彦)の姿から、代々より足利将軍家の剣術師範であり、兵法の名門家である京都・吉岡一門の総領・吉岡清十郎(原田龍二)に試合を挑むため、京都を訪れる剣客・武蔵に成長したした姿が現れる。清十郎に手傷を負わせて破り、その後、一門の名誉回復のために挑んだ弟・伝七郎(武智健二)も真剣試合で破り一命を奪った。そのことで吉岡一門の報復から命を付け狙われる…。豊前細川家の重臣・沢村大学(目黒祐樹)は京都・所司代を訪ねる道中で修験者姿の佐々木小次郎(松平健)と出会い、後々に細川家に仕官する。ヒーロー武蔵の名前は、江戸時代より歌舞伎、浄瑠璃、講談などの題材にされ、吉川英治の小説によって武蔵の剣客者としての強さとイメージが伝説のように定着して、武蔵と小次郎還流島の決闘にまでSTORYは展開する。1本目は定番の時代劇『武蔵-むさし-』(2018年公開、三上康雄監督&脚本、江部公美撮影)の映画でした。

 

ただーネ、宮本武蔵のTVドラマ、映画、舞台、歌舞伎などこれまで虚々実々の様々な武蔵像が語られて来ました。が、やはり武蔵はそれだけ魅力的な剣客ったのだろうーネ。片岡千恵蔵 や三船敏郎や中村錦之助など映画史に残る名優ちが武蔵役で演戯していますが、チョット今回の新免武蔵役の細田 善彦は異色です。同じ武蔵像の中でも、、三上康雄監督の『武蔵-むさし-』はこれまでの誇張し英雄視された虚飾は削ぎ落とそれて実像に肉薄しようとしているようです。

 

例えば、佐々木小次郎との還流島の決闘はこれまでの姿とは全く違い、細川家の重臣・沢村大学が家名を挙げるために仕組んだ決闘のように描かれています。武蔵が船より浜に上陸し、船の櫓を削って小次郎の長い剣と刀と交えた時に、彼の身体に届くように工夫した長い武器で、一撃のもとに雌雄を決した…その時に倒れた小次郎は生きていたが、その場に立ち会った細川家の家臣たちはあろうことか彼に近寄ってダメージを受けて動けない小次郎を刺し殺したように描かれていました。

 

私は映画を見る時にいつもいつも、映画監督はこの映像で「何を?」を表現したいのか・・・、この作品の主張は「何なのか?」、それはこの映像の「何処に?」あるのか・・・と自分に問いかけるのです。私はこの「武蔵」を見乍ら、執拗にこの時代劇にこの問いを反芻しました。

 

君主のために一命を賭して藩に仕える武士を現代のサラリーマンの姿と重ね合わせる時代劇もあります。金欲で悪徳商人と結託して藩の財政を思うがままに動かす家老に正義の鉄槌を下す若侍を主人公にした現代の不条理に立ち向かう若者の正義感とダブルる時代劇もありました。さてはて・・・三上康雄監督の『武蔵-むさし-』は時代劇を通して「現代」の何を描こうとしているのかな???私はその答えがまだ出てません。

 

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2本目は、認知症の影響で徐々に記憶を失っていく70歳の父・東昇平(山崎努)と、彼と向き合う家族…、厳格な学校の校長をしていた夫と共に生きてきた妻・東曜子(松原智恵子)と、夫・蒲田享と共にアメリカ生活している長女の麻里(竹内結子)と、ワゴン車でカレーライスなどの軽食を販売をしている次女の芙美(蒼井優)たちが進行する認知症の老いた父を描く家族ドラマ『長いお別れ』(2019年公開、 中野量太監督)でした。

家族映画は山田洋次の得意テーマでしたが、山田洋次には描けない中野量太監督の家族映画でした。いやむしろ、高齢化社会の今の日本を映画化した中野量太の新しい家族映画でした。

 

私も丁度先日5月30日に誕生日を迎えて、映画の父・東昇平の70歳に近くなりまして、「死」がだんだん近づいて老いて、死ぬのが怖くなりました。

 

昨今男も女も独身の人が多いですーネ、一人の方が自由なことができていいデス("^ω^)・・・なんて言ってますが、私は結婚して子どもを育てて、やがて家族に囲まれて老いていく生涯の方が、生きた満足感を味わえるとつくづく思います。寧ろ、給与が安くってとても夫婦と子供を育てる余裕がない、独身の貧しい生活水準を、日本の崩壊と危機と感じます。そもそも総理大臣が子供もなく夫婦で政治遊びをしているのだから、市民の独身生活を強いられている若者や中高年の生活苦は想像できないだろうーナ…!!!

 

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3本目は、『』(年公開、監督)でした。

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4本目は、『』(年公開、監督)でした。


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1月下旬特選映画【2】★映画のMIKATA「蜘蛛の巣を払う女」★映画をMITAKA

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近頃どこの映画館でも「MX4D」の上映作品が増えています。音響も立体画像も臨場感も充分な迫力があるので、この新しい「MX4D」で観賞できる作品も多く、体験した方もたくさんいますーネ。このブログで紹介した『蜘蛛の巣を払う女』を、私は横浜のTOHOで鑑賞しましたが、どうも椅子が時々ブルブル振動するので胡乱に思って、映画館スタッフに疑念を投げかけたら、上映を見終えた付近の方も同じブルブルの感覚を同じように体感したようです。どうやら隣の上映館の「MX4D」の影響のようです…ヨ。立体画像と椅子の振動を伴った臨場感の作品なので、従来の映画館では隣の上映館に影響があるようですー。皆さんはそんな不快感を感じませんでしたか…!!!そう感じましたら是非映画館へ改善と改築のクレームを出してください。

 

1月下旬の特選映画をアップロードします。今回3本を映画館で観賞、今月1月は通算で7本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『蜘蛛の巣を払う女』でした。1月は先日25日から台湾縦断へ4日間の阪急交通社のツアーに参加したので、余り映画鑑賞する時間がなかったです。ただ、映画に関係する発見と連想もありました。台湾旅行に行った方は知ってますが、台中市にある極彩色の絵が家中から近隣まで広って描かれた«彩虹眷村»を見た時、私はしあわせの絵の具/ 愛を描く人 モード・ルイス』(2018年公開、アシュリング・ウォルシュ監督)の映画を思い出しました…。

 

 

 

1

3件の殺人事件が起こり、殺人犯の残した謎の数字が次の犯行場所を予告するようで、更に4件目の殺人予告が分かった。複雑怪奇の数字の謎を解いた警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)はその現場を東京のとある高級ホテル«ホテル・コルテシア»と解明した。1本目は、殺人犯の予告に対しては木村拓哉役の新田刑事たち捜査一課の刑事たちがホテルの従業員を装った潜入捜査をする刑事&ミステリー映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)でした。


原作は今、テレビドラマにすれば間違いなくヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』です。ホテルを舞台とする映画「マスカレード・ホテル」は、多分、木村拓哉を主役にシリーズ化するようですーネ。それもそうですよ、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。木村拓哉の主役でヒットを飛ばそうと、木村狙いの映画なのですから。彼の演技をピカピカに映像化する演出の仕方に長けたした、キムタクドラマ制作に慣れていますからーネ


私は原作小説を読んでないのですが、今はテレビドラマの原作にされればヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』。ホテルを舞台とする「マスカレード・ホテル」はシリーズ化するようですーネ。それもそうです、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。しかも、ベテランフロントクラークの山岸尚美役に長澤まさみを相手役に抜擢しています。その他、周辺の俳優に元の相棒刑事役に小日向文世、上司の刑事に渡辺美里篤郎、ホテルの宿泊客に一癖も二癖もありそうな個性的な俳優たちー、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高島政宏、生瀬勝久、宇梶剛士、松たか子など、ベテランの豪華俳優が登場しています。これだけの脇役たちの顔ぶれを観ると、この映画の力の入れようが一目瞭然です…ネ。これだけ出演料の高い俳優陣が出演してて、駄作か傑作かは抜きにして話題にならない方がおかしい位ですーヨ。


ただね、殺された被害者の相関関係と、疑わしい犯人のⅩ1からⅩ3の容疑者のたちの関係性はバラバラで、警察も謎を解いてませんが、結局連続殺人の謎を暴露してしまえば、結末は次の殺人の容疑者と殺害相手Ⅹ4の容疑者と被害者は、名古屋の小劇団で妊娠した女優と恋人への恨みから狙われた復讐が動機のようで、冷淡な扱いをされたその狙った相手が長澤まさみの演じるフロントの山岸でした…。あー、推理映画をのぞき見暴露してしまったカナ。x1~x3の連続殺人が、無差別殺人なのか、交換殺人なのか、最後まで良く分からない曖昧なシーンで始まり終わりましたよ。更に、本来ならば、連続事件の次のターゲットを暗示する曖昧模糊の数字の羅列の謎を映画では解いてませんーネ。謎ときの原作小説では丹念に謎ときをしている筈ですが、映画では全く省いてしまって、数詞のどこが「ホテル・コルシア」になるのが判りませんでしたーネ。これでは探偵&推理&ミステリー映画にならないでしょう…ヨ。


私は娯楽映画として華やかな映画で話題作であるがはあるが、傑作・名作ではない…と思いました。

 

2

2本目は、世界的ベストセラーのデビッド・フィンチャー監督のミステリー

&・サスペンス&バイオレンス小説「ミレニアム」シリーズの第4作目で『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年、デヴィッド・フィンチャー監督、スティーグ・ラーソン原作)の続編と言って良い作品『蜘蛛の巣を払う女/THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB 』(2018年、フェデ・アルバレス監督)でした。


40年前に巨大財閥一族の親類少女ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入りの少女失踪事件の解決と調査を依頼された社会派ジャーナリストの主人公のミカエルが、驚異的な情報収集能力の天才ハッカーの少女「リスベット・サランデル」と共に真相を追いかけるシリーズの続編でした。今回の『蜘蛛の巣を払う女』のストーリは、背中にドラゴンタトゥーを彫るアウトサイダーのサランデル(クレア・フォイ)の出生の秘密を主旋律に、人工知能研究の権威バルデル博士が開発した「核攻撃プログラム」の攪乱操作ソフトをアメリカ国家安全保障局から奪還するという依頼でした。しかし、そこに今は、謎の犯罪組織のボスとなった、少女時代に生き別れた双子の姉妹・カミラ(シルヴィア・フークス)が仕掛けた罠が待っていた…。


シリーズものの特徴なのだが、特にミステリー&サスペンスの場合に複雑な伏線が設定出来る点だろうーネ、これが作品を余計にワクワクドキドキのストーリにしています。私はどうしても東野圭吾原作の«ホテル・コルテシア»を舞台とした連続殺人事件の映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)と比較してしまいます。余りにストーリの謎と伏線が幼稚すぎますーネ…!!!東野圭吾よ、書けば売れると思って調子に乗ってるのではないのかな…???こんなに単純なストーリでは、ミステリーファンは納得しないぞ…。

 

3
3本目は、第二次世界大戦中、残酷冷淡な虐殺でナチス親衛隊No.2にして、ヒトラー、ヒムラーに次ぐナチズムの要職にいた「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた«ナチスとホロコースト»映画、『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』(2017年、セドリック・ヒメネス監督、デヴィッド・ファー(英語版)脚本、ローラン・ビネ『HHhH プラハ』、1942年(英語版)原作)でした。

 

≪ナチズムとホロコースト≫に関係のある映画をいろいろ数多見ている私は、「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画については、以前紹介した映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』(2016年、ショーン・エリス監督)があったことを記憶していました。因みに以下の映画ブログをご参照ください。https://ameblo.jp/sasuganogyosui/entry-12302695732.html

 

ユダヤ人抹殺の「最終的解決Die Endlösung der Judenfrage」」、つまりユダヤ人種を絶滅させるホロコーストを決めた「ヴァンゼー会議」では、そのプランを作成したナチスの中心的な高官でした。この辺りの彼の役割に関しては丁寧に紹介されていました。2作の映画を比較することに余り意味はないだろうが、ただ、補完的な映像はありました。『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』では暗殺そのものが中心で、どちらかと言うとアクション映画でありました。が、『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』ではプラスアルファで、青年たちを匿っていた抵抗運動の女性たちとの愛情の繋がりや、ナチス党員だったハイドリヒの妻の役割、子供のピアノを熱心に教える姿など、彼の日常を描いている点がこの作品の特徴だろうな…。私は、なぜ彼が「金髪の野獣」と呼ばれる程の残虐を平気で実行できたのかー、不思議でした。まあーネ、国民の大半が手を高らかにかざして「ハイルヒットラー」と叫ぶ、ナチズムの時代の熱狂に巻き込まれた1人…と、当たり前の結論しか私は浮かびませんがー。

 

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(是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正

をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…

 

 


6月上旬特選映画【11】★映画のMIKATA「町田くんの世界」★映画をMITAKA

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どうも最近頭がぼけているのか、フライングして未完成なのに掲載してしまいました。いったん公開を停めて、再び一本追加して特選映画に決め掲載しました。再掲載と言うのかな・・・。その一本が、石井裕也監督の青春ドラマ『町田くんの世界』でした。私は久々に楽しみました。今回も邦画が3本揃いました。いずれも見応えがありましたが、特選映画は青春映画でした。

 

公開初日に横浜港北の「イオンシネマ」に見に行きました。チョット面白そうな作品のように予想して、館内のチラシを読みたいと思い探したのですが、1週間前なのにありませんでした。そこで、切符を手配するカウンターで聞いたら、指定場所になければもう品切れなんです…との返事。取り寄せられませんか、と聞いたら、なくなったら終わりです…とのまたつれない返事でした。そこで、配給元のWBに電話で問い合わせたら、映画館から依頼してくださいと言う、またまたまた素っ気無い返事でした。どうも昨今の若い人達は、○×試験の教育の影響かな…、紋切り型の回答しか持たないようですーネ。私は18歳に選挙権を与えて、政治参加させるのが、どうも恐ろしくなりました。与えられた答えと正解が思考以前に決定さつれた正解の枠内でしか「答え」の出せない若者ㇺ…、自分の立ち位置と状況によって、「答え」が多様化する、別の正解を求めて物事を裏と表から眺め、問題解決を斜め横からじっくり考える視点が持てない若者の時代…に私は恐怖します。『町田くんの世界』は私にこんなことを考えさせましたーヨ。

 

 

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映画のストーリは、バララン~と重厚な津軽三味線の様な音色と共に映像が展開される時代劇です。幼児より父・無二斎より剣術を鍛えられて、額から血を流しながら勝つこと異常に執着する新免武蔵(細田善彦)の姿から、代々より足利将軍家の剣術師範であり、兵法の名門家である京都・吉岡一門の総領・吉岡清十郎(原田龍二)に試合を挑むため、京都を訪れる剣客・武蔵に成長したした姿が現れる。清十郎に手傷を負わせて破り、その後、一門の名誉回復のために挑んだ弟・伝七郎(武智健二)も真剣試合で破り一命を奪った。そのことで吉岡一門の報復から命を付け狙われる…。豊前細川家の重臣・沢村大学(目黒祐樹)は京都・所司代を訪ねる道中で修験者姿の佐々木小次郎(松平健)と出会い、後々に細川家に仕官する。ヒーロー武蔵の名前は、江戸時代より歌舞伎、浄瑠璃、講談などの題材にされ、吉川英治の小説によって武蔵の剣客者としての強さとイメージが伝説のように定着して、武蔵と小次郎還流島の決闘にまでSTORYは展開する。1本目は定番の時代劇『武蔵-むさし-』(2018年公開、三上康雄監督&脚本、江部公美撮影)の映画でした。

 

ただーネ、宮本武蔵のTVドラマ、映画、舞台、歌舞伎などこれまで虚々実々の様々な武蔵像が語られて来ました。が、やはり武蔵はそれだけ魅力的な剣客ったのだろうーネ。片岡千恵蔵 や三船敏郎や中村錦之助など映画史に残る名優ちが武蔵役で演戯していますが、チョット今回の新免武蔵役の細田 善彦は異色です。同じ武蔵像の中でも、、三上康雄監督の『武蔵-むさし-』はこれまでの誇張し英雄視された虚飾は削ぎ落とそれて実像に肉薄しようとしているようです。

 

例えば、佐々木小次郎との還流島の決闘はこれまでの姿とは全く違い、細川家の重臣・沢村大学が家名を挙げるために仕組んだ決闘のように描かれています。武蔵が船より浜に上陸し、船の櫓を削って小次郎の長い剣と刀と交えた時に、彼の身体に届くように工夫した長い武器で、一撃のもとに雌雄を決した…その時に倒れた小次郎は生きていたが、その場に立ち会った細川家の家臣たちはあろうことか彼に近寄ってダメージを受けて動けない小次郎を刺し殺したように描かれていました。

 

私は映画を見る時にいつもいつも、映画監督はこの映像で「何を?」を表現したいのか・・・、この作品の主張は「何なのか?」、それはこの映像の「何処に?」あるのか・・・と自分に問いかけるのです。私はこの「武蔵」を見乍ら、執拗にこの時代劇にこの問いを反芻しました。

 

君主のために一命を賭して藩に仕える武士を現代のサラリーマンの姿と重ね合わせる時代劇もあります。金欲で悪徳商人と結託して藩の財政を思うがままに動かす家老に正義の鉄槌を下す若侍を主人公にした現代の不条理に立ち向かう若者の正義感とダブルる時代劇もありました。さてはて・・・三上康雄監督の『武蔵-むさし-』は時代劇を通して「現代」の何を描こうとしているのかな???私はその答えがまだ出てません。

 

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2本目は、認知症の影響で徐々に記憶を失っていく70歳の父・東昇平(山崎努)と、彼と向き合う家族…、厳格な学校の校長をしていた夫と共に生きてきた妻・東曜子(松原智恵子)と、夫・蒲田享と共にアメリカ生活している長女の麻里(竹内結子)と、ワゴン車でカレーライスなどの軽食を販売をしている次女の芙美(蒼井優)たちが進行する認知症の老いた父を描く家族ドラマ『長いお別れ』(2019年公開、 中野量太監督)でした。

家族映画は山田洋次の得意テーマでしたが、山田洋次には描けない中野量太監督の家族映画でした。いやむしろ、高齢化社会の今の日本を映画化した中野量太の新しい家族映画でした。

 

私も丁度先日5月30日に誕生日を迎えて、この映画の父・東昇平の70歳に近くなりまして、「死」がだんだん近づいて、老いて死ぬのが怖くなりました。92歳で亡くなっちた母が「私は死にたくないな…」と独白していた呟きを未だに印象的に記憶しています。

 

昨今男も女も独身の人が多いですーネ、一人の方が自由なことができていいデス("^ω^)・・・なんて言ってますが、私は結婚して子どもを育てて、やがて家族に囲まれて老いていく生涯の方が、生きた満足感を味わえるとつくづく思います。いやや、私は何処かのバカ大臣のように「子供を3人ぐらい産んでほしい・・・」などとは言いませんよ。寧ろ、給与が安くってとても夫婦と子供を育てる余裕がない、独身の貧しい生活水準を、日本の崩壊と危機と感じます。そもそも総理大臣が子供もなく夫婦で政治遊びをしているのだから、独身生活を強いられている若者や年金受給者の中高年の生活苦は想像できないだろうーナ…!!!

 

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運動が不得意で、学校の勉強が苦手で、教室の人気者でも皆のヒーローでない、いつも目も目立たない鈍重なメガネ高校生の少年が主人公です。しかし、困っている人を見るとそのまま見過せない優しい性格の町田くん(細田佳央太)を主人公とするメチャ青春ドラマ『町田くんの世界』(2018年公開、石井裕也監督&脚本、片岡翔脚本、原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊))が3本目に紹介する映画です。でもそんな町田くんは、接する人たちの世界を変える不思議な「人助けの善人」の力を持っていました。

 

町田くんの「善性」に電撃を受け、町田くんの優しさのの虜になった一人が、登校しても保健室でサボり、めったに学校に顔を出さない、不倫美人アナウンサーを母に持つ同級生の猪原奈々(関水渚)と、周辺の同級生たち・・・、例えば下級生の高嶋さくら(高畑充希)と、彼女がノボせてベタ惚れの高校生モデルのモテモテ男子・氷室雄(岩田剛典)がいました。彼とバスに同乗するタレントのゴシップカメラマンも、彼から衝撃を受けた人間の一人でした。

 

満員のバス車内で妊婦の女性や年老いた老婆に席を譲ることは、町田くんの善行の一つでした。困った人を見ると、小走りに近寄り手を貸すのが町田くんの善行の一つでした…。それが当たり前のようにできるのが町田くんのマジカルな性格でした。図書館で分厚い本を何冊を抱えている図書係りの女高生、壁の上に神社の七夕ポスターを張るのに背伸びして難儀している広報係りの男子学生・・・、誰もかれも彼の「善性」に衝撃を受けました。

 

人の肉体の欠点や顔を臭さして「ブス」とか、気弱な性格をいじくって、茶化して囃子すのが学校の苛めです。それに悲観して死んだ幼気な中学生や女子高校生が、これまで何人いたか、どれ程いたか分からないほどニュースになりました。学校での苛めは悲惨な社会現象であり、それが中々沈静化し途絶えませんーネ。これだけ騒がれても、今でも日本のどこかで起きています。この町田くんは、そんな社会の風潮に「ダウト…!!!」を叫び、人間の「悪」に、ソレデモね、人間には片隅に善を培養する「希望」を残すー「善なるもの」の心の可能性残すメルヘンだろうかーナ。でも、こんな少年はこの世界には存在しないお伽噺のメルヘンなのだろうーカネ。でも、どんなにこの世に邪悪な心を持った悪意の瀰漫する世界だろうが、悪意に満ちた人間の片隅に「善なる」心が残っていると、希望を持ちたいですーネ。ア~、これは、親鸞の悪人正機の言葉、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」のことかな。

 

ニーチェならばこの映画を見て、どんな感想を持つかナ…とチョット興味津々です。私もこの映画に触発されていろいろ考えさせられました。あるインタビューで映画についてのコメントをこう述べています。https://eiga.com/news/20190606/18/

 

・・・映画は愛とか友情とか夢とか生きる喜びとか、そういう手垢が付きまくったことは、本来描くべきではないのかもしれない。もっと言うと、愛とか夢とか、得てして歯が浮くような言葉や事柄以外に、描くべきことなんてない。・・・今作は、町田くんという博愛で人類皆を愛していた聖なる少年が、1人の女性に恋い焦がれていくことで、聖なるものを捨て去り普通の人間になる物語なんです。そんな彼に、圧倒的な奇跡をプレゼントしたくなった。人を好きになることの向こう側へ、ぶっ飛ばしてあげたかった・・・と。

 

私は石井監督の制作意図に反して、あの最後の風船に乗って空中を飛び交って、猪原奈々に愛の告白をする空中散歩はどうも冗長でやや退屈な数十秒と感じました。ただ、«聖なる少年»という言葉には、エ~と驚きました。ユング精神分析の研究者・秋山さと子さんの『聖なる男女』(2012年刊行、青土社)と言う本は読んだことがありましたが、聖なる少年か…。ひょっとしたら猪原奈々も「聖なる少女」なのかな。

 

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6月下旬特選映画【12】★映画のMIKATA「新聞記者」★映画をMITAKA

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1本目は、厳しい指導から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)が主人公…、城南工業野球部の監督を務めた国語の先生が、甲子園出場目前まで野球部を指導するが、惜しくも甲子園出場の強豪校・青陵高校に敗れた甲子園球児の汗と涙の試合のストーリ…、それから10年、野球への情熱も失せた小渕先生が偶然、病院の診察を待つベンチでで会った以前の教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)と再会するするところから物語が始まる甲子園野球&末期がんの死を看取る病気映画『泣くな赤鬼』(2019年公開、兼重淳監督、重松清原作)でした。

 

野球が舞台の名作はたくさんあります、そして、甲子園を目指して肉体の限界までマウンドで泥だられになって練習する球児たちの泣けるエピソードと名セリフはたくさんありますーネ。その中に、ダメチームと木偶の坊の球児が、名監督名コーチ一人の助言と励ましとノックに拠って名プレーヤ名打者に鍛えられる、劇的な豹変と奇跡はたくさんありま…ネ。この映画は、高校野球の球児が主人公の作品であり、かつて甲子園を目指した高校野球の監督の涙のエピソードです。

 

今では、がん発症は「万が一」に罹ったではなくて、3人に一人ががんに罹患する国民病・・・と言うよりも人類の悲運の業病と言ってもイイ、苦しみのた打ち回宿痾ですーヨネ。完治を目指す決定的な治療方法と薬がない難病奇病はたくさんありますが、ひとたび癌にかかると、がんの部位によって違うだろうが、業病宿痾と言ってもイイだろう…。末期がんに罹ったかつての落ちこぼれの高校球児・斎藤智之、字名が「ゴルゴ」を看取った、かつては城南工業野球部の名監督厳しい鬼監督、でも今は50歳になった活力の衰えた小渕隆先生の物語です…。私も久しぶりに泣ける映画でした。

 

私も老いて自分の死ぬ瞬間に怯える年になりました。以前このブログに掲載した『長いお別れ』にもその感動は同じでしたが、妻と幼い子供を残して末期がんで死の床に就いた若者の無念は身につまされました…!!!

 

私は新しい野球の傑作映画が増えたなーと思いました。まして、高校野球を体験した人にはたまらなく泣ける映画ではないでしょうか。

 

 

 

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裏社会で「ファブル」と恐れられる天才的な殺し屋(岡田准一)が、彼の育ての親・ボス(佐藤浩市)から殺し屋稼業を1年間休み、大阪で地味な生活を送れーと命じられる。ボスの真意は、殺し屋から足を洗わせ、カタギにさせてやりたいという温情からでした。そこで、因縁のある大阪のヤクザの組織の世話で、マンションの2階の部屋を与えられて、佐藤明という偽名で、相棒のヨウコ(木村文乃)と二人、兄妹という設定で生活を始める。2本目は、根っからの殺し屋、6秒で瞬殺する凄腕の暗殺者、人を殺すことに自分の全人生と感覚とテクニックを磨いてきて、人を殺すことしか知らない世間知らずの暗殺者が、普通の生活をしようとシミッタレでけちなチラシの会社でアルバイトまでする。アクションスターの岡田准一にしてはやや滑稽な3枚目のような殺し屋を演じるアクション&ハードボイルドな映画『ザ・ファブル』(2019年公開、江口カン 監督)でした。クールな二枚目のアクションスターが、ズッコケた仕草とずれた行動が、今までにないコケテッシュな岡田准一が初めて演じる3枚目作品でした。鋭敏過ぎて、度のすぎた猫舌のあまり熱々のサンマまで、フウフウして冷ましても、口に入れた途端に「熱い」と飛び上がる。

 

その凄腕の暗殺者・ファブル…、もう一つの顔の3枚目の佐藤明が、ジョギングをしていた普通の女性ミサキ(山本美月)に淡い親近感を感じ、彼女の「世話になった」恩返しの義理を感じる。彼女はアルバイトをいくつも掛け持ちして父親の借金を返済している苦労人でした。しかし彼女の過去に、お金のためにクラビアヌードの雑誌に騙されて出演していた・・・。彼女のアルバイト先のチラシ会社で一緒に働くことになる。彼女を助けることが、再び彼を元の世界に戻す。

 

まあ暗殺者ね、吉本の芸人・宮川大輔のジャッカル富岡役のギャグにゲラゲラ笑う殺し屋が、いかにも週刊ヤングマガジン連載の漫画(南勝久)らしい原作でした。漫画ではワンポイントの殺し屋の滑稽な脚色になっているのかもしれないが、でもーネ、実写映画では岡田准一の笑いがナンカわざとらしくぎこちなく見えました。劇画を読んでないので映画のストーリしか知らないので、ファブルのボスが彼の本当の父親なのか、単に育ての親なのか関係性がよく分かりませんでしたーネ。漫画らしいストーの不明な点があれこれありましたが、まあまあ、暇つぶしに見る映画にしては退屈させない3流作品でした。

 

3

3本目は、日立鉱山が吐き出す亜硫酸ガスによる煙害によって、山林が枯れ、田畑の農作物も枯れる甚大な被害を受けた近隣農民の反対運動に対して、入四間村の郷氏・関根三郎と日立鉱山職員・加屋淳平の奔走によって、解決策として建築された巨大な煙突をテーマにした『ある町の高い煙突』(2019年公開、松村克弥監督&脚本、新田次郎原作、松村克弥脚本)でした。

 

明治9年、古河市兵衛に買収されてから10年足らずで生産量日本一の大銅山にのし上った渡良瀬川上流にある足尾銅山へのもたらされた沿岸農村の鉱毒への反対運動は、栃木県選出代議士の田中正造を主人公とする映画はあったが、日立鉱山の煙害を舞台とする映画は初めてのようです。足尾銅山の映画『襤褸の旗』はよく知られてます。日立銅鉱山と煙害と日立の大煙突建設のエピソードは始めて知りました。


しかしどちらも、時代背景は日露戦争の始まる日本の近代化と富国強兵と帝国主義の時、銅資源の需要が急速に求められた共通点かあり、資本家たちにとっては金になる鉱山産業でした。でもーネ、今でも日立市は日立の企業城下町ですが、私の見た限りでは煙害に対して企業が農民のために巨額なお金を投じた美談のようにも思えました。大変地味な映画で唯一の盛り上がりを見せたのが、加屋淳平の妹で結核で亡くなった千穂と関根三郎との間の淡い恋物語だけでしょうか。私も途中で倒壊し、山腹に残っているこの産業遺産を一度見たいと思いました。

 

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4本目は、政権がひた隠そうとする国家戦略特区内の医学部新設の裏側に細菌兵器への軍事的開発の目論見があった権力中枢の闇に迫る女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)と、かつて外務省の上司の自殺の謎を解明しようとする若き官僚・杉原拓海(松坂桃李)が主人公の政治映画『新聞記者』(2019年公開、藤井道人監督、望月 衣塑子原作)でした。

 

丁度ここ数日前のニュースに、オリンピックでの海外からの多数の入国者の中に危険なウィルス保菌者やバイオテロリストが日本に上陸する危機に備え、感染症研究所村山庁舎の施設にエボラ出血熱コレラなど5種類の第一類感染症のウイルス(BSL4・バイオセーフティーレベル)を輸入保管する報道が流れていたので、このニュースに尚更にリアルな戦慄を感じました。

 

また、東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にした政治ドラマだけあって、加計学園や森友学園問題、首相官邸からの官僚への圧力と文書改ざんなど現実を彷ふつとさせるような事件が数々生々しく盛り込まれています。望月 衣塑子さんはご記憶でしょうか…ネ、中日新聞社社会部記者の彼女が菅官房長官記者会見の場で、加計学園の獣医学部新設の質問に対して不適切な発言をしたとして質問をとん挫させられ、後に首相官邸報道室から東京新聞に対しクレームを発表したことで物議を呼びました。この記者への圧力と取材けん制に対して、新聞労連や日本ジャーナリス会議から「官邸の意に沿わない記者を排除する」と抗議声明が出ました。

 

過去にハリウッドでも、カトリック教会の神父の醜聞を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』 ( トム・マッカーシー監督) や、ベトナム戦争を廻る秘密文章の隠蔽をすっぱ抜く社会派のドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(スティーブン・スピルバーグ監督)等がありました。が、日本映画界では新聞記者を主人公とした映画は稀有な存在でした。テレビでもマスコミでも官邸から干渉があるようなので、まして映画ならばこうした政治映画は圧力がかかるので中々しり込みしてしまいますーネ。久しぶりに見応えがありました。現保守政権の安倍総理の政権で今起こっていることなので、より衝撃的で゜リアリティーがある作品でした。

 

恐らく国有地払い下げに対して、森友関連の公文書改ざんを特捜部から詰問され、近畿財務局の官僚が自殺した事件がありました。私にはそんな事件と自殺を思い出しました。参議院選挙の投票日の前に是非見てほしい映画です。

 

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7月の特選映画【13】★映画のMIKATA「アルキメデスの大戦」★映画をMITAKA

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7月は見たいと思う作品が少なく、2本しか観賞した作品がありませんでした。しかも、『Diner ダイナー 』は、予想に反して私は駄作として見ました。ちっとも面白くありませんでした。その他アニメはたくさん上映されていました。『天気の子』 ( 新海誠監督)、『トイ・ストーリー4』 (ジョシュ・クーリー監督) 、『ミュウツーの逆襲』 EVOLUTION (湯山邦彦&榊原幹典)等々 たくさん上映されていました。が、アニメは原則として観賞から外しているので、ただ私が観たいと思ったのは、『天気の子』だけでした。後日、DVDで鑑賞したいです。

 

アニメ界の話題は作品そのものよりも、今月7月18日に京都府京都市伏見区で発生した「京都アニメーション第1スタジオ」の放火・殺人事件に世の中は目を奪われました。 京アニに青葉真司(41)が侵入してガソリンを撒いて放火したことで、京都アニメーションの関係者35人が死亡する凶暴な事件が発生しました。現場で逮捕された時に青葉は「パクられた」と叫んでいたそうです。彼の自宅からは、関連書籍や映画のDVDなどを押収した中に、過去に彼が応募した小説の原稿が見つかったそうです。ただ、1次選考で脱落して、社長は勿論、一部の人間しか知らなかったそうデス。

 

人間は自分の知らないところで深い怨念と恨みをかうものです・・・ネ、恐ろしいというか悲惨な被害妄想というかー。ガソリンで放火して恨みを晴らそうなどと言う、犯罪のマネする人がいなければイイが。アメリカでは米カリフォルニア州のニンニク祭で銃乱射が起こり、3人死亡しました。拳銃社会のアメリカでは連続無差別銃乱射は度々発生しています。またか、いやだーネ、とウンザリします。アメリカでは銃を無差別に発射して、歪んだ怨念をはらそうとするが、日本では拳銃の代わりに「放火殺人」という手段になります…カネ。亡くなった京アニの方々の冥福を心より祈ります。

 

2019年5月28日に川崎市の登戸川崎殺傷事件で発生した通り魔殺傷事件で、バス停に並んでいた児童たちのうち2人を殺傷、 18人が負傷した岩崎隆一の殺傷事件がありました、が、その時も「死にたいならば1人で自殺しろ」…と言う声がネットで広がりました。今回の青葉真司事件でも同じ声がネットに溢れました。ただーネ、私はチョット違うな・・・と感じました。歴史の中で生きている人間は、悲惨な殺戮は、時により祖国の英雄にも法律により殺人者にもなりますーヨネ。

 

参議院選挙の終わった今日この頃、梅雨も明けて連日の30度を超す猛暑の日に、映画鑑賞よりももっと大切で深く考えたい「放火殺人」事件に触れたくなりました…。

 

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1本目は、以前は殺し屋だった天才シェフのボンベロ(藤原竜也)とウェイトレスのオオバカナコ二と殺し屋専用のレストラン「ダイナー」が舞台となった『Diner ダイナー 』(2019年公開、蜷川実花監督、平山夢明原作、河合孝典の漫画『DINER ダイナー』)でした。

 

私は映画を見る時にいつもいつも、映画監督はこの映像で「何を?」を表現したいのか・・・、この作品の主張は「何なのか?」、それはこの映像の「何処に?」あるのか・・・と自分に問いかけるのですが、この『Diner ダイナー 』はそれを全く拒絶する作品でした。原色のサイケデリックな映像の色彩感と俳優たちの全身の入れ墨と純真なあどけないない、喪失感の強い迷い児のようなウェイトネス姿のオオバカナコ二が舞台の上で混沌とした台詞と身振りとぶりの連続の映像ですーネ。

私たちは、TVドラマに慣れ過ぎているので、起承転結のストーリに沿った淡白な演技と説明的なセリフがないと、物足りなくなっています。

 

どちらかと言うと、前衛劇団の舞台のようでした。『Diner ダイナー 』はこのTVドラマの娯楽性の反対側の映像世界なので、映画として全く観る意欲を削がれました。こんな監督は、映画ではなくて舞台で自分の感覚を実験しててほしいですーネ。前作の『ヘルタースケルター』(2012年公開)は面白かったので私は観ましたが、やや期待外れの作品でした。監督の才能の枯渇かーナ。

 

 

 

 

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日本帝国海軍の上層部の平山忠道造船中将(田中泯)は世界に威厳を示すための巨大戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六(舘ひろし)は今後の海戦には対航空機戦闘を考えた航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、元帝大生の天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れ、特別会計監査課課長として、平山案の見積もり金額の嘘をあばくために海軍主計少佐に抜擢する。櫂の役割は、戦艦大和の設計図も建築資材や人件費などの見積もり資料を隠蔽妨害された状態でありながら、卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、軍部の陰謀を暴くことだった。

 

7月の2本目の作品の時代の舞台は、丁度、日清戦争(1894年/明治27年~1895年/明治28年)と日露戦争(1904年/明治37年~1905年/明治38年)で勝利して、その軍事力に自信を持っていた日本帝国軍が、真珠湾攻撃で開戦する第2次世界大戦開戦前の、昭和8年(1933年)の日本軍の中枢が集まった幕僚会議室のことから始まる、開戦直前の緊張した戦争映画『アルキメデスの大戦』(2019年公開、 山崎貴監督)でした。戦争は会議室の中で始まっていた。

 

「週刊ヤングマガジン」連載の三田紀房原作コミックをネタ本にした日本戦争史の、いかにも劇画らしいドラマチックな戦争秘話の映画です。だから、単にこれまでの戦争映画のように連合軍と日本、ドイツの敵味方の攻防に終わらずに、或はベトナム戦争や中東戦争の戦闘交戦を描く映画に終わらない戦争映画でした。劇画らしいドラマチックなシーンは、恰も最高機密巨大戦艦「大和」の誕生秘話が海軍士官が集まる会議室を覗くように描かれているのは、この作品の最高の魅力だろうーネ。

 

広島呉にある大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)には、設計図や写真、潜水調査水中映像などをもとに、可能な限り詳細に再現しました10分の戦艦「大和」の縮小模型が展示されているようです。映画を見た後、私も呉で見たくなりました。ミュージアムでは映画公開前に戸髙一成館長と主演の菅田将暉を交えたイベントもあったようです。「館長ノート№49」と下記サイトをご覧あれ・・・。ttps://natalie.mu/eiga/news/340130

 

さて、櫂直を特別会計監査課課長として海軍省の一室を用意して、平山案の見積もり金額の嘘をあばく作業を始めたが、建造費の見積もりに必要な戦艦大和の設計図も建築資材や人件費などの見積資料を全て隠蔽された櫂直は、窮余の策で史上初めて41センチ砲を搭載した戦艦した「長門」…、排水量基準39,120トン、全長224.94m、最大幅34.59mのこれも「大和」「武蔵」建造前には、竣工時は世界最速・最大の巨漢戦艦であった「長門」に乗船して、長門のあらゆる寸法をメジャーで計る奇行を始める…。櫂の数学的な才能は、全くの素人にもかかわらずそこから大和の建造図面を引き、かつて尾崎財閥の経営する尾崎造船にいた大里造船の大里清(笑福亭鶴瓶)から提供された資料から詳細な軍艦の見積もりを試算した…。この天才数学者櫂が着々と「大和」の建造費を算出していく過程で、最後に軍艦の鉄の総重量から建造費を算出する画期的な公式を発見する。この会議室の場面はやはりこの映画の魅力的な盛り上がりのシーンかもしれませんーネ。

 

戦艦大和は、アメリカ軍による航空隊386機(戦闘機180機・爆撃機75機・雷撃機131機)の波状攻撃を受け、飛行機からの魚雷攻撃とロケット弾攻撃で被爆し、火炎を吹き上げ傾き、海面に横転しながら巨大な46センチ主砲3基9門がしなだれて沈没する。大和沈没のシーンは、リアルでした。大和は北緯30度43分 東経128度04分、長崎県の男女群島女島南方176km、鹿児島県の宇治群島宇治向島西方144km、九州坊ノ岬沖の水深345mの地点に沈んだ…。

 

以前にこのブログでも若松節朗監督の戦争映画『空母いぶき』を、現状での周辺近隣国との国際関係を視野に入れた危機感にあふれたリアルな緊迫感を持っていたが、それでも私は戦争賛美の作品と見ました…。この戦争映画『アルキメデスの大戦』はどうだろうか?私は、戦争オタクでも国を憂うる国粋主義者でも、靖国神社に祀られている軍属の家族でもないですが、戦艦大和の沈没は、軍事機密として隠されていた大和誕生の秘話を垣間見るようで、歴史のロマンのような気がしました。ただーネ、大和沈没の陰に、生還者276人がいたとは言え、乗組員3332人の多くが戦死したことを忘れてはならないだろうーネ。

寧ろ私のスタンスは、戦争の陰に更に広島長崎の原爆死した市民、東京大空襲を始め日本各地でB29から投下された無数の焼夷弾で亡くなった焼け跡の民間人のうめき声と平和への祈りは、単純に戦争映画を賛美できないですーヨ。まあー、戦争を知らない世代と国家議員には、戦争を知ってもらういい機会かもしれません。

 

この映画を見て私が強く感じたことは、日本の造船技術の優秀さだろうかーナ。科学技術全般に言えることだが、新しい技術は軍需産業の破壊兵器に転用され、いかに効率よく人を殺す科学技術と武器を開発する研究開発の中で、新し科学技術は発見されるものです・・・ネ。高速高精度のエンジンや軽く頑丈な特殊な金属など科学技術と発明は軍事技術の開発の中で発見されるものです。日本の造船技術は、この映画で登場する「長門」や「大和」や「武蔵」などは世界的に大変優れた戦艦だっただろうーナ。恐らく、アメリカ軍は日本とドイツの科学技術を軍事的機密ととして、そっくり全部接収され、アメリカの軍需産業に提供されただろうことは想像がつきます。尚、戦艦「長門」は終戦後、半壊状態でアメリカ軍に接収され、太平洋上のビキニ環礁での原爆実験の標的艦として沈没したようです。

 

 

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8月上旬特選映画【14】★映画のMIKATA「マーウェン」★映画をMITAKA

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お盆休みまっさい中です。日本列島は大型台風10号が日本列島に接近していて、飛行機も新幹線も運転中止の予告が発表されています。帰りを急いている帰省の家族やアベックは心穏やかな休暇ではなさそうです。海外で観光旅行で楽しんでいる人の中には、香港の航空機デモに遭遇して、安全な帰国を憂いている人も居るだろうな…。きっと、休暇中に韓国のソウル観光を予定している日本人は、どうしようかーと困惑しているかもしれませんね。隣国の中国も韓国も東南アジアの「敵国」になってしまったのか…。今の日本に鬱積している市民の内憂外患の事態は、決して心穏やかではないですーネ。

 

8月の初旬は私にとっての魅力的な作品がなくて2本を掲載しました。子供たちの夏休みの時期なので、アニメの上映が多かったです。やはり大人の映画は首都圏の渋谷や新宿の映画館へ行かなくて観れないのかな…。

 

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ロサンゼルスで愛娘・サマンサと平和に暮らすアメリカ元FBI特別捜査官、ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と、ロンドンで超高級なクルマを駆るイギリス元MI6エージェント、デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)の二人が同時にCIAとM16から、MI6の女性エージェント・ハッティ(ヴァネッサ・カービー)を捜索・保護して欲しいという政府機関からの協力要請が入る。しかも彼女はデッカード・ショウの妹で、全人類の半分を滅ぼす新型ウイルス兵器を謎のテロ組織から奪還したが、反対に彼らの攻撃を受け、ハッティそのまま行方不明になっていた…。彼女は、ウィルスの強奪を阻止する為に、自分の肉体に注入して逃げたのだった…。そしてウィルスを奪おうとした肉体改造を施されたブリクストンは彼女を追いかける。

 

 

1本目は、ちょっと今までの激しいカーアクションと凄まじい肉体の衝突と奇抜な作戦が魅力だった、ワイルド・スピードのファミリーたちが登場するいつもの作品とは違う。今回の映画のメンバーは、スピンオフ作品で、この3人がこの作品の主役で活躍する『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年公開、デヴィッド・リーチ監督)でした。 3人の前に立ち塞がるのが、新型ウイルス兵器を地球上にばら撒こうとするテロ組織によって肉体改造を施された超人戦士・ブリクストン(イドリス・エルバ)で、新型ウイルス兵器の争奪をルーク・ホブスの故郷で対決する。

 

スピンオフ作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の魅力は何だろうかー。いつも通りのシリーズと同じくドウェイン・ジョンソンの肉体の格闘とカーアクションだが、もう一人アクションスターのジェイソン・ステイサムが加わることで、より激しいバトルが繰り広げられることだろうーネ。「ワイルトスピード」シリーズも第8弾になると、ストーリも俳優も一辺倒になりがちですが、チョット新しい「ワイルトスピード」の新鮮味が味わえました。娯楽映画としては一級品でした。

 

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日本文化と日本人の感覚は、人間世界と人形の演じる架空世界が連環しているのではないですーかね。私たちはどうしても概念的に考えてしまいますがー、卵の殻の中に私たち人間世界があると譬えるならば、その外側に私たちの言語世界が包み、その外側に物理的世界が包む…。で、この言語的世界を薄い膜の様な創造的な架空のイマジネーションが優しく包まれているのではないのかーナ。その世界観の中に星座の物語や神話のストーリがあり、嫋嫋とした心をゆする人形劇があるのかな。人形の細かい挙措仕草が人の感情さえもシンボリックに人間の心情を表現する文化形式です。その代表的なのが人形浄瑠璃だろうー。だから、この、『マーウェン』は日本文化圏の多くの人間は共感できるのではないかーナ。けれども、名監督ゼメキスの作品にもかかわらず、アメリカでは大変評価が低いようです。何故なのかな?…と私は疑念を持ちました。人形に感情移入し、泣いたり笑ったりする日本人の感性が独得ボリュームが大きいのだと、私は結論しました。人形の顔の微妙微細の変化や四肢の動きに琴線を振るわせる日本人とアメリカ人の文化的異質性なのかな…。私はこの映画に大変感動した面白い傑作だと思いました。けれども日本ではアメリカの評価に惑わされて余り話題にならず、また宣伝もしていないようですーネ。私はアカデミー候補に挙げられる圧倒的に不思議な作品だと思いました。

 

ロバート・ゼメキス監督の代表作に『フォレスト・ガンプ/一期一会』 (1994年) があります。知能指数は劣るが、足の速いトム・ハンクス演じる主人公フォレスト・ガンプ・マイノリティーを主人公にする作品でした。過去マイノリティーを扱った作品には、先天性遺伝子異常による 肉体の醜形恐怖を扱った『エレファントマン』(1980年、デヴィッド・リンチ監督 )や『ワンダー 君は太陽』(2017年、スティーヴン・チョボスキー 監督)など出色の作品を私はすぐ思い浮かべます。ロバート・ゼメキス監督の作品群の視点に、このアメリカ社会のマイノリティーにスポットを当てる視点があるのです。

 

8月に紹介する洋画の2本目の『マーウェン/WELCOME TO MARWEN 』(2018年公開、ロバート・ゼメキス監督)は、どうもアメリカ海軍を名誉除隊され、結婚したがアルコール依存症に陥っていたーのだ。酔っていた日に自分の性癖であるストッキングやハイヒールを着ける「クロスドレッサー(異性装)」を見せたために、それを揶揄する5人の男性に待ち伏せされ、ヘイトクライムの被害者になった。暴行されて瀕死の状態で発見される。病院に緊急搬送されたが9日間意識不明で、意識を取り戻した後もマークは家族のことは勿論、今までの記憶と生活習慣さえも覚えてなかった。脳の障害とPTSDを負っに悩む主人公マーク・ホーガンキャンプ(スティーヴ・カレル)もまたロバート・ゼメキス監督の作品群の視点ではアメリカ社会のマイノリティーの一人でした。

この事件のため成人期以降の記憶をほとんどを失った彼は、記憶を取り戻すための後遺症のリハビリを兼ねて自分の庭にベルギーにある小さな架空の村「マーウェン」を作り、マーウェンの空想世界の中では将校のホーギー大佐と4人のドイツ軍のレジスタンス女性と魔女と、隣に引っ越してきた女性・ニコル(レスリー・マン)たちバービー人形がナチス親衛隊と日々戦いを繰り広げるストーリを頭の中で夢想して作り上げていました。治療のために始めたフィギュア撮影は個展を開くまでに話題となった。人形の空想世界と現実世界が交差する面白い作品ではないでしょうか。

 

この作品は今のアメリカを表現しています。白人の黒人差別と偏見と暴行ー。ドイツ移民の祖先を持つアメリカ大統領なのに、彼自体がメキシコ人移民の入国を拒絶して、メキシコ人へのヘイトクライムを煽り、白人の人種差別と憎悪によって銃乱射さえ起こっています。ロバート・ゼメキス監督はアメリカで蔓延しているヘイトクライム社会現象へも一石を投じているのではないのか…ナ。

 


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8月下旬特選映画【15】★映画のMIKATA「ダンスウィズミー」★映画をMITAKA

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8月下旬の掲載も大幅に遅れました。8月下旬には見たい映画が、何よりもほとんどありませんでした。残念ながら漸く2本で掲載することにしました。8月末に脳梗塞で植物人間状態で入院していた兄が危篤、病死したなど、身辺にごたごたが続き、とても書いている時間がありませんでした。そろそろ兄弟姉妹が一人倒れ一亡くなる…第一世代の家族の崩壊と消滅の時期を迎えています。最後には私か倒れるのかな、…と愕然となりました。こんなことを考えると尚更に『トールキン 旅のはじまり』に描かれた«ファミリーヒストリー»は、自然に私と繋がってしまいます。

 

ただね、それは家族の歴史の過去が自分を運命的に縛るようですーネ。それは運命決定論になります、自分の現在は自分の家族の家系の過去に縛られている・・・と言うことになってしまいますーネ。意志の自由がなくなる運命論では、私は納得がゆかないです。

 

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1本目は、一流商社「」に勤務する鈴木静香(三吉彩花)は、拾ったタダ券で見世物小屋のマジック小屋のインチキマジッシャン(宝田明)に催眠術をかけられ、曲が流れた途端にリズムにのって歌って踊らずにはいられなくなっていた。翌日から静香は、テレビから流れる音楽、携帯電話の着信音、駅の発車メロディーなど、街中に流れる音楽に体が勝手に反応してしまう、ミュージカルコメディー『ダンスウィズミー』(2019年公開、 矢口史靖監督)でした。

 

ミュージカル映画には長い歴史があります。ジュリー・アンドリュース出演の『サウンド・オブ・ミュージック』(1964年、ロバート・スティーヴンソン監督)は私が小学生の時に見た懐かしいミュージカル映画の名作です。あの頃、音楽の時間に«ドレミの歌»を合唱していました。ニューヨークの下層社会の不良グループの悲恋物語を若い二人を主人公にした『ウエスト・サイド物語』(2016年、ロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンズ監督)も丁度私たち下層階層の日本人の共感を得たでしょうーネ。『メリー・ポピンズ』(1964年、ロバート・スティーヴンソン監督)も楽しい映画でしたーネ。厳格なナチスの軍人の父親と自由な家庭教師の対比は、一面でナチズム批判にもなっていました。私は2回見たと思っています。最近では『ラ・ラ・ランド』_(2016年、デミアン・チャゼル監督)は、第89回アカデミーで6部門受賞した既に名作の映画になっています。ヒュー・ジャックマン主演の『グレイテスト・ショーマン』(2017年、マイケル・グレイシー)もまた、ミュージカル映画の傑作になっています。でも、

 

邦画にはどういうわけか、ミュージカル映画は少なかったです。何故なのかな・・・???恐らくオペラのような伝統がないからでしょうね。矢口史靖監督が大胆にも和製ミュージカルコメディーを制作した。

 

 

 

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NHKの番組に«ファミリーシストリー»と言うのがあります。タレントの祖先を調査して遠い親戚や祖先が住んでいた土地を訪ねたりして、本人も知らなかった祖先のルーツが見えてくる面白い番組です。今現在本人が存在するのは、自分の父母の存在があって初めて血脈が継承されるのは勿論、その母体と精子だけでなく、祖先たちが生きてきた時代と周辺の一族親戚や友人関係など、生きて戦い子供を育て生活の糧を得てきた苦難の個々人たちの生涯が描かれています・・・。ある時代は戦争中だったり戦国時代だったり、、生活の足元と基盤が、満州や外国の移民先であったり、突然の事件に巻き込まれたりと、人生と言うのは奇奇怪怪波乱万丈だナーと、感じさせる人生ドラマです。私たちは一族の家系を祖先に向かって手繰り寄せることで、予想外に歴史の中に生きている自分自身の「個人」がよく見てきます。

 

2本目は、作家J・R・R・トールキン(1892年~1973年)のファミリーヒストリー描いた『トールキン 旅のはじまり』(2019年公開、ドメ・カルコスキ 監督)でした。ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの原作「指輪物語の著者J・R・R・トールキンの半生もまた、興味津々の個人の過去と幻想的なファンタジー作品を生み出した母親と孤児になった個人史を描いた映画でした。

 

時代の舞台は、1940年頃のドイツ軍のヨーロッパ侵略がベルギーに進出した背景で、ドイツ軍がイギリス海峡へ向かって進撃を重ねていた頃に、イギリス軍の兵士としてトールキンも参戦していた。と私は、映画を見乍らは思っていましたが、伝記を読むと、、第一次大戦が勃発したころにイギリス軍に入隊してソンムの戦いに参戦した頃の回想かもしれません。私の思い込みの勘違いかもしれません。多くの映像は彼の脳裏に移る塹壕の中での回想であった。いわば、この伝記的トルーキンの映画は、彼の体験した戦争映画と言ってもいいです。大変地味な作品なので<あまり話題にはならなかったですーネ。

 


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